雷電廿六木橋と滝沢ダム 巨大建造物のコラボ 【埼玉県秩父市】
2020年10月31日(土)
早いもので10月も最終日。10月から12月にかけては一年の中でも特に時間が経つのが早く感じるので、この調子ではあっという間に年末になりそうです。
さて、10月最終日となった土曜日。外は驚くほどの晴天。気温も適温、天気も良いとなれば、ドライブしかないですね!
今回ドライブ先に選んだのは秩父です。紅葉にはまだ早いですが、大自然を満喫して日頃のストレスを発散したいと思います!
目的地は雷電廿六木橋と滝沢ダム。雷電廿六木橋は「らいでんとどろきばし」と読みます。すごい名称ですよね。カッコいいです。
雷電廿六木橋と滝沢ダムは秩父市街から国道140号線を甲府方面へ向かう途中にあります。
雷電廿六木橋
この名称には意味があるようで、「雷電」というのは秩父地方に伝わる「でえだんぼう」伝説に基づいて1998年に創作された『雷電坊物語』という物語に由来し、「廿六木」の名称は、道路付け替えに際して移転を余儀なくされた集落の名にちなんでいます。
雷電廿六木橋は山の斜面を削って造られた中間部を挟んで大滝大橋(おおたきおおはし)と廿六木大橋(とどろきおおはし)の2つの橋から構成されています。ぱっと見は全体で1つのループ橋に見えるような造りとなっていて、そのデザイン性から、土木学会田中賞(作品部門)、プレストレストコンクリート技術協会作品賞、グッドデザイン賞などを受賞しています。
橋の全長は大高大橋で345m、廿六木大橋で270mあります。橋を走っていると目前に広がる巨大な滝沢ダムに目を奪われますので、よそ見注意です!
雷電廿六木橋DATA
所在地:埼玉県秩父市大滝地内 国道140号線
架設年次:平成10年
廿六木大橋(とどろきおおはし)概要
橋長:270.00m
幅員:8.75m
大滝大橋(おおたきおおはし)概要
橋長:345.00m
幅員:8.75m
滝沢ダム
雷電廿六木橋を過ぎるとトンネルがあります。そのトンネルを抜けてすぐ左折すると滝沢ダムの駐車場へと到着します。
無料駐車場なので、駐車料金を気にせず、ゆっくりダムを見学することが出来ます。
滝沢ダムは荒川上流ダム群の一つで、高さ132メートルの重力式コンクリートダムです。ダムの規模としては埼玉県内最大級です。
この滝沢ダムは1969年の計画発表から2011年の完成までに42年という長大な期間を要しており、日本の長期化ダム事業の代表格とまで言われています。
長期化した理由はダム地業により水没する大滝村の世帯数が112戸と多く、補償交渉が長期化した為です。水没する大滝村の住民たちは、6つの対策団体を作り滝沢ダム建設を強硬に反対、秩父漁業協同組合も漁業権を巡って頑強に反対しました。最終的に全ての団体と補償交渉が妥結するまで実に23年を費やしています。その後、1996年に112戸の移転が全て完了し、1999年着工となりました。
移転交渉した人、水没する集落の関係者、工事した作業者、色々な人たちの歴史を感じながら歩いてみるのも良いでしょう。
ダムによってできた人造湖は奥秩父もみじ湖と呼ばれ、一般公募によって決められた名称です。
紅葉の時期になればさぞかし綺麗なのでしょうね。残念ながら今はまだ緑の山々に囲まれています。
深いエメラルドグリーンが美しい湖です。水没した村々を飲み込んで、静かに水をたたえています。
ダムの高さは132メートルありますので、ダム堤上から下を覗くと目がくらみます。
400段以上の階段を使い下まで降りることが出来ますが、降りるのはともかく登ってくるのは相当大変でしょうね。下に降りるもう一つの手段としてエレベーターもありますが、この日は滝沢ダムに着いたのが16時過ぎと、すぐ暗くなってしまいそうな時間帯だったため、下に降りての散策は止めることにしました。
熊さん出没注意。薄暗闇で遭遇したらさすがにチビりますよ。。
滝沢ダムの天端から眺める雷電廿六木橋は絶景です。
部分的に紅葉している木もありましたが、本格的な紅葉には半月ほど早かった感じです。
滝沢ダムDATA
所在地:埼玉県秩父市大滝(旧秩父郡大滝村大字大滝)字廿六木
型式:重力式コンクリートダム
堤高:132m
堤頂長:424m
堤体積:167万m3
着工/竣工:1969年/2007年
雷電廿六木橋と滝沢ダム、この二つの巨大建造物は一見の価値ありです。紅葉はさぞかし絶景だと思いますので、紅葉の時期に合わせ訪れてみては如何でしょうか。(ただし紅葉の時期は渋滞の可能性大です)
本日の走行距離:176.42km
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