FXでポジションの大幅な含み益!決済する?継続する?徹底解説
FX投資において、ポジションの含み益が拡大することは非常に嬉しい瞬間ですよね。しかし、その含み益をいかに実現させるか、つまり決済のタイミングが非常に重要になってきます。
含み益を抱えたポジションをどうするかは、FX投資家にとって永遠の悩みかもしれません。今回は、そんなポジションの大幅な含み益に焦点を当て、あらゆるケースを想定してどう対処すべきか徹底解説します。
FXでポジションを決済するタイミングの重要性
まずは、ポジションを決済するタイミングが重要な理由を理解しましょう。
FXでは、少しの値動きでも大きな利益や損失につながるため、ポジションを決済するタイミングが非常に重要です。特に、大きな含み益を抱えているときは、その利益を実現させるか否かでその後の利益が大きく変動します。
例えば、100万円の証拠金で1万ドル(円/ドル)の買いポジションを持ち、1ドル=100円の時に含み益が100万円になったとします。この時点で決済すれば100万円の利益が確定しますが、そのままポジションを持ち続けた場合、相場が逆に動けば含み益が減ってしまう可能性があります。
ケース1:ポジションをすべて決済する
含み益が拡大したポジションをすべて決済する場合は、そのタイミングが重要になってきます。
【決済のタイミング1】目標の利益に達したとき
投資を始める前に、目標とする利益額を設定しておきましょう。その目標利益に達した時点で、ポジションを決済します。この方法は、利益目標を明確に設定することで、利益が拡大しすぎてその後の相場変動でマイナスになるリスクを避けることができます。また、目標達成による満足感も得られます。
【決済のタイミング2】レバレッジに注意して
FXでは、レバレッジをかけて少額の証拠金で大きな取引をすることができます。しかし、レバレッジをかけすぎると、相場が少し動いただけでロスカット(強制決済)になる可能性があります。大きな含み益が出たときは、レバレッジに注意して、ロスカットにならないよう、ポジションを一部決済するのも手です。
【決済のタイミング3】相場が高値圏にあるとき
相場が高値圏にあるとき、つまり過去のチャートから見て相場が天井に近いと判断できるときは、ポジションを決済する好機かもしれません。高値圏では、利益確定の売りが出やすく、相場が反転する可能性もあるためです。
<例>
円/ドル相場が1ドル=150円近くまで上昇し、過去のチャートから見て高値圏にあると判断した場合は、ポジションを決済することを検討しましょう。
ケース2:ポジションを一部決済して継続する
含み益が拡大しているポジションは、一部を決済して利益を確定させ、残りを保有し続ける方法もあります。この方法は、利益を確保しながらも、さらなる利益を狙うことができます。
【一部決済のメリット1】利益を確保できる
ポジションの一部を決済することで、その時点での利益を確保することができます。相場が反転した場合でも、利益がゼロになるリスクを避けることができ、精神的にも余裕を持てます。
【一部決済のメリット2】利益を追求できる
ポジションの一部を残すことで、さらなる利益を狙うことができます。相場がさらに上昇すれば、残りのポジションで利益を追求することができます。
【一部決済の注意点】
一部決済する場合は、決済する割合を事前に決めておきましょう。例えば、利益の半分を決済して、残り半分でさらなる利益を狙う、などです。決済する割合を決めておくことで、利益を確保しながらも利益追求のバランスを取ることができます。
ケース3:ポジションをそのまま保有し続ける
含み益が出ているポジションをそのまま保有し続ける場合は、さらなる利益拡大を狙うことになります。
【保有継続のメリット1】利益が最大化
相場がさらに投資家に有利に動けば、利益を最大化することができます。ポジションを決済せずに保有し続けることで、利益が拡大する可能性を残すことができます。
【保有継続のメリット2】スワップポイントが得られる
FXでは、ポジションを保有し続けることでスワップポイントが得られます。スワップポイントとは、2つの通貨の金利差による利益のことで、毎日決まった時間に口座に振り込まれます。特に、高金利通貨を買っている場合は、スワップポイントが利益拡大に貢献してくれます。
【保有継続の注意点】
保有し続ける場合は、相場が反転した際に含み益が減ってしまうリスクがあります。また、ロスカットになる可能性もあるため、常に相場に注意を払う必要があります。
FXポジションを決済するか継続するか判断するポイント
それでは、FXポジションを決済するか継続するか、判断するポイントを解説します。
【ポイント1】相場環境の分析
まずは、現在の相場環境を分析しましょう。上昇トレンドなのか、下落トレンドなのか、レンジ相場なのかを把握することが大切です。上昇トレンドであれば保有継続、下落トレンドであれば決済、レンジ相場であれば一部決済や利食い売りなどを検討します。
【ポイント2】経済指標のチェック
FX相場は、経済指標によって大きく動くことがあります。重要な経済指標の発表前後は、ポジションを決済するかどうかの判断材料になります。特に、アメリカの雇用統計や金利発表などは要注目です。
【ポイント3】時間軸の確認
FX投資には、短期トレード、中期トレード、長期トレードの3つの時間軸があります。短期トレードであれば、小さな利益を積み重ねるスキャルピングやデイトレードが中心になるため、ポジションを決済するタイミングも早くなります。一方、長期トレードでは、大きなトレンドに乗って利益を狙うため、保有継続しながら利益を追求していくことになります。
【ポイント4】資金管理
FX投資では、資金管理が非常に重要です。レバレッジをかけすぎていないか、証拠金維持率に余裕があるか、ロスカットになるリスクはないかなどを常に確認しましょう。証拠金に余裕があれば、保有継続しながら利益拡大を狙うこともできます。
あらゆるケースを想定したシミュレーションが重要
FXでポジションの含み益が拡大したときは、決済して利益を確定させるか、保有し続けてさらなる利益を狙うか、一部を決済して利益を確保しつつ継続するか、いずれの判断も状況次第です。重要なのは、あらゆるケースを想定したシミュレーションをしておくことです。
決済する場合は、目標利益に達したか、高値圏にあるか、レバレッジは大丈夫かなどを確認しましょう。保有継続する場合は、さらなる利益拡大を狙えますが、相場が反転した際に含み益が減るリスクやロスカットの可能性に注意が必要です。一部を決済する場合は、決済する割合を決めておき、利益を確保しながらも利益追求を狙うことができます。
まとめ:FXポジションは柔軟な対応が重要
FXでポジションの含み益が拡大したときの対処法について解説してきました。決済する、継続する、一部を決済する、いずれの判断も状況次第であり、重要なのは柔軟な対応です。
相場環境や経済指標、時間軸、資金管理など、さまざまな要因を考慮して決済するか継続するかを判断しましょう。また、目標利益を設定しておくことや、レバレッジに注意すること、高値圏で決済を検討することなども大切です。
FXポジションは、利益を追求しつつもリスク管理が重要です。今回解説した内容を参考に、自身のFX投資スタイルに合った決済方法を見つけてください。
※本コラムは、執筆時点での情報に基づいて作成されており、将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は、ご自身の責任でお願いいたします。
最後に、FXは自己責任で行っていただく必要がある投資商品であることを改めてお伝えします。投資する前に、FX会社から提供される説明書類をよく読み、リスクを十分に理解した上で、ご自身の判断で行ってください。
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