追想

平成24年7月。今程は暑くない夏。
その日から世界が変わった気がする。


幼少期は父と休日になる度に色々な所へ遊びに行っていた。とても面倒見が良く、飼ってた犬も父にだけはよく懐いていた。

24日。小学3年生の夏休み。電話が鳴った。「今から遊びに来て!」当時、仲の良かった友人からの電話だった。その日はたまたま父が家に居た。パソコンと向かい合ってる父に「遊んでくるね!」と言い残し家を後にした。コレが間違いだった。

今でも後悔している。


私「ただいま!」
 「......」

『出かけたのかな??』と思い、父の部屋へ行くとクローゼットが開いてる。

覗き込むとそこには、ぐったりとした父の姿があった。散歩用のリードで首を吊っていた。人間とは思えない程白い肌だった。

怖くて呼びかける事も出来なかった。母にメールを打つ。『顔が青白い』『どうしよう』それしか出来なかった。

しばらくして仕事を抜けて来た母が帰宅し、救急車が到着した。

救命士から一言「時間が経ち過ぎて気道の確保ができない」

その瞬間、私が母に電話をしてれば、私が救急車を呼んでたら。助かってたんだ。。様々な後悔に押し潰されていった。

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