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『この世からすべての「ムダ」が消えたなら』

消費社会に一石を投じる本です。

特に印象的だったところをいくつか抜粋します。

・コロナ禍で、アメリカではバーやレストランが閉まったせいで缶入り飲料の需要が増え、メキシコとブラジルではレストランやバーで缶入りドリンクを提供するのが一般的だったからアルミが余った。

・普通のゴミ箱とリサイクルボックスを置いた実験では、後者を置いた方がより消費が増える

・全世界の人為的なCO2排出量のうち、アパレル産業によるものは全体の6%をゆうに超える(航空産業全体の排出量のおよそ3倍もある)

何が「ムダ」と考えるかは、その人その人の価値観によるかもしれませんが、日々の生活をとても考えさせられます。

本文中にあった、映画『マトリックス』より:人間ではないエージェント・スミスが、人間のどこがおかしいかと思うかを語る点は印象的です↓
「お前たちは新しい場所に移動して、数を増やし、さらに増やし、しまいには天然資源を残らず使いつくす。生きのびる道は別の場所に広がることだけ。この惑星には同じパターンで行動する生物がもうひとつある……ウイルスだ。人間は病気と同じなんだ」

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