卒業式から始まる

かるがも団地「なんとなく幸せだった2022」
ご観劇いただいた皆様ありがとうございました。
たくさんの感想拝見、送ってくれた友達たち本当にありがとうございます。
ちな、ハピネス配信延長中っす

あ、すごく個人的な話をします。

初めて中高の顧問の先生と、久しぶりに演劇部の同期が観てくれて、
勝手によかったと思っています。

私たちの演劇部には、その先生が書いた「GRADUATION」という作品を毎年卒業公演として上演する伝統があります。5年間スタッフやアンサンブルとして先輩たちを送り続け、憧れを抱く作品。

本当にお時間があったら、読んでみてください。高校演劇なので60分です。

https://playtextdigitalarchive.com/author/detail/142


卒業式の朝を舞台に、主人公・礼が読む答辞をみんなで考えながら3年間を振り返っていくお話です。

私は礼ちゃん(と私たちの学年は人数が多くて2プロやったので、別回では久美という女の子)をやりました。

礼ちゃんはどことなく梅ちゃんです。
翼の折れたエンジェル、YELLOW NEW YORKER、ya ya あの時を忘れない。基本のセットは教室の机と椅子で作る。

あいにく、私たちの学園生活には恋愛はあまり存在しませんでしたが、
「なんとなく幸せだった2022」を私がやることと勝手に重ねずにはいられなかったです、何が左右されたわけでもないですが。

私が一生忘れないと思っている台詞は、
この作品のラストの礼のモノローグです。

「もう一度、この制服を着て、あの駅で待ち合わせをしたい。
もう一度、みんなと同じスタートラインに立って、走ってみたい。
でも私たちの目の前にはもう、同じゴールは見えないんです。
会えなくなることが卒業なんじゃない。
どこまでも見えないゴールに向かって、一人一人が走り続けること。
それが、私たちのGURADUATION。」

宮本星美「GRADUATION」


それぞれに走り出して、もう演劇をやっているのは私だけになりました。

みんな社会人として立派にやっていて、婚約する子とかも出だして、私だけ、みんなからすごく遅れをとっている?という焦りもあったけれど、
「なんとなく幸せだった2022」を見にきてくれた、
客席で出会えたことで、
私は自分の歩み直した道をまた走っていける気がしています。

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