イチョウの木は、言っている。
家の前が
黄金に染まった日。
今日も私は、私のためにnoteを書く。
家の前の道には
イチョウの木が並んでいる。
普段は気にしないが
一年の中でも
この数日間だけは
ため息が出るほどの
美しさを放つ。
鮮やかに染まった
イチョウの葉は
びっしりと空を覆うように
長く続いていて
この通りを
近くの小学校に通う子供達が
朝夕と賑やかに登下校している。
ここのほとんどのイチョウは大木で、
電信柱を疾うに超え
雲に到達するくらいの勢いまで
大きく成長している。
木の下から上を見上げると
太陽の光が
葉っぱの間から漏れ
さらに発色を強めている。
黄金の中に包まれた
キラキラと輝くその世界は
まるで天国にいるような
凄まじい眩しさだ。
この風景を見ると
きっと誰もが驚き
見惚れてしまうだろう。
けれど
この美しさを
観ていられるのは
この数日間だけだ。
2、3日もすると
イチョウの葉っぱは
ハラハラと吹き飛ばされ、
来週には
枝ばかりの姿になっている。
すると
もう
冬の始まりだ。
それからは
徐々に気温が下がり
だんだん寒空の似合う通りに
変化していく。
黄金の数日間は、
「これから冬か来るよ」と
教えてくれるサイン。
どんな時代になっても
毎年必ず
この時期になると
色を変え
輝きを放つ。
ただそこに
イチョウの木が
並んでいるだけで
季節の変化と共に
感動を与えてくれているのだ。
私達も
イチョウの木と同じ。
どんなに
世界が変わっても
成長と変化を
ずっとずっと繰り返している。
時期が来れば
イチョウの葉のように
あるべき姿に変化していく。
美しく見える時も
そうでない時も
色んなことを感じながら
あるべき姿になっていく。
本来は、ただここに
自分たちが
存在しているだけで
素晴らしいことなのに
普段はそのことを
忘れてしまう。
何もいらない。
何も強制しない。
何も努力などいらない。
ただ…
ただあなたが
存在していることが
すごくすごく
尊いのだよ。
…と、
今日のイチョウは
私たちに
言っているようだった。
ここまで読んでくれて
ありがとう。
明日もnote、
書けたらいいなぁ。
温かなお気持ちに感謝します💗