#31 これは水の物語だ ~千と千尋の神隠し~
おはこんにちこんばんは。
今日はなんともう9月最終日。
先月までオリンピックやパラリンピックがあって…
なのに、「ん?あったよね?🤔」
と、ふと思っちゃうくらいには時代の激動なスピード感が
怖い!怖えぇよ!早すぎんだ!感じ方が!
(たぶんこれが老化(;^ω^))
こうも時代のスピード感が早い且つ
クソクレイジーご時世なので「休日」の概念がぐちゃぐちゃになってる感覚がある。
たとえば祝日とか。
なーにが祝日じゃ!国が定めたヤツやろ?
と謎の敵対心を燃やしちゃう(笑)
休日は自分で決めるべき
だと僕は思いますね。
カレンダーの犬には、染まりきりたくないかなぁ。
あ、でも土日は、ちょっとは休みたい。
早速矛盾…カレンダーの犬になっちまうな…(笑)
難しいよね、今まで生きてきた感覚を新たに構築していくって!
ある種僕は幸せな気がします。
平日土日関係なく仕事もあれば休みもある
数字も時もルールを作ったのは人間だからこそ、
新たにルールを作っても何もおかしくないはず!
僕は"休まず働くのは正義!"て、なんとも前時代的だなぁと思います。
仕事があるのは素晴らしいことだけど、
仕事が生活を悪い意味で圧迫されるのは違うんじゃないかな
そんな妄想をしていた時にとある作品を思い出しました。
千と千尋の神隠し
です。僕の中でこの映画、かなり根深いというか
僕自身のルーツの一つになる作品なので
今日は!千と千尋の神隠しのお話です!
カオナシ?顔あんじゃん
この作品で超大事なキャラとして
カオナシ
が挙げられると思います。
ア…しか言わない(言えない)アイツ。
蛙食べたり人間食べたりして喋れるようになりますが、
カオナシそのものはア…しか喋れない。
見たことある方は、
あの世界観思い出してみてください。
千尋があの世界に迷い込んだ後に、あの橋の向こうの
"あの世界の一般人"
がいました。
序盤ほんの数カットと、銭婆に会いに行く時の電車で観れる方々。
序盤にフォーカスすると、
居酒屋の店主とか、そのお客さんとかですかね。
彼ら全員
「顔がない、黒い半透明な謎の生き物」
です。異形の生物とでも言いましょうか?
千尋が「水だ…!」てなる前に
「やだー!なにこれー!キモー!」
て走ってる中で視界に入る半透明のアレ。
僕が思うにおそらく
彼らがあの世界の「一般人」
顔、とかの概念すらない半透明の人たち。
もしかしたら当時の宮崎駿監督は、
観衆をそういった目線で測ってたのかな?と思ったりします。
でもってカオナシ。
胴体は同じ半透明で黒い謎の生き物。
他のアレらと何が違うか?
"カオナシなんて名前なのに、顔あんじゃん!"
ありますよね?
あの寝てんのか笑ってんのかよく分からん顔。
千と千尋すげえ好きなので、色んな方の考察動画とかも観てまして、
その上でバチクソにビビッと来たのが、
「カオナシの顔は仮面、だから油屋の人にもバレない」
です!
何かというと、カオナシは他の色んな神様と違って、
見てくれがただの半透明のヤツ。
なのに、油屋で異形として扱われていない。
なぜか?
仮面を被っているから。
お祭り、を想像したら理解が出来ました。
例えばなまはげ。
なまはげって現存しないですよね?
誰かがお面を被ってるから、あの祭りが成立する。
お面の中の人が知り合いだとしても、お面被ってたら
「その瞬間は、その役を演じている」
はずです。
なまはげ役の人が知り合いだとしても、
茶化さないはずです。
仮面をつけていたら中の人はどうでも良い。
というよりも、見えない。
中の人を知らなくても、
"なまはげの仮面被ってたらなまはげ"
です。
カオナシはこれをうまーく利用した存在なんだと思います。
カオナシのあの顔は仮面なんだと思いますねぇ。
最後まで剥がれませんが、カオナシがあの仮面を剥がせた時に、
初めて彼の生き様とか、生々しいリアルが出てくるような気がします。
とは言えそんなカオナシが観たいか?
と言われると…
別に観たくないですねぇ。
ジブリ作品はどの作品も、
その後、を想像させる余地があると思うので、
そんな側面が僕は潔くて好きです。
千「尋」という名
今作は千尋という女の子が主人公となるお話ですが、
彼女の名前、
ちひろの"尋"
という漢字にとある意味があるのをご存知でしょうか。
尋という漢字は、水の深さを示す単位
として用いられます。
この作品、色々と共通点があります。
「水」
です。
千尋という名前、湯婆婆に奪われる漢字は尋。
湯婆婆が切り盛りしている場所は油屋(湯屋)。
油屋の周りに一面と広がるのは海。
キーパーソンとなるハクは、もう現存しない川の神様。
カオナシが完全に浄化される(カエルを吐き出す)のは海に落ちてから。
終盤訪れる銭婆が住んでいる場所の名前は沼の底。
ハクが自分を思い出すのは、背中に乗った千尋の一言によって。
この物語は、水が水を呼ぶ物語。
あの世界に迷い込んだ時に千尋と千尋の両親が超えたのは
小川
でしたね。
この「水」の共通点、果たして偶然でしょうか…?
偶然にしては……出来すぎてますよね。
この作品は「水の物語」なのではないでしょうか。
名曲のオンパレード
恐らくこの作品で一番有名なのは
あの夏へ
という曲だと思います。僕も大好きです。
その昔…当然弾きました。まだ弾けるかな、楽譜探してみるかな〜。
この作品の繊細さや深み。
作品の側面を優しく切なく彩っている曲だなぁと思います。
千と千尋の神隠しという作品を彩る、最強な音楽だと思います。
メインテーマ、ですね。
僕が思う作品のメインテーマの役割・力って
千と千尋の神隠しという作品に出会ったからこそ
いろいろ思ったり感じたりしている気がします。
ジブリ作品は未だサブスクでは観れない。
んー、なんだかもったいないなぁと思ったりします(笑)
このnoteを書きながら、やっぱり観たくなった。
僕の中ではとても大事な映画です!
今日はこんなところです。
では、また!
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