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8月22日(土)水平線を見る
「調子悪いのは、忙しいのにかまけて水平線を見てないからだよ」
と言われたことがある。
何処から導き出されたものか、裏付けとなるデータについては知らないが、「日常的に海を見て育った子どもは愚れるのが難しい」説を拝聴したこともある。
そう言えば学生時代、どのこ出身だったか忘れたけど、「漁師町に不良はいない」と主張する同級生がいた。ホンマか? かなり乱暴な奴が多いみたいなこと聞くけど。
「喧嘩はするし、暴力も振るうけど、とにかく不良はおらん」
そんなんやったら、不良はいっぱいいるけど喧嘩も、暴力を振るう人間も少ない街の方がよっぽど平和に思えたが、要するに彼は「自分が生まれ育った地域には、れっきとした<秩序>があり、それは今も生きている」的なことを自慢したかったようだ。「硬派/軟派」といった用語も出てきたが、今一つニュアンスが掴めなかったので、借りてきた古めの邦画を観ながら「こいつはコーハ? ナンパ?」といちいち確認したのを憶えている。
「どっちとも言えない」
とか結構曖昧な答えも多かった。所詮は、グレーゾーンのグラデーションを掬えない粗野なシニフィアンに過ぎないことを理解した自分は、格闘技にも合コンにも興味のない軽音楽系サークルの学生みたいなもんか、と勝手に理解していた。
「定義できない人」であることには、幼少期……はどうだかわからないが、少なくとも学生時代から慣れていることに改めて気づき。
写真はきょうのフラワーロード。