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需要急増でCO2排出が拡大 半導体業界における脱炭素への取り組み

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私たちがもはや手放すことができないほど当たり前のように使っているスマートフォンや家電など。これらの電子製品の製造に「半導体」は欠かすことができません。

ここでクイズです!


クイズに挑戦!

1980年代には世界シェア5割を超えた日本の半導体産業。
時代の変化と共にそのシェアはどのように変化したでしょうか?(2019年時点)

A.約6割まで上がった
B.約3割まで下がった
C.1割にも満たなくなった

本記事では、半導体業界のCO2削減についてご紹介します。
最後にクイズの正解も発表するので、ぜひ最後までお読みください。

需要が急増する半導体

半導体市場はデジタル化・電化の基盤であることから、この先も世界的にますます拡大し続けることが予想されます。
デジタル化・電化の進行に伴い、おのずと消費電力は増加しますので、結果的にCO2排出の増加につながることも懸念されます。

それと同時に、半導体の製造過程における環境への影響も課題となっています。特に半導体製造プロセスでのクリーニングやドライエッチングなどにおいて使用されるPFC等ガス(PFC=パーフルオロ化合物の略。CF4、C2F6などの7種をPFC等ガスと呼ぶ)は地球温暖化係数が非常に大きく、最も小さいCF4ガスでもCO2の7,000倍以上はあるといわれているほどです。

今後の展望は

このような課題を受け、PFC等ガスの排出を削減するための取り組みが近年積極的に行われてきました。

代表的な施策として、PCF等ガスを温暖化係数の小さいガスなどへ代替化することや、排出ガスを分解し非温暖化ガス化する除害装置の設置を増やすことなどがあげられます。

さらに、前述のデジタル化・電化に伴う消費電力の増加に起因するCO2の排出削減のカギとして注目されるのが、「パワー半導体」です。

電力の制御を行うことで電気消費量を減らし、効率よくエネルギーを使用することができるため、省エネを促進するとして高性能化に向けた投資や研究開発競争が世界で激化しており、日本企業も現在約3割の世界シェアを2030年までに4割へ上げることを目指しています。

まとめ

CO2削減のためにデジタル化・電化を進めることで、結果として電力消費量が増え、半導体製造時に温室効果ガスが排出されてしまう ―このようなジレンマを少しでも解消するには、省エネに一役買うパワー半導体の進化に期待が高まります。

クイズの正解発表💰

それでは正解発表です!

答えは「C.1割にも満たなくなった」

国としても半導体は「安全保障にも直結する死活的に重要な戦略技術」と位置付けており、国際的な競争力を取り戻すための施策を打ち出しています。

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【参考サイト】

・DENSO 
「DRIVEN BASE 【入門】日本の半導体復権のカギは『集団脳』にある」
・一般社団法人 電子情報技術産業協会
「半導体業界における PFC 等ガスの 排出削減活動の推進」
・HORIBA 「半導体プロセスと地球温暖化ガス」
・NHK 「半導体大競争時代 日本の戦略は?」
・Toshiba Clip
 「脱炭素社会の実現に向けた“陰の主役”-パワー半導体のこれから」
・三菱電機 
「サステナビリティのひろば パワー半導体(パワーデバイス)①」
・経済産業省 「半導体戦略(概略)」





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