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【ゆっくり学ぶシルバーバーチの霊訓】⑥

こんばんは。
シルバーバーチの霊訓をお読みになった方も、そうでない方も、どうぞご参加ください。生きる目的と人生に起こる様々な出来事の意味を知って、あなたがより幸福に生きられる事を目的とします。

テキストは必要ありません。
シルバーバーチの霊訓から、少しずつ引用させて頂いて皆で一緒に考えていきたいと言うのが、本文の趣旨です。

正しい視点で物事を見る、という事を常々お話ししています。正確に物事を見極める事ができずに、どうやって進むべき方向が定められるでしょうか。

航海士にはコンパスが必要です。
私たちも人生のコンパスを手に入れる必要があります。今回はそのような視点で読んでみてください。

それでは始めましょう。

二章 なぜ生れてきたのか

 地上に生を享ける時、地上で何を為すべきかは魂自身はちゃんと自覚しております。何も知らずに誕生してくるのではありません。自分にとって必要な向上進化を促進するにはこういう環境でこういう身体に宿るのが最も効果的であると判断して、魂自らが選ぶのです。

ただ、実際に肉体に宿ってしまうと、その肉体の鈍重さのために誕生前の自覚が魂の奥に潜んだまま、通常意識に上がって来ないだけの話です。

 あなたがた地上の人間にとっての大きな問題点は、やむを得ないことかもしれませんが、人生というものを間違った視点から観ていることです。つまり、あまりにもこの世的・物質的観点からのみ人生を考えていることです。

人生には確かに地上的な要素がありますが、同時に霊的なものであり、永遠に続くものなのです。その永遠なるものを地上的視野だけで眺めてはいけません。それでは十全な判断は出来ません。

神の子には、一人の例外も無く、善悪ともに〝埋め合わせ〟の原理が働くのですが、地上生活のみで判断しようとすると全ての要素を考慮することができなくなります。

 人生には目的があります。しかしその目的は、それに携わる人間が操り人形でしかないほど融通性のないものではありません。笛に踊らされる人形ではないのです。人間の一人ひとりに分霊が宿っており、一人ひとりが無限の創造活動に参加できるのです。

つまりあなた方には個的存在としての責任と同時に、ある限度内の自由意志が与えられているのです。自由意志といっても、大自然の法則の働きを阻止することができるという意味ではありません。ある限られた範囲内での選択の権利が与えられているということです。

運命全体としての枠組みは出来ております。しかしその枠組みの中で、あなた方が計画した予定表(ブループリント)に従いながらどれだけ潜在的神性を発揮するかは、あなたの努力次第だということです。

 もしかしたら、そのブループリントさえ自覚できないかもしれません。でも魂は神性を宿すが故に常に活動を求め、自己表現を求めて波のようにうねります。時にはそれが悲嘆、無念、苦悩、病苦という形をとり、無気力状態のあなたにカツを入れ、目を覚まさせることになります。

シルバーバーチの霊訓(一)潮文社刊
アン・ドゥーリー編
近藤千雄訳

肉体は、私たちの本質を覆い隠す帳(とばり)です。霊界側の人間からは牢獄に例えられるほど、私たち本来の自由と能力を制限するものです。

その肉体の中で、私たちの永遠のパーソナリティが本来の自分を表現しようと働きかけます。人生に起きる苦難は、実はこの本来の自分である永遠のパーソナリティによって引き起こされている事があります。

私たちがこの地上に生を受ける前に描いていた計画に引き戻すため、人生の鞭と呼ばれる『痛み』によって軌道修正をされます。病気や苦難、困難からその意味を悟るという方法です。

肉体に覆われて眠っている私たちを揺り起こすには、かなり深刻な出来事が必要です。肉親や大切な人を失ったり、自分一人ではどうにもできないような苦しみがやってくる事もあります。

しかし、私たちの本当の目的を見つける道を選択するか、しないかは私たちの自由意志に委ねられています。しかし、その自由意志も神の定めたルートを外れるほど融通のきくものではないのです。

ですから、自分ではそうとは知らず苦しい方へ、苦しい方へと進んでしまう人も大勢います。価値観の転換がなされない限り、その状況は酷くなります。

ですが、こうして真理を学ぶという方法で価値観を転換する方法もあります。
後者の方がずっと楽なのは言うまでもありません。

より良い人生を望むなら、どうしても神の意思に沿う生き方を選んだ方が良いのです。それは、決して窮屈でも、不自由なものでもありません。自然な流れに身を任せるという事です。

肉体に宿って生きていると、ほんの百年足らずの人生という物差しだけで物事を判断してしまいます。

しかし、その物差しでは長さが比較にならないほど足りません。なぜなら人生は永遠に続くのですから。

原因と結果の法則というものがあります。これは、良い事をすれば良い事が返ってきて、逆もまた然りというものです。

良い行いや悪い行いの結果は、この人生の中だけで戻ってくるのではありません。あなたの前世から引き継いだものもあれば、今回の人生で蒔いた種が来世、あるいは霊界へ移行してから戻ってくる事もあります。

永遠の尺度で物事を考えない限り、間違った観点で物事を見ることになりますので、判断がことごとく歪んでしまうのです。

私たちの中に、コンパスが備わっているという事を意識してみてください。

それは心の声として、あなたに囁きかけているのです。

今日はここまでといたします。
皆さんの明日が、より良いものとなりますように。

Capella✝️


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