54歳、ミニマル終活を目指す理由
昨年(2024年)父が亡くなりました。
物が捨てられない昭和生まれの父の遺品整理は、想像を絶する大変さでした(どれほど大変だったか…… それについては長くなるので、また改めて)。
この遺品整理が、ミニマルな生活を目指すきっかけになりました。
遺品整理で心が病む
私には、姉・妹・弟がいて、遺品整理は主に姉と2人で行いました。私は捨てる係、姉はプラスして不動産やバイク・カメラなど高額の売買を担ってくれました。
姉も私も仕事を持つ身。親の隠居所は遠く、片付けなければいけない物は多い。ほぼすべての休日を遺品整理に充てなければいけませんでした。
終わりが見えないほどの物の多さに、片付けながら言いようのない怒りが込み上げてきました。何度父を恨んだかわかりません。遺品整理が長引くにつれ、姉も私も気が変になっていきました。
物が増えた理由
父は買い物依存症だったのだろうと思います。祖父から継いで二代目社長だった父。しかし不本意ながら自営を畳まなければならなくなった喪失感を、最初は買い物で紛らわせていたのだろうと、姉は言っていました。それがそのうち買い物依存症へと変化していく過程は、こちらのサイトを読むと納得です。
それに加えて父は「溜め込み症」という物が捨てられない心の病もあったようです。買い物依存症と溜め込み症……、この2つの病が重なるのだから、あの物の多さは納得でした。
子に迷惑をかける、とは?
父も母も昔から「子どもに迷惑をかけたくない」とよく言っていたけれど、多分それは病気や怪我のことを考えていただけなのでしょう。自分の親だもの、その時が来たら迷惑だなんて思わずお世話する覚悟はできていました。でもまさか、こんなことになるなんて。物が捨てられないゴミ屋敷の片付けが「迷惑」でなくて何なのでしょう。
遺される者に、してやれること
私には娘が2人います。私が旅立った後始末を、おそらくすることになるでしょう。相続できるようなお金は残さないくせに、何の価値もない不要な物を大量に残して逝ってしまえば、きっと恨むに違いありません。父を反面教師に、かける迷惑があるとするなら最小限にしておきたいと、心底そう思いました。
ミニマルな最期のために
趣味は物が増えない趣味に限る。
買いたい物があれば、今ある同じか似たような物を代わりに捨てる。
本は買わずに図書館で借りるかKindleにする。
服は長く着られて着回しできる物にする。
無料配布物やノベルティ、おまけは貰わない。
写真は現像しない。
「いつか使えるかも?」は「ずっと使わない!」と肝に銘じる
まずは今ある物を減らすことから。2025年のうちに、計画を立てて進めていきます。