一日目:2023年10月19日
ブラジルまでの道のり。
フライトスケジュールは次のとおり。
航空券は5,6カ月前に安いものを取ったので、往復で19万円程度。
今回のブラジル渡航は、自分が所属しているカポエイラ団体の先生と一緒に行ったので、大移動ではあるもののそれほど不安感はなかった。
以下、フィールドノート抜粋。
(初日なので気合が入っていて記述量が多い。)
読んでて、懐かしい。
初めてのアメリカだったが、不安よりもワクワクが勝ってたのを覚えている。
3か月の海外生活がどう転ぶかわからないが、どういう形であれ「今以上の自分」になれるという気持ちでいっぱいだった。
(フィールドノートが口語、ばりばりの大阪弁で書いてるのでコメントとのギャップに違和感)
アメリカはトランジットで使うにもESTA申請が必要で、それの影響か税関が大変混んでいた。税関を超えてトランジット手続きをする頃にはもう次に予定していたフライトは離陸してしまっていた。
1時間程度待ちぼうけを食らい、「これもしかしたらロサンゼルス滞在できるか」と期待していたらその通りになった。
なんだかんだこの経験が4カ月弱に及ぶブラジル旅行の中で一番恐怖した瞬間だった。
それまでは初めての土地を自分の足で散歩するフィールドワーカー心くすぐられる気分だったが、一気に冷や水を浴びせられた。
アメリカの治安の悪さを舐めていたわけではない(実際バスから降りて歩く際もできるだけ大通りを選んだルートを取るようにしていた)が、「命は無条件で担保されるものではない」と久々に思い出した。
我ながらよくここまでメモしていたと思う。
だが、カポエイラに関心がない人からすればさっぱりだろう。
少し触れているが、カポエイラコミュニティの家族(特に子ども)のケアについては日本でもアメリカでも共通していた。
自分の団体でも練習参加者が子どもを連れてきて、半ば面倒を見てもらいながら一緒に練習するというのはよくあることだ。
カポエイラは年齢、性別、熟練度の区別なく同じルール下で組手できるという特異な格闘技で、上手ければ上手いほど相手のレベルに合わせた、共同的かつ創造的なゲームを行うことができる。相手が子どもであっても同様で、熟練したカポエリスタは子どもの相手が非常に上手い。
おそらく、これはゲームに限定されたことではなく、カポエリスタは子どもの目線に立ってコミュニケーションを取ることが得意であり、したがって、カポエイラコミュニティは子どものケアにとって非常に良い場所なのではないだろうか。
ついつい忘れてしまうこのような気づきを保存しておくというのが、フィールドノートの強みの一つ。
一日で羽田出発からロス到着して現地のカポエイラ団体まで行って、とあまりに長い一日だと思ったが、時差のせいか。
繰り返しになるが、言葉遣いのギャップはどうするべきか、、、