『悪役』という役割(ロール)~あなたの悪役は立ち位置? 属性?~
【前書き】
▼この記事は定期ゲ・甲 Advent Calendar 2021の記事です ▼
・内容はほぼ全てGT本人の個人的な意見・嗜好であり、他のロールプレイング・キャラクターデザインなどを否定する意図はございません。利用規約と法律に沿ってれば大体OKだと思います。(交流先が許容してれば)
■12/9(前日)記事:実は怖くない!?フタハナバディ戦闘のススメ(スフィアロードさん)
【自己紹介】
初めましての方は初めまして、こんにちはの方はこんにちは。
GT(じーてぃー)と申します。
普段はTRPG(テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム)を主食としてまして、定期ゲーム歴は浅浅です。
▲定期ゲーム界隈だとこんな連中やってました 8割くらいフタハナ
【*今回の記事について*】
今回は、前回・前々回のフタハナを通じて思った
「悪役キャラいいよね…」って気持ちについて
まとめようと思ったのですが……
このアドカレの1日目(「悪役のススメ」)で
既にまんま書いていただいていたことにさっき気が付きました。
実践的な部分はこちら読んでいただければ大体わかります!!!!!!
(イベント運営周りの注意事項とか具体的なので参考になります…)
▲けど書いちゃったのでそのまんま公開します
さて定期ゲ、ひいてはなんらかのキャラクターを創作・登録するような
ゲームにおいて、どんなキャラをつくるかは自由です。
(勿論舞台設定や規約、レギュレーションといったくくりはありますが)
その上で、どんなキャラやっても自分が楽しいならまぁそれが正解
だよな~ッとも思っています。
勿論交流ゲームとして他PLに不快な思いをさせないとか色々ありますが、
ゲームをする上での最終目的を「自分が楽しむこと」と設定する場合、
自分が楽しめるキャラをやるのが大正解。
自分がやりたいようにやって悪役プレイになってて、
それを楽しんでいるなら基本何の問題もありません。
ですが、普段やらないようなことをやってみたい、
けどどうやればいいかわからないよ~って方もいるかなっと思います。
ので今回は、「悪役やってみたいな!」って人向けの記事です。
なお基本的に言いたいところは
【(1)「役割」としての「悪役」キャラ】
ってところに大体書いてあるので
そこだけ読めば大丈夫です。
以上よろしく!!!!(予防線)
【(0)「悪役」を定義する】
まず「悪役」とはなんでしょうか。
私がこの記事を書こうかな~っと思ったきっかけとなったのは、
前々回のフタハナ(デスハナ)で使った
殺戮者(キラー)のぬばたまというキャラです。
▲神託とか狩りとかいって色んな人を襲撃した鳥人
色んな人を殴った後、かつて自分が襲った人に逆襲されて戦死しました
戦闘要素があり、それがPVP(対人)であり、
けれど必ず戦闘する必要はない…というフタハナの舞台において、
その上でなお多くの人を襲撃して回ったこのキャラクターは
まぁ「悪役」だったでしょう。
しかしこのキャラが例えばPVE(対環境)のゲームに出るようなら、
あるいは同じPVPだとしても、
全キャラがマッチングして戦闘するのが基本みたいなゲームなら
それは普通の戦闘するPCであり、悪役にはならなかったと思います。
つまりぬばたまは、フタハナというゲーム環境においての「悪役」であり、
逆に他のゲームでは「悪役」になれないキャラでした。
悪役に限らないのですが、「〇〇やりてぇ~」って時、
実はその言葉が差すものの定義って複数あったりします。
どんな悪役がやりたいのか、それをしっかり定義しておくと
齟齬が生じなかったり、やるべきことがはっきりして
なんかよくなります(※)!
※この記事ではそういうことにします
さて、定義にはまず分析が大事。
悪役・悪者というキャラクターについてざっくり分けると、
以下のようなパターンがあると思います。(※個人の見解です)
【(1)「役割」としての「悪役」キャラ】
【(2)「悪役」っぽい要素を持ったキャラ】
【(3)「属性」が悪なキャラ】
全部同じじゃね? っていう方も勿いるかとは思いますが、
俺的には違うので分けて説明していこうと思います。
というのも、これらの「悪役」キャラってやる上で
それぞれ意識すべきことが違うと思ってるからです。
【(1)「役割」としての「悪役」キャラ】
ぶっちゃけますと、
ここでいう「悪役」とは、物語における役割のことです。
定期ゲームではそれぞれのキャラが主人公ではありますが、
他のPCとの交流があるとそこに物語が生まれます。
そして物語に登場するキャラクターには、それぞれ「役割」があります。
主人公、ヒロイン、モブ、ライバル……色々な役割がありますが、
そんな中でも「悪役」という役割は多くの物語に登場する概念です。
これは、善なる主人公が悪役を打ち倒す「勧善懲悪」という物語の定型が
めっちゃくちゃメジャー(少なくとも現代日本では)だからです。
そしてこの「悪役」とは、
主人公(善玉)に乗り越えられる障害としての人物を指す言葉です。
単純に「悪役をやりたい!!!」って思った時、
この役割としての「悪役」に惹かれているパターンはめっちゃ多いです。(※私見)
……で、「結局定期ゲームで悪役をやりたいならどうすりゃいいんだよ」
ってことですが、必要なものは以下の3つ!!!!
●共演者(主人公)になってくれる人の存在!!!
これはもう当たり前ですね。
自分をぶっ倒してくれる最高にかっこいいやつが必要です。
頑張って探しましょう。
悪事を企んでることをめちゃくちゃ喧伝したり、
メタ的に協力を持ちかけてプロレス始めたりするのがオススメです。
誰にも知られず悪事を遂行するタイプとかはリアルではありますが
ロール的には共演者不足になりがちです。
●「報い」を受けること!!!!
「悪役」をしたいなら最終的には当然やられろってことですね!!!
カタルシスを提供して初めて「悪役」としての役割を遂行できるのです。
もうちょっとこの「やられる」を定義すると、
「悪役」として行ったことの「報い」を受けろというお話。
人を殺したキャラは最後に必ず死ね!!!!
…みたいなことが言いたいわけではありませんが、
▲けどGTは人を殺したキャラは最後には死ぬべきだよな派です
物語に登場する「悪役」のキャラをやりたいなら
物語的には最後は必ずなんらかの報いを受けるべきです。
悪役は一人では悪役になれません。
対面してくれる共演者たちの存在が絶対に必要。
そんな共演してくれた方に最高のカタルシスを与えるために
どのように報いを受けるか。
それこそ、悪役としての最高の見せ場です!!!!(※私見)
●PCは騙してもいいがPLは騙すな!!
これめっちゃ大事(※個人の意見)です。
一般的に悪い事をする以上、情報を隠すことがあると思います。
その上で「くっくっく……ひっかかったなぁ~!!」ってやつとか、
「騙して悪いが……」みたいなやつ、
「ばかめ! 実は〇〇だったのだァーッ!」みたいなやつ、
悪役ならやりたくなります。
悪い事って基本、バレるとダメですからね。
けどいざ定期ゲームやロールの場でやる場合、
PCは騙してもいいですが、
PLまで騙すのはやめたほうがいいです。
どういうことかというと、
まぁ「騙されていい気がする人はあんまいないから」につきます。
そしてこの「騙されたことによるサプライズ的楽しみ」が、
「騙されたことによる不快感」を越えることって、
結構難しかったりします。
「悪役」は悪であっても、PLは悪である必要はありません。
ロールでは人をだましても、
メタ的にはちゃんと情報を開示するくらいが協力してもらいやすく、
結果的に「悪役」をやりやすくなります。
「ちょっと話があるのだが……この物陰まできてくれんかね……?」
(※騙して不意打ちしようとしています)
くらい言っちゃってもいいと思います。
「そしたら騙されてくれないじゃん!!」って思うかもしれませんが、
そもそも悪役は他人の協力が必要な役割。
そして協力してくれる人は、結構騙されてくれます。
主人公側(善玉)にも、
「悪役」がいないとできないロールというものがあるからです。
物語とは、キャラクターとキャラクターの間にできるもの。
そして「悪役」は自分の対面に「主人公」がたってくれて初めて
「やりたいこと」ができる立ち位置です。
うまく協力してくれるよう…
もっというとヘイトを向けられないようになんかイイ感じにする
と、のびのび悪役ライフが送れるような気がします!!!!
(雑なまとめ)
もうこれで言いたい事大体言ったのですが、一応他の「悪役」キャラについてもツラツラっと。
【(2)「悪役」っぽい要素を持ったキャラ】
「キャラクターの要素として悪役っぽい」だけで、
ゲームプレイとしては他PCと同様に動くキャラクターのことです。
PVP要素がない、あるいはあってもそこに後述する「悪役の役割」がないゲームとかだと結構いらっしゃるような気がしています。
悪の組織の怪人だったり、実は殺人鬼とか正体はモンスターである…
みたいなキャラもこの枠に入ってきたりします。
この手の方がロールでイベント起こしたりしだすと
(1)の要素が入ってきますが、他の人に対して何か干渉しないなら
基本的には悪っぽいだけの各自のキャラ設定の範疇の話なので
特に注意点はないですよね。
TPOと規約は守ろう!!!!!!!!(当たり前)みたいな話です。
【(3)「属性」が悪なキャラ】
そしてこれ、(1)となんか違うんかい、と思われるかもしれませんが、
まず基本的な話として大多数のキャラクターは(PL込みで)いい人です。
(2)のような「悪役の記号」を持ったキャラであっても、
実際のロールやPVEでの動きは「悪ではない」ことは普通にあります。
PLの多くは社会一般の倫理観を備えた現代日本人なことと、
システム面以外で他者を害するような「加害ロール」の
ハードルが高い(普通に会話したりするのに比べれば)ことなどから
起こるアレなんですが、
とにかく普通にやってるとあんまり悪い事はできません。
その上で、キャラクターの属性自体が邪悪であること。
これは(1)とも(2)とも区別したほうが楽なやつです。
▲ここでいう「属性」ってなんかこういうやつ
何かっていうともうつまり「悪」であること。
悪にも色々種類がありますが、つまり「善ではない」こと。
利己的だったり残虐だったり、倫理観に欠けていたり……
そういった設定を持つだけでなく、
悪と判断される言動をし、
悪と判断されるゲームプレイを行うキャラのことです。
これは(1)でいう「悪役」とはちょっと違います。
ゲームに登録されるキャラクターは、皆それぞれが自分のストーリーを持っており、かつ他キャラクターと同様にゲームをプレイすることが可能です。
そういった意味で、どんなキャラも主人公です。
そして大体どんなゲームでも各キャラクターは平等のため、
悪でも主人公になることができます。
そのうえで、悪い人なんだから加害行為を行ったり、
悪いことをしたり、人に恨まれるようなことをする。
そういうキャラなんだから当たり前ですが、
当たり前ながらそういうことすると恨まれたり嫌われたりします。
(PLの大半は善良な現代日本人であるため)
それが楽しくて、かつ規約を守っていて、TPO守っていて、
確定ロールとかを無理に振らずにこれをやっているなら
もう全くもって自由なんですが……
「悪役」をやろうとしてこの「属性が悪」なキャラやると
齟齬が生じたりしますよね~~~!!!!!!!!!!!
▲今回の記事の主題大体これ
何度も言っている通り、
自分がやりたい「悪役」がこのタイプの悪ならそれが正解です。
ただ、「悪役やりたい」って言ってる人が実際やりたい、やりやすいのは
実際には(1)なことが多いような気がしてます。
少なくとも自分はそうでした。
そこをなんかこう……ね!!!!!!
気を付けたいですね!!!!!!!!(自戒)
【総括:「悪役」っていいよね!!!!!!!】
あなたが「悪役」をする以上、「主人公」は別にいます。
けれどその人は同時に共演者でもあります。
悪役が「悪」である必要はなく、
PLが「悪」である必要もない。
「あなたがやりたい悪役」がこういう「役」なら、
以上のことを注意しておいて損はないんじゃないかなぁって思います。
参考までにといいつつちょっとパターンは違いますが、
冒頭で張った「ぬばたま」は
「襲撃予告を送る(時間予告つき)」⇒
「周囲チャで相手の特徴を宣伝」⇒
「襲撃、あるいは相手がhideしたら、反応に合わせたメッセージ送る」
…という手段で「悪役としての準備」をしてました。
フタハナのシステム的には一方的に襲撃できますし、
メッセージ送ったとしても反応がなくそのまま襲撃してしまう…
とかもありましたが、
これはつまり「共演者になってもらうための打診」です。
「これから襲おうと思うけど、お付き合いいただけますか?」
…という意図でのメッセージでした。
マジで結構大変だったのですが、反応してくれる人多くて嬉しかったです。
【*いかがでしたか?*】
というわけで「悪役」って結局なんじゃらほい、
やるなら何に注意したらええんじゃいというあたりの
個人的まとめでした。
くり返しにはなりますが、
「悪役やりた~い!」って人は、
ダークで邪悪なキャラをやりたいのか
打倒される「悪役」をやりたいのか
一度確かめてみた方がいいかなって思います。
「悪役」やるつもりで悪やって……
うっかり加害ロール強めにやっちゃって……
対面にたってくれた人の気分を害しちゃって相手も自分も凹んじゃう……
みたいな悲しい悪役事故(「悪役」性の違い)は避けたいもの。
悪役やってみたいけどどうやればいいかわからない…
という方がいましたら、ぜひぜひなんかこのへん注意して
楽しい悪役ライフを送りましょう!
多分この辺守れば安全です!
……というのも、特にイノハナやってて思ったんですが
もっともっと俺は襲われてひどい目にあいたいんじゃって時があるんだけど襲ってくれる人の絶対数が少なかったりするんですよね~ッ!!(台無し)
悪役は福利厚生!!! 皆悪役をやろう!!!!
以上、長文駄文お付き合いいただきありがとうございます!!
マジで題材被った割にまとまってねぇなこの記事!!
ごめんなさい!!!!!!!!!