見出し画像

【ゆっくり学ぶシルバーバーチの霊訓】13

こんにちは。

シルバーバーチの霊訓をお読みになった方も、そうでない方も、どうぞご参加ください。生きる目的と人生に起こる様々な出来事の意味を知って、あなたがより幸福に生きられる事を目的とします。

テキストは必要ありません。
シルバーバーチの霊訓から、少しずつ引用させて頂いて皆で一緒に考えていきたいと言うのが、本文の趣旨です。

それでは始めましょう。

三章 なぜ苦しみがあるのか

 この交霊会に出席される方々が、もしも私の説く真理を聞くことによって楽な人生を送れるようになったとしたら、それは私が神から授かった使命に背いたことになります。私どもは人生の悩みや苦しみを避けて通る方法をお教えしているのではありません。

それに敢然と対ち向かい、それを克服し、そしていっそう力強い人間となってくださることが私どもの真の目的なのです。

 霊的な宝はいかなる地上の宝にも優ります。それはいったん身につけたらお金を落すような具合になくしてしまうことは絶対にありません。苦難から何かを学び取るように努めることです。耐えきれないほどの苦難を背負わされるようなことは絶対にありません。なんらかの荷を背負い、困難と取り組むということが旅する魂の本来の姿なのです。

 それは勿論楽なことではありません。しかし魂の宝はそうやすやすと手に入るものではありません。もしも楽に手に入るものであれば、なにも、苦労する必要などないでしょう。痛みと苦しみの最中にある時はなかなかその得心がいかないものですが、必死に努力し苦しんでいる時こそ、魂にとっていちばんの薬なのです。

 私どもは、いくらあなた方のことを思ってはいても、あなた方が重荷を背負い悩み苦しむ姿をあえて手を拱(こまね)いて傍観するほかない場合がよくあります。

そこから教訓を学び取り霊的に成長してもらいたいと願い祈りながらです。知識には必ず責任が伴うものです。その責任を取ってもらうわけです。霊はいったん視野が開かれれば、悲しみは悲しみとして冷静に受け止め、決してそれを悔やむことはないはずです。

燦々と太陽の輝く穏やかな日和には人生の教訓は身に沁みません。魂が眼を覚まし、それまで気づかなかった自分の可能性を知るのは時として暗雲垂れ込める暗い日や、嵐の吹きまくる厳しい日でなければならないのです。

シルバーバーチの霊訓(一)潮文社刊
アン・ドゥーリー編
近藤千雄訳

経験を積んで成長するというのが、それぞれの人生における共通の目的です。

その経験は一人ひとり違います。過去世を含んで、それまでに歩んできた道筋が違うからです。ですから、自分の歩いている道と、他の誰かの道を比べるという事は意味のない事なのです。

本来私たちは苦難を求めて生まれてきた、とも言えます。喜びや平安な経験よりも、もしかしたら苦難の方が私たちの成長にとっては価値があるのかもしれません。

苦難の最中にある時は、そのような風に思うのは難しいものです。ですが、このような心構えを知っていることが、苦難を乗り切るための支えとなります。

何のために苦しい経験があるのかを知るからです。目的も何もない苦痛なら耐えられないでしょう。しかし、人生において起きるすべてのことにはきちんと意味があり、その苦難があるからこそ私たちは幸福を知ることができる。その事が理解できれば耐えられない事はないはずです。

神は愛です。
愛はすべてをひとつにする力です。

その愛によって作られたこの世界で、最終的に辿り着く場所に希望がないはずがありません。

苦難と手を繋いで、私たちは進みましょう。
はるかな先を見て、行きましょう。
今の苦労が報われる時が必ずきます。
そう信じることに損はないはずです。

Capella✝️


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?