マガジンのカバー画像

短編小説&ショートショートあれこれ

25
創作作品。たまに身近なモデルがいたり、身近な出来事が混ざったり混ざらなかったり。
運営しているクリエイター

#短編小説

3月の雪【ショートショート】

この冬の雪は特別だ。 出だしの12月はかなり控えめで、やっぱり温暖化だねなんて呑気に構えて…

律子
2年前
59

天色ストーリー⑧❨そしてわりと明るい空·最終話❩【連載小説】

この経歴には、理由があるんです。決して、何事も続かないタイプではありません。 美彌子のそ…

律子
3年前
46

天色ストーリー⑦❨明るい雲と暗い雲❩【連載小説】

短い間に決断して入学した専門学校で、同級生として出会った彼女達と自分との違いばかりが気に…

律子
3年前
53

天色ストーリー⑥❨雲は流れて❩【連載小説】

美彌子の勤務先では、欠員の補填や引き継ぎ業務の都合から、退職の希望は2か月前に申し出るの…

律子
3年前
50

天色ストーリー⑤❨空はまだ見えない❩【連載小説】

頬にあたる風が、少し柔らかくなったと感じる陽気の頃。 合格者一覧の掲示板に、自分の受験番…

律子
3年前
43

天色ストーリー④❨この先の空が見えたら❩【連載小説】

美彌子の母は、不機嫌だった。 日曜日に行われた高校の二者面談に、珍しく母に代わって出席し…

律子
3年前
60

天色ストーリー③❨トビラの向こう❩【連載小説】

この頃はすっかり日が短くなって、美彌子が夕刊配達から帰る頃は、もうほとんど真っ暗だ。ひたすら寒くて雪に覆われる冬へまっしぐらのこの季節。いつもなら気分も沈みがちな時期だけど、無事に普通の高校受験が叶うことが決まって、美彌子の心は晴れやかだった。 「それで、一樹さんとは、その後どんな感じ?」 「うーん…何ていうか」 「あれ?目がハート形になっちゃう〜って言ってたじゃん、先週」 「そうだったんだけどね。実は、もう会うのやめたの」 「えー!なんで?」 「カノジョさん、いたんだよ」

天色ストーリー②❨ヒミツの放課後❩【連載小説】

ミヤコは、悩んでいるらしい。 お母さんが定時制高校を勧めてきたとかで。 でもきっとそのうち…

律子
3年前
58

天色ストーリー①❨キセキの進学❩【連載小説】

「じゃあ、お父さんもお母さんもいて、どちらも健康で働いてるけど、なぜかお金が足りないって…

律子
3年前
77