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【新作メモ】ミュウミュウ レ ゾー アラモード

ミュウミュウから、ファッションアクセサリーのように選べるフレグランスが2021年5月5日に発売されたので、香りをチェックしてみた。

ミュウミュウ レ ゾー アラモードは、気分に合わせた香りが4種類、さらには、ミュウミュウのアイコニックなプリント柄から選ぶことで、コーディネートを楽しむように香りの着替えを楽しみことができる。

ここではその4種類の香りをチェック。


香りの忘備録

①ヘッド イン ザ クラウズ

朝露に濡れて、花開くロマンティックなピオニーの香り。

発売されて1ヶ月、この香りが1番人気とのこと。

トップはルバーブとあるが、とてもみずみずしく丸みを帯びたフルーティ・グリーン香り。うっすらとピオニーの可愛らしいフローラルが香ってくる。透明感のある嫌われない香りだと思う。「雲の中へ」という名前がしっくりくる。

トップのみずみずしさが抜けていくと、フローラル、さらにはグリーンが香ってくる。思った以上に生花のようなえぐみや酸味があり、さらにキーンとしたグリーンも効いている。このあたりから嗜好が分かれるかも知れない。

最後はミドルのフローラルな酸味やグリーンを、やわらかいムスクが包み込んでいく。

可愛らしくもあり、しっかりフローラルグリーン感もあるため、特に春に似合う香りだと思う。


②デアリング ダーリン

冒険的なラベンダー、予期しない大胆なコントラストのある香り。

4つのなかでもっとも個性的で、個人的にはこれが好み。

トップはかなりフレッシュなカシスとペアグリーンの香り。すっきりしていて、みずみずしい。そのカシスのみずみずしさが抜けて、グリーンが目立っていくと、ラベンダーがアロマティックにまとめてくれる。奥からピンクローズが香り、ヘアケアのような雰囲気がある。

最後はメタリックなローズや、アロマティックな香りを、ムスクやウッディがまとめていく。

みずみずしいフルーティ、グリーン、そして明るいフローラルがしっかり香るため、春・夏に似合う香りだと思う。


③シリアル プレーヤー

太陽の光をあびて、ひらひらとゆらめく、遊び心あふれるオレンジブロッサムの香り。

トップはライチとあるが、少しトロピカルな甘さのあるオレンジの香り。なかなかオレンジフラワーの苦みが強く、トップにもしっかり香を出している。

そのオレンジフラワーを骨格に、トロピカルなみずみずしさ、石鹸を思わせるローズ、そしてバニラのまろやかな甘さなど、めまぐるしく香る。

最後はオレンジフラワーがウッディのように乾いていき、ローズソープ調やバニラがやわらかくまとめたような香り。

おそらく肌に合わせると、ソープ調や甘さが立ってくるため、似合うのは春・秋では。とはいえこれだけオレンジフラワーが香るので、秋だと眩しすぎるかもしれない。個人的には少しバランスが悪いのではと感じる。


④アイズ オン ミー

甘いデザートのように、堪能したい上品なローズの香り。

トップは酸味の効いたフレッシュなベリーの香り。ほどよいベリーの赤さと、フローラルの厚みもあり、キレイな香り立ちだと思う。

そこから香調は大きく変わらず、ローズが前に出て、ベリーがローズのフェミニンな印象を若々しく仕上げているような香りに。奥にはキャンディーような強い甘さがあるため、肌に乗せると甘さやフローラル感が広がるのではと感じる。

香りの変化幅が少なく、ベリー系ローズの悪く言えば個性が薄い香りのため、4品のなかでは選ばれにくい香りかもしれない。

そこまで季節感を問わない香りではあるが、甘さが強いので、秋・冬に似合うのではと感じる。


まとめ

全体を通して、あまり変化しない、シンプルな香りが多い。特にシリアル プレイヤーとアイズ オン ミーは、それぞれオレンジフラワーとローズがはっきり顔を出すため、日本人の好みからは外れるのでは。逆に、ヘッド イン ザ クラウズとデアリング ダーリンは嗜好とキャラクターのバランスが良く、好まれるのではと感じる。

何といっても売りは、好きなプリント柄から選んでコーディネートすることなので、香りは嫌われにくいものが採用されたのではないだろうか。


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