自作シンセ:めちゃ部品数少ないローパス・ゲートの制作
忘れてた
久しぶりにnoteの投稿ページを開いたらいくつか書きかけの記事が残ってたので書き上げてアップすることにしました。これは2020年に書いたローパスゲートの記事です。しかも空中配線。音サンプルは当時サウンドクラウドにアップしたものがまだ生きてました。なんでお蔵入りしてたのだろう?
空中配線のユーロラックモジュールはビジュアル的になかなかインパクトがあり初心者が見たらなんだか作りやすそうな雰囲気が出ていると思いますが、実際使っているとふとした拍子に配線自体がグニャっと曲がっちゃったり、うっかりショートさせてしまったりとあまり良いことないので実際作るときは基板を使ったほうがよいかもしれませんね、オホホ。
実際に作ってみる
そんなわけでローパスゲートの制作記事いってみよう。
ええと、ローパスゲートってパッシブ(電源を必要としない状態)で非常に簡単な回路でできるんです。回路図としては
こんな感じ。簡単そうでしょ? これだけ単純だと、基板上に組んでいくのさえ面倒くさいというか、半田で直接パーツとパーツをつなぎ合わせる空中配線という技で軽く押し切れちゃう規模なわけです。とはいえいきあたりばったりで始めるとろくな事になりません。だもんでまずはパーツの配置を練ります。
※2023年追記:定数ですが、LEDの抵抗が3k3なのはたぶん手持ちにあったkら適当です。()内はたぶん参考にした元回路図の定数じゃないかと……
Vactrol(フォトカプラ)の内蔵抵抗とコンデンサでローパスフィルタを形成しますのでコンデンサの値を変えることによって音が変わります。値を大きくすればより高音が削れます。Vactrolの種類と出音によって調整してください。
こんな感じかな? そしたらおもむろに空中配線! エイヤッ!!
おぉ~、どう? カッコイイでしょ? なんかアートっぽいし、いい音鳴りそう!
ちゅーわけで、どんな音が鳴るのか? 早速聴いて頂きましょう。
みんな大好きアナログシーケンサーSQ-1でVCOを鳴らし、それをローパスゲートに突っ込んだだけの音です。後半、DAWでディレイとリバーブをかけています。ローパスゲートはSQ-1からのGATEで制御していますが、SQ-1のDUTYモードを使ってノートごとに違った長さのゲートを与えています。音の高さや長さによって様々な表情で鳴ってくれてるのがわかるでしょうか。いや、非常に素晴らしい結果だと思います。僕が中学生だったらこれ、46分テープのAB面に延々録音してオートリバースで一日中聴いてたと思います。正直、こんなに使えるモジュールだとは知りませんでした。