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#60 夢のその先へ ~ソウルフルワールド~

おはこんにちこんばんは。
12月初の週末、年の瀬がそろそろ近づいてくる。。。
遂に12月に突入したのか…早いですねぇ。


去年の今頃何してたかなぁ…と思い出した結果、
身内周りのいざこざで東京にいませんでした。
ある種、都会から逃げられて救われたからこそ、まだ音楽続けられているとも言える。
塩梅、というより、都会の泥を洗い落とすことが僕にとっては重要なんですよね。


去年の今頃…
2020年に公開された作品が僕の中に大きな足跡を残しました。

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ソウルフルワールドという映画です。


昨年からディズニー+で配信された、ピクサー作品です。
(本来なら映画館公開予定だった)
正直に言うと、、、
僕はこの作品に全く注目してませんでした。


この作品と同時期(厳密には2021年)にマーベルの
「MCUドラマシリーズ」
が配信始まりまして(ワンダヴィジョン)、

・その為にディズニー+に登録し、
・どうせ登録したんだから観てなかった作品観るか!

みたいな気持ちで、この作品に触れました。
こーんな風にですね、
「特に何も期待してなかった」
のになぜここで挙げるのか?書きます💪


映画館が死ぬほど恋しくなった

元々僕は「映画館」という場所そのものが好きで、
その昔映画館でアルバイトしてたこともあります。
(よくコンセッションでポップコーン入れるとこで火傷してた)

昨年のウィルス世界情勢。
ピクサーはアメリカの会社、ということもあって、
公開が延期の延期という事があり、
苦渋の判断でディズニー+オンリーで配信をする、
という選択に至ったらしいです。


この映画を観て僕が思ったのは
「映画館でこの作品に触れてたら、何をどんな風に思えたんだろう…!」
でした。
どんなエンタメ作品も、作品に触れる前と後では、
心の持ちようというか…
"自分の知らなかった世界に触れた後の高揚感"
みたいな感情が彷彿されると思うんです。
この映画はその究極系だな、と僕は思っています!


なんだか宗教的な言い方になっちゃいますが、
この作品を見る前と見た後だと、
「世界に対する見方」
が大なり小なり変わるはずです。
いや、変わります。観たら分かります。
日常の、日々の生活に溢れる些細な一つ一つが、
もの凄く大切な人生のピースで、
何を守りたいのか、
何を大切にしたいのか、が僕はすごく見えてきて…
僕は主人公が過去に気持ちを馳せるシーン
で死ぬほど泣きました。(主人公がピアノ弾いてるとこ)


映画館は日常とは違う「非日常空間」です。

そんな非日常空間に身をおいて、
観終わった後に、日常に戻った時に見える景色、感じる世界…


映画館で観たかった…!!!😭
あの空間でこのカタルシスを感じたかった…!!!

僕は今後なにか悩んだ時には、必ず観るでしょう。
そんな一作です。


エグい対比

「対比」がうまい作品は漏れなく好きでして、
今作とは違いますが、分かりやすいのは
「勧善懲悪」かな?と思います。

でも今作は「圧倒的な悪」は出てきません。

この作品の対比のエグさ、それは

生き物
世界
音楽
色味
全てです。


ソウルフルワールド、なんてタイトルなので
「ソウル」と呼ばれる生き物が出てきます。
そんなソウルと人間の生き物としての形の対比が一つ。

ソウルのいる世界と人間の生きてる世界の、
過去、現在、未来
なんかの「時の価値観」の対比が一つ。

ソウルのいる世界と人間の生きてる世界を彩る
音楽のジャンルの圧倒的な対比が一つ。
(ピアノが重要な楽器…!
主人公の男の子はジャズピアニストを夢見る青年です)

ソウルのいる世界と人間の生きてる世界を彩る
色の濃淡がわっかりやすく違います!
この対比が一つ。

(ソウルの世界はとある場所を除いて、やたら淡い色味です)


ピクサー作品、大体どれも観てるんですが、
今作ほどエグい対比の数々はなかったなと思います。
監督が同じなので
「インサイド・ヘッド」
辺りとは比較されたりするんですが、
対比のうまさ、高尚さ?
が比べものにならないくらい、凄まじいです。
この数の対比を表現しようとすると、どこかしらで
"綻び"
が生まれると思うんですが、僕はこの作品にそんな綻びを一切感じてません。

ピクサー作品史上最高傑作
だと思っています。


ひたすら優しい

今作の根底にあるメッセージは、僕が感じた
「日常の些細なことも、大事にしようね」
みたいな側面があると思うんですが。

そんなね!くっせぇメッセージ性のある作品って!
押し付けがましくなりがちだと思ってます僕は!
思いません!?
(分かりやすい例が思い浮かばない)

なのに、そんなくっせぇメッセージ性すらも何もかもを包み込んでくれる、
僕みたいなちょっとひねくれた人間(笑)
すらも包み込んでくれる
ひたすらに優しい作品です。
生も死も、夢も悩みも、喜びも悲しみも、
何もかもを肯定してくれます。

僕は何かに迷い散らかしたら、ほぼ100%今作に帰ります。



僕はこのソウルフルワールド、年末に観たくなる作品です。
今月末に観るつもりです。
夢とか憧れとか、そういった夢想的なことと
現実的なリアル
って思ってるよりも溝がある。

幸せだと思ってたのに、
いつの間にか掴めた幸せが、日常に溶け込みすぎて感情が濁る。

浄化もしくは回帰、良くも悪くも頭でっかちになっている思考を
自分が「それ」を好きだった頃に戻してくれる、思い出させてくれる。
とてもあたたかい作品です。

では、また!

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