カーボンニュートラル最前線 世界の状況2023
カーボンニュートラル実現のためには「世界全体で取り組まなくてはならない」とはいわれるものの、実際の世界の状況はどうなのか気になるところです。
ここでクイズです!
クイズに挑戦!
本記事では、世界のカーボンニュートラルの取り組みについてご紹介します。
最後にクイズの正解も発表するので、ぜひ最後までお読みください。
世界の現状
世界全体では125か国と1地域が「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」と表明しています。(2021年4月時点)
一方、世界最大のCO2排出国である中国はこれに一足遅れ、2060年までのカーボンニュートラル実現を表明しています。
「2050年まで」という共通の目標は定めているものの、日本を含めCO2排出量の多い国々が具体的に行っている政策は各国の状況に応じてかなり異なっている印象がありますが、地球温暖化対策を「負担」や「制約」ではなく、一種の成長戦略として捉え、研究や開発などを積極的に行う動きもみられます。
CO2トップ排出国の状況は?
・米国
バイデン大統領就任以降、積極的に様々な政策が打ち出されています。
代表的なものでは2030年までに洋上風力による再生エネルギー生産量を倍増、国土と海洋の少なくとも30%を保全することや、2035年までに発電部門の温室効果ガス排出をゼロに移行することなどを表明しています。
・欧州連合(EU)
ネットゼロ産業に最も適した環境をEU域内で提供したり、生産拠点への支援を加速させる「グリーン・ディール産業計画」を発表しました。
また、具体的な対策内容について複数の前提を置き、3つの削減目標(80%減、90%減、ネットゼロ)とそれらに対応する複数のシナリオに基づいて目標の達成手法を検証するといった特色ある方法をとっています。
・中国
他国と10年遅れてのカーボンニュートラル実現のために、2030年までにCO2排出量を減少に転じさせることを目指しています。
太陽光発電の製造は世界の3割以上を占め、風力発電の発電量も世界最大である一方、石炭への依存度が未だに高いのが現状です。
目標を達成するには、2060年までに石炭需要を80%以上削減する必要があると指摘されています。
まとめ
既に2050年までのカーボンニュートラル実現を表明している国におけるCO2排出量は、世界全体の排出量のうちの37.7%ほどです。今後も中国の取り組みが地球に大きな影響を及ぼしそうです。
クイズの正解発表💰
それでは正解発表です!
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【参考サイト】
・経済産業省 資源エネルギー庁
「令和2年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2021)」
・外務省 「世界いろいろ雑学ランキング」
・日本貿易振興機構 「バイデン政権発足で変革する気候変動政策(米国)」
・BBC NEWS JAPAN
「気候変動対策の実情、汚染大国はCO2削減にどう取り組んでいるのか」
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