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【現代詩】『腐爛土(ぶらんど)事始』とくしま文学賞2023年佳作

『腐爛土事始(ぶらんどことはじめ)』赤黄緑紫

元来、駄坐印と私とは強く結ばれる運命だったのだ【第一限】フードを被って俯いて居ても見破られて仕舞う√自慢げに自身を表現した虹の輪っかを事も無げに跨ぐ、そういう日が在るーだからこそー明日を駄坐印する如く強く生き永らえてみる必要があるー・・・

【第二限 高校生の時】皆が全く別の氣持で居るのに同じ制服を着ていること事が無性に誇らしかった、アイロンのあたった制服や時に洗わないで着回される制服もあるけどそういう表面的なこと事はどーでもよくって=肝心な事は=私もお前もこの子もあの子もゲシュタルト崩壊起こすまで皆が皆おんなじ制服を狂って纏うこと事で最早何も着ていないのと同じになれるー不自由な構造の中で脳内の自由を貴方にも私にもあの子にもこの子にも築いてあげることの出来る人生の可能性ーその自由をー私は心から愛していたー間の抜けたキン、コン!カン・に溜息交じりの{汽笛}が鳴ったー。【第三限 定義】何時何処で誰が何を着ているかなんてどうだっていい√最早何も着ていなくていい√お金がないから服が買えない家がないから服自体家だとホームレスは言うけどそんなの知れたことではなかった=肝心な事は=其処に潜んだ気持を纏って居られるかだった、貴方の思想が腐らないその為の洋服を如何に纏えるか。ースポーツは洋服だ、呼吸を自由にして私達をひと度解き放つー呼吸の中に四方八方から拝める景色表情を体感出来た時、その瞬間を一瞬に留めず永遠に解放してやる事が出来たらそれはどんなお金より時間より効果があるーその一瞬を永遠に昇華させることこそがファッション
デザイナーの宿命、なんだー

 【第四限 独白】
「ブランド®を作りたいと思っていました」誰からも忘れられ✕私が私だけのものになる時ー校舎の裏で声を殺してリボン結びした=この氣持だけは=決して誰にも盗られません様√世界と私のお互いを中表にして縫い合わせ〆余すことなく分かち逢いたい
ーその境目に生き永らえる為の焼印®を押す


あかきみどりむらさき
2023ねん


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