記憶のモノリス
幼きころ、私は絵本の中で魔法と出会った。 色とりどりの挿絵が織りなす世界に魅了され、いつしか自らも物語を紡ぐ夢を見るようになった。
そして、運命の日が訪れる。 「ファードラウト」という奇妙な名の書物と遭遇したのだ。 それは、未知の世界「ゼビウス」への扉だった。
その世界では、魔法は小さな光の粒となって画面を舞う。
バキュラが、幾何学的な美しさで回転する。
私は悟った。これこそが新たな魔法だと。 絵本の夢は、魔法を操る渇望へと姿を変えた。
そして今、私はダンジョンマスターとなった。 かつての夢と新たな魔法が融合し、迷宮を生み出す力を得たのだ。
指先から溢れる魔力は、画面上でピクセルとなって踊る。 目を開けると、そこには今作りかけの迷宮が広がっている。
かつて夢見た世界を、魔法で創り出す。 幼き日の興奮が、新たな冒険の原動力となる。
「ゲームセンターあらし」だったかも
今日は、昔のことを思い出していた。
ゲームとの出会い・・・最初は漫画だったんだ。
「ゲームセンターあらし」ってコロコロコミックの連載だった。
アニメ化もされたけど、アニメとマンガどっちが初見だったかはわからない。
作品を知らない人も多いだろうけど、この漫画との出会いが、ゲームへのきっかけだったんだ。
ちっちゃい時は漫画家になりたいと思っていた。
ドラえもんが大好きで、単行本も一冊持ってたかどうか・・・そのあたりからの流れで「あらし」だったのかなぁ。
「ゲームセンターあらし」は特別だった。まだ触ったこともないゲームでの「戦い」。それが漫画の中で繰り広げられる。
そして後に、実際のゲーセンでその漫画に出てきたゲームと出会う。
まるで漫画の世界に入り込んだような感覚。
子供心に良くなかったのかもしれない・・・いや、良かったか。
ゲーセンに行く「悪い子」になったんだから。
ゲーセンのゲームはどんどん進化していった。あっという間にカラーになって、そしてナムコの「ゼビウス」と出会った。
衝撃的だった。ドット絵の魅力に目覚めたのはこの時かもしれない。
バキュラの回転アニメーションを食い入るように観察する子供。
色付きで、立体で・・・しかも金属の反射!
ドット絵が描きたくて。
ファミコンは買ってもらえなかった子供だった。
でも、その代わりにPC-8801mkIIFRを要求するひどい子供だった。
ごめん父さん。
プログラミングへの興味はこの頃から芽生えていたのかもしれない。
N88-BASICに触りつつ、バイナリエディタでゲームの改造をする私。
ツール名は忘れたけどドット絵も描いてた。
ベジータが気を溜めてジャンプするアニメ。
でもやっちゃったなと思ったのは、PC-88ってドットの縦横比が
1 : 2なんですよね。苦行。でも動くと超楽しい。
きれいに描いてるゲームもあったんだ。ザ・スクリーマーとか。
ウイングマンとか。
画面の下部で戦うちびキャラとか、最先端だった気がするな。...
今、こうしてゲーム開発をしていると、あの頃の興奮を時々思い出す。
今のとんでもないスペックのPCを当時の自分に触らせてやりたい。
イロイッカイズツの間違いを教えてあげたい。
少しの進捗報告をして昔話は明日も続きます。