国家試験合格率の見方
最近第117回医師国家試験の合格発表がありましたね。
今回は医学部受験前に知っておきたかった国家試験合格率の見方について書いていこうと思います。
医学部受験を考えている人の多くが志望校選びの参考にしているであろう国家試験合格率ですが、皆さんはどこに注目していますか?
例としてA大学とB大学の新卒の国家試験の結果を見てみましょう。
どちらも国試合格率100%で素晴らしいですね。
しかし、もし自分が受験生に戻ったらA大学を志望します。
その理由は、A大学は出願者が全員国試を受験し、合格しているのに対してB大学は出願者の一部が国試を受験していないからです。
それはなぜでしょうか?
コロナに罹患したり、体調を崩してしまったのでしょうか?
その可能性もありますが、多くは大学の卒業試験に合格できず、留年してしまった可能性が高いです。
大学によっては国試合格率を上げるために受かる見込みが低い学生に国家試験を受けさせないのです。
大学が国試合格率にこだわる理由は詳しくは知りませんが、恐らく優秀な受験生を集めるためではないでしょうか。
国試合格率が補助金に関わるという噂を聞いたこともあります。
まあ大学側の事情が何にせよ、受験生の皆さんは国試合格率で進学先を決める場合には出願数と受験者数の違いに注意してみて下さい。
他に大事なデータとしてストレート合格率というのもあるのでいずれ説明しようと思います。
国試合格率について長々と書いてはきましたが私は合格率ではなく、カリキュラムや進みたい診療科の強さ、立地、学費などで決めるのが良いと考えています。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
後悔の無いようしっかりと考えて志望校を選んで下さい。