逆襲の帝王(12期)~邪炎帝王テスタロス採用型「深淵教導帝王」デッキ解説(ビーステッド・ドラグマ・帝王)~
お久しぶりです。帝大好きおじさんのきゃぷてんけーと申します。
遊戯王25周年の節目、12期開幕となるDUELIST NEXUSに、「邪炎帝王テスタロス」が収録されました。
遊戯王黎明期を支え、ストラクチャーデッキで強化を受けながらも、その後の強化がなかなかなされていなかった「帝」新規がついに収録されました。
今回は「邪炎帝王テスタロス」を活用した帝デッキについて紹介したいと思います。
帝デッキは2015年のストラクチャーデッキのカードでデッキを組んだ後、2021年の令和のジェネクス帝を作成。その後帝デッキを組むことはありませんでした。
令和のジェネクス帝はこちらから
今回は久しぶりの帝デッキ作成ということで帝の特徴と、それに合うサブギミックについて1から検討し、作成しました!
40枚にまとまり、きれいな構築になったと思っています。
カード解説よりはデッキのギミック間のシナジーを言語化することに重きを置き、noteを執筆しました。
デッキパワーはカジュアル環境を想定しております。
想定している環境についてはこちら。
拙文ではございますが、お付き合いいただけると幸いです。
それではどうぞ!!
デッキレシピ
サブギミックでは、後述の「ドラグマ」「ビーステッド」を採用しながら、事故を最小限に抑えたいという誠意の40枚にまとめました。
メインとなる帝ギミックとサブギミックの役割、Exデッキの選定について解説していきます!
各ギミック解説
帝ギミック
することは令和の12期でも昔と変わらず、烈旋アイテールです。
リリース要因を確保しながら相手ターンに「帝王の烈旋」により相手モンスターをリリースできる状態とし、「天帝アイテール」をアドバンス召喚します。「天帝アイテール」の効果で帝王カードを墓地に送りながら後続を確保し、アドバンテージを稼いでいきます。帝ギミックではリリース素材とアドバンス召喚を行うモンスターの両方をそろえる必要があり、片側だけ固めて引いてしまうと動けないということが往々にしてあり、その状態を克服するために様々なサブギミックの採用を試みたり、事故を起こさないように、神に祈りをささげていました。
新規「邪炎帝王テスタロス」について
邪帝ガイウスと炎帝テスタロスが合わさった邪炎帝王テスタロスは相手モンスターをリリースしながら出すことができることに加えて、ハンデス&バーンという両者を踏襲した効果をもっています。
・攻撃力が2800ではなく3000であること
・レベルが10であること
がその他の帝との違いとなり、十分に帝カードとかみ合わない部分があります。
しかし、その中で持てる役割としては
・耐性持ちモンスター対策
・引導火力
があり、1枚の採用となりました。(自身を除外すれば3000ダメージを狙えます)
アクセス手段としては
・天帝アイテールの効果でデッキからssし手札に加える
・墓地の冥帝エレボスの効果により墓地からサルベージ
があります。
ステータス面で一部かみ合わないところがあるとはいえ、アドバンス召喚を中心としたデッキであるため、総合的にみて十分活躍が期待できます。
サブギミック
デッキ作成に当たり改めて帝と相性のいいカード・ギミックを探しました。
帝ギミックによりExデッキから出せない制約がかかることが多く、またアドバンス召喚をする必要があるため召喚権を無駄にはできません。そのため、サブギミックでは
・メインデッキのみでギミックが完結する
・Exデッキは主にコストとして活用できる
・召喚権を使わない
ことが必要となります。
この条件を満たすテーマとして、
選ばれたのは11期テーマの最初と最後のテーマ
「ドラクマ」「ビーステッド」でした。
ドラグマギミック
「ドラグマ」では2023年4月より準制限となった「天底の使徒」からリリース素材としてssできる効果を持つ「教導の聖女エクレシア」によって「ドラクマ・パニッシュメント」をサーチすることで、上級モンスターを引いていなくても妨害を成立させることができます。また、「天底の使徒」で「エルシャドール・アプカローネ」を墓地に送ることで「影依の偽典」をサーチすることができ、さらに妨害数を増やすことができます。
ドラグマギミックの注意点としては、「影依の偽典」を発動する場合はExデッキからssができないという制約がかかっていないことを確認する必要があります。
(例)「帝王の烈旋」発動ターン、「帝王の開岩」発動状態、「ドラグマパニッシュメント」発動後の制約
ビーステッドギミック
「ビーステッド」では上級モンスターであるためアドバンス召喚することで「帝王の開岩」を起動することができます。
また、自身のss効果があるためリリース素材としても利用できます。永続魔法の「復烙印」も主に相手ターンに墓地のビーステッドを蘇生することができるため、リリース素材を準備できます。
「ドラグマ」によってExデッキから光・闇を墓地に送ることができ、「冥帝従騎エイドス」召喚後「転生炎獣アルミラージ」に変換することで墓地に闇属性を供給できます。(この場合「転生炎獣アルミラージ」をリリースしてアドバンス召喚することと、墓地の「冥帝従騎エイドス」を除外して特殊召喚することでリリース素材を増やすこともできます。)
小技にはなりますが、「復烙印」下で「冥帝従騎エイドス」の墓地効果により自身を除外した場合、デッキに戻すことができ永久的に「天帝従騎イデア」のリクルート効果を使用できます。
Exデッキ採用カード
帝ギミックではExデッキからssできないという制約がつくカードが多く基本的には「ドラグマ」ギミックのコストで使用することが多いです。しかし、展開で使用するカードや1キルに向かう場面で必要となるカードも数枚採用しております。
「転生炎獣アルミラージ」
先述の通り「冥帝従騎エイドス」を墓地に送る手段として活用できます。また、Exデッキからssしたモンスターを出力できるため、「教導の聖女エクレシア」のss効果の条件を満たすことができます。
「カオス・アンヘル-混沌の双翼-」
光・闇のモンスターが多く採用されており、チューナーも必要ない点で無理なくssできます。耐性がかなり強いです。
「No.97 龍影神ドラッグラビオン」
「No.100 ヌメロン・ドラゴン」
「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」
「天帝アイテール」によりレベル8の帝をssすればすぐに9000打点のモンスターを出力できます。
また「深淵の獣ルベリオン」や「教導の騎士フルルドリス」が絡めばレベル8のモンスターを容易に準備できます。
「エルシャドール・ミドラーシュ」
「ドラグマ」ギミックによって「影依の偽典」からssします。ssが1回となる制約も召喚を複数回行うことにより回避でき、一方的に制約を押し付けることができます。
採用したかったカード
マジシャンズ・ソウルズ
自身のss効果がありリリース素材となれるほか、手札や場の帝王カードをドローに変換できることで事故の軽減となります。
コストはドラグマギミックを採用する場合は教導の大神祇官などが該当し、無理なく採用できます。今回は40枚にまとめたいため、枠の都合で採用を見送りました。他のギミックを絞るかデッキ枚数を増やせるのなら十分採用県内です。
黄金卿エルドリッチ
上記の「マジシャンズ・ソウルズ」同様自身のss効果と手札や場の帝王カードを墓地に送れます。また帝では超えられない3000以上のモンスターを打点で超えることができます。唯一先攻で引いた場合に役割が持ちにくいため採用を見送りました。
デッキの課題
対戦を通して出てきた課題については、
➀中長期戦となった時に、デッキの「帝王」魔法・罠が枯渇し、リソースが切れてしまうこと
②1枚採用の「天帝従騎イデア」が絡まない場合は除外されている「帝王」魔法・罠を回収できない
③最低限の手札誘発すら投入できていない
ことが挙げられます。
事故防止の観点から40枚というデッキ枚数にしたため、どうしてもデッキ持久力が下がってしまいました。そのため、デッキ内の「帝王」魔法・罠の総数が少なかったり、「天帝従騎イデア」の採用枚数を絞らなければなりませんでした。また、枠の理由で最低限の手札誘発も採用を見送りました。
今後は1枚で役割を持てるギミックを組み合わせて40枚を超えるデッキ枚数としながら、事故率は最低限にとどめつつ、持久力を高められるように構築していきたいと考えます。
帝王の行方
12期最初の通常弾で久しぶりにKONAMI様の寵愛を受けました。
(新規収録)
今後様々な帝が合わさった新規が出るかわかりませんが、帝は様々なテーマとのシナジーを構成しながら12期でも戦う実力があります。
今回は11期の「ドラグマ」「ビーステッド」に注目しましたが、他にも相性のいいテーマはあると考えます。
烈風帝ライザーの頑張りが目立った11期を終え、すべての帝が躍動できるようデッキの研究を続けていきたいと思います。
ジェネクス帝、カエル帝、次元帝、様々な可能性を模索します。
12期、帝の逆襲は始まったばかりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
感想等コメントしていただけるととてもうれしいです。
それでは!