☆1拍ずつ区切ると、タラコタ/ラコタラ/コタラコ。
☆4と3は、このように調和させることができる。
(『ピッツァをどう切るか』)
ヨオ! トイレから出てきた自分の肩を、誰かが叩く。振り向くと、そいつは福笹を持った自分で。ヨオ! えべっさんの帰りや。
(『シャーベットのように』)
実は、大阪の街とは、そのうち実現するであろう天上界の未来都市の、かなり予算をケチった安物の模型だったのである。なぜケチったかと言えば、それだけ勝ち目の薄いコンペだったから。私は、担当の設計屋(巨人族)を直接知る知人からそう聞いた。
(『マルチレイヤード・シティの秘密』)
「そっくり豆を盛られましたね」
(『インプロヴィゼーション#1』)
坂の多い街では、世界の断層が可視化されやすい。サンフランシスコしかり、神戸しかり。つまり、どちらもウェストコーストです。
(『インプロヴィゼーション#2』)
「それや! 自分と相手が入れ替わる瞬間」
新しいセブンスターに火をつけながら、ハナザカリくんは弾けたように喋り出し…かけたのですが…
(『インプロヴィゼーション#3』)
「おい、どーするよ?」「責任取れよなお前」
南ドイツの田園風景の中、赤ら顔の男たちが、口々に吹き替えの日本語で叫んでいる。
(『インプロヴィゼーション#4』)
この楽器ケースは、ついこないだ脱皮したばっかりや。中はぶかぶかで楽器のすわりが悪いし、表面もふにゃふにゃで頼んない/中の楽器はアルト?/ああ。でも、そのうちテナーになる。
(『インプロヴィゼーション#5』)
という訳で、予備知識としてはこれぐらいで必要充分だろう、と思われる情報を過不足なく網羅したつもりです。ありがとうございました。(拍手)
(『財務長官かく語りき』)
果たして自分は、迷わず<信じる道>を進み、すなわち通行人に道を尋ね、目印のパチンコ屋だのうどん屋だのを注意深くチェックしながら、銭湯に忘れて帰ったライターを無事取り戻したのである。
(『アイオンと叫んで風呂屋へ行こう』)
しかし私は、気乗りしないイベントへの出席を断るために、止む無く身内の誰かを殺してしまった友人に対して、「いったい君のおじいさんは何人いるんだい?」と、意地悪く問い詰めるような態度を採ろうとは思わない。
(『「双子の物語」註解とアップデート』)
僕は、中国の南京を知らない。知っているのは、神戸の南京町だけだ。春節だって、つい最近まで単純に神戸のお祭りだと思っていた。
(『幸福な王子の憂鬱の書』)
さて、すべての修行者のみなさん、Good luck! 武運長久を!
(『私訳版般若心経』)