※本文中の引用文は記載のあるもの以外は、
『シルバーバーチの霊訓(一)』潮文社刊
アン・ドゥーリー編
近藤千雄訳
よりの引用です。
続けて、『ベールの彼方の生活』から、高級界から地上付近の暗黒界へと降下していく様子を記載した部分をご紹介します。
高級霊は波長(あるいは波動)を下げて地上圏まで降下して来るのですが、そうすると、どうしても本来の軽妙で迅速な状態から鈍重な状態にならざるを得ないようです。
これは、肉体を失って霊界へ移行した人々からのメッセージからも推測される事ですが、肉体を持ってこの地上で生活するという事は霊にとって大変な束縛状態にあるのだという事が窺えます。
また、幽体離脱して高次の世界で活動する記憶を維持できるなら、それが実感として理解できるのでしょう。
ここまで読んできただけで、霊界との交信が大変入り組んだ、複雑なものであることが分かります。しかし、忘れてはいけない重要な事実があります。
私たちがこの地上で交霊会などを行なって交信している相手は、必ずしも霊とは限らないという事です。
この地上を取り巻いているエーテル界と言うものがあります。そこは人間たちの作り出した想念や記憶が堆積しており、私たち地上で暮らす者たちに影響を及ぼしているのです。
突然やって来る希死念慮や、不安、恐怖、欲望などの感情のエレメンタル(想念形態)はこのエーテル界に存在しており、地上の人間と波長が合うことによってその人に影響が現れます。
同じく記憶のエーテルもここにあり、地上から交信して何十年も前に他界した人と会話しているつもりでも、実際はその人物が残した記憶のエーテルと話しているだけ、というケースがよくあります。当の本人はとっくに向上して他の境涯へ移っているのですが…。
そのあたりの見分けがつかない為に低級霊やエレメンタルに騙されたり、ただの記憶のエーテルと交信している事に気づかず、事実を見誤ったりしているのです。
コナン・ドイルはこの事を特に注意するように言っていました。どうかスピリチュアリズムを伝えるのならば正しい知識を伝えて欲しいと。
私たちは本当にスピリチュアリズムの事を理解できているでしょうか。見えない世界のことです。十分に注意して、惑わされないようにしなければいけません。
それでは、今日はここまでとします。
いつもご覧下さりありがとうございます。
Capella✝️