1月2日(土)継続することしないこと
明けましておめでとうございます。
本日初詣。綱を握るとまずいとかで鈴を鳴らさない参拝後に引いたおみくじは「大吉」。写真は元旦に行ったビブリオマンシーの記録です。
先週_「続・多文化共生社会へ」_の続き。
☆サピア=ウォーフの「弱い仮説」によると、言語の違いが話者の思考や外界認識に影響を与えるという。
☆そりゃあそうだろう。
☆「英語を話している時と日本語を話している時では、まるで人格が変わる」のは、バイリンガルにありがちな傾向。
☆日本語母語話者の場合、英語で話している時より、母語である日本語使用時の方が、なぜか公明正大さFairnessに欠ける場合が多かったりする。
☆言語は、「伝える」為のツールである。同時に、誤魔化したり、隠したり、嘘をついたりといった行為も、言葉を使って為される。
☆言葉を「隠す」「誤魔化す」「嘘をつく」などの目的で効果的に使用するには、シンプルに「伝える」以上の高度な熟練が要求される。
☆言葉によって「隠す」「誤魔化す」「嘘をつく」際最も使い勝手が良いのは、話者にとっての(第2言語や第3言語ではなく)母語である。
☆この問題は、サピア=ウォーフの「弱い仮説」などより遥かに重要だ。
☆1970年代以降のアメリカでは、母語話者ならではの高度な誤魔化しを防ぐ役割を Plain English(平たい≒やさしい英語)が担った。
☆日本語非母語話者にも分かりやすい「やさしい日本語」は、Plain Englishと同様「伝える」ことに特化した日本語であると言える。
☆世界一歪な人口構成比を持ち、出生率の上昇も見込めない日本は、外国人を受け入れなければ最早立ち行かない状態にあり、その流れから「やさしい日本語」に注目が集まっている。
「やさしい日本語」で、日本語非母語話者≒外国人とのコミュニケーションを円滑にすることはもちろん、ついでにいろんな誤魔化しを一掃できたら良いなと思う。