人生で1番高価な買い物であり、人生で一番安かったもの。
突然ですが、
約13年もの間、カプセルZに勤めてくれたタケウチくんが退社する事になりました。
以前からの知り合いの方は「えぇ!!」と、驚いて、思わず隣の人をビンタしてしまう位の衝撃があるかもしれません。
と、いうのも、ここ10年以上どこに行くにも必ず一緒に行動していたから、フクダとタケウチは2人セットでカプセルZだと認識している人も多いと思うからです。
北海道から沖縄まではもちろん、
海外も、北京・香港・バンコク・クアラルンプール・シンガポール・ロサンゼルス・ラスベガス・ハワイと色んな場所に行きました。
そして、Z祭・BBZ・学ビジネス・ホノルルマラソン・みんフェス300人セミナー・Zフェスという本当に多くのイベントも一緒に経験してきました。
いつも衝動的に「あれやるぞ!」「あそこに行くぞ!」と、強引に突き進んでいく自分に、ほとんど文句を言う事なく付いてきてくれました。(たまにキレてた)
カプセルZ号という、すぐに難破してしまいそうなオンボロ舟に乗って、数々の荒波をくぐり抜けては、次の目的地へ!と航海を続けてきました。
今でも1番感謝している事は、主力サービスとなったプライスターの開発期間中に、一緒に運転代行のドライバーをしてくれた事です。
「オレはこんな事する為に入社したんじゃない!」
と、ワイシャツの袖を引きちぎって、ワイルドに野生に帰ってもおかしくない事態です。
しかし、この時も文句を言う事なく、ドライバーと並行して、プライスターの開発を続けてくれたお陰で、一年後にリリースする事ができました。
この時から、タケウチくんは社員であり、そして恩人でもあります。
元々は、タケウチくんは独立起業する為の修行期間としてカプセルZに入社してきました。
と、いうのも、「フクダ部長!(前職の役職)ボクも起業したいです!カフェを併設した雑貨屋さんで!このプランどうです?ウフフ!」と、ミニーちゃんみたいに上目遣いの瞬き多めで言ってきたので、
ハバネロを指先に塗りたくり、裏ピースサインで鼻の穴にぶっ刺し、
「それはヒモなしバンジーと同じ生存確率のやつ!!」
と、一蹴して、のたうち回るタケウチくんを見下ろし、
「まずは、1年間ウチで修行しろ!」
と、そのまま入社してきた経緯があります。
その時に、
「社長より面白い事を思いつくようになったら独立します!」
と、言っていたので、やっと何か思い付いたのかな?と、思ったのですが、
奥さんの実家で「農家」をやるそうです。
そこは「雑貨屋を併設した農家」にして欲しかったのですが、
まぁ、農業は、雑貨屋以上に難易度は高そうだけど、確かに面白いのかもな。と思いつつ、
これからカプセルZはもっともっと何百倍も面白くなるんだけどな〜!と残念でもあります。
ただ、人間関係っていうのは、ズルズル続いて熱量が冷めていくマンガのように、長ければ良いってものではなく、
元々、赤の他人だった2人の価値観がバッチリ合うという奇跡的な刹那の時間を楽しむのが正しいと思ってます。
会う頻度は少なくなっても、もしかしたら、もう2度と会わなくなっても、生涯忘れる事のない相手。
そして、またいつ再会しても恥ずかしくないように、と、いつまでも脳裏でプレッシャーを与えてくれる相手。
そんな関係性が好きだな、と。
と、いう事で、退職を承諾しました。
そんな訳でタケウチくんとのエキサイティングだった起業物語は一旦幕を閉じるけど、めちゃくちゃ楽しかった。
本当に楽しかった。
タケウチくんが、オレの人生にもたらしてくれたモノやコトは膨大で、これまで払ってきたお給料なんて目じゃないくらいのリターンを沢山プレゼントしてくれました。
人生で最も高価な買い物でしたが、最も安い買い物でもありました。
最初の社員がタケウチくんで本当に良かった!
タケウチくん今までありがとうね!
雑貨屋を併設した農家!頑張れよ!!
(2014年12月14日ホノルルマラソン完走した時の写真。左←メデューサ 右→フクダ)