マガジンのカバー画像

短編小説&ショートショートあれこれ

25
創作作品。たまに身近なモデルがいたり、身近な出来事が混ざったり混ざらなかったり。
運営しているクリエイター

#連載小説

天色ストーリー⑧❨そしてわりと明るい空·最終話❩【連載小説】

この経歴には、理由があるんです。決して、何事も続かないタイプではありません。 美彌子のそ…

律子
3年前
46

天色ストーリー⑦❨明るい雲と暗い雲❩【連載小説】

短い間に決断して入学した専門学校で、同級生として出会った彼女達と自分との違いばかりが気に…

律子
3年前
53

天色ストーリー⑥❨雲は流れて❩【連載小説】

美彌子の勤務先では、欠員の補填や引き継ぎ業務の都合から、退職の希望は2か月前に申し出るの…

律子
3年前
50

天色ストーリー⑤❨空はまだ見えない❩【連載小説】

頬にあたる風が、少し柔らかくなったと感じる陽気の頃。 合格者一覧の掲示板に、自分の受験番…

律子
3年前
43

天色ストーリー④❨この先の空が見えたら❩【連載小説】

美彌子の母は、不機嫌だった。 日曜日に行われた高校の二者面談に、珍しく母に代わって出席し…

律子
3年前
60

天色ストーリー③❨トビラの向こう❩【連載小説】

この頃はすっかり日が短くなって、美彌子が夕刊配達から帰る頃は、もうほとんど真っ暗だ。ひた…

律子
3年前
69

天色ストーリー②❨ヒミツの放課後❩【連載小説】

ミヤコは、悩んでいるらしい。 お母さんが定時制高校を勧めてきたとかで。 でもきっとそのうち、何とかなるんじゃないかなと思う。頭が良くて、先生達からも気に入られているミヤコ。そのうちどこかから救いの手が差し伸べられて、最後には良い方向へ収まるはず。私はミヤコほど成績は良くないけれど、そういう世の中の流れはわかる。多分、ミヤコよりわかっている気がする。 斉藤朋美の両親は、朋美がまだ幼い頃から、ずっと共働きだった。それも美彌子の母のように数時間のパート勤務ではなく、父母共に多忙な

天色ストーリー①❨キセキの進学❩【連載小説】

「じゃあ、お父さんもお母さんもいて、どちらも健康で働いてるけど、なぜかお金が足りないって…

律子
3年前
77