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〝真理学〟入門 ⑨除霊による精神病治療のメカニズムその⑤『迷える霊との対話』より

こんばんは。
今日も前回に引き続き、ウィックランド博士の『迷える霊との対話』の冒頭部分をご紹介します。
それでは始めましょう。

スピリットの生前の身元を確認

 次の例は、スピリットの生前の身元が確認されるケースがよくあることを証明している。

 F夫人はもともと垢抜けのした上品な性格の女性であったが、数人の医師から不治の精神異常者と診断されるほどになった。手に負えないほど荒々しい振る舞いをするようになり、絶えず罵り、いったん暴れ出すと男が数人がかりでやっと取り押さえるほどになった。そうかと思うと突然、昏睡状態に陥ったり、気絶したり、食べ物を拒絶したり、「私は天使の仲介で結婚したのである」と偉そうに言ったかと思うと、とてつもない下品な言葉を口走ったりするのだった。

 こうした症状が絶え間なく交互に起きるのであるが、それが憑依現象であるとの確証が得られずにいたところ、ある日、突如として言語能力を失って白痴のように口をもぐもぐするだけとなり、聾唖者とまったく同じ状態になってしまった。

 丁度その頃に、隣の州から一人の男性が、入院中のある患者を見舞いに訪れた。その直後に看護婦から、F夫人の様子が変わって今度は幼児のような喋り方をしているとの報告があった。その変わりようがあまりに激しいので、参考までにその見舞客にも部屋に入ってもらって観察してくれるように頼んだ。もちろんF夫人とは一面識もない人であるが、その男性が部屋に入るとすぐ、夫人が彼を指差して、子供っぽい、かん高い声で、
 「あたし、この人知ってる! よくあたしの肩に弓をのせたわ。そして、あたしのキャンデーを引っ張ったこともある。ジプシーのキャンプへ連れてってくれたこともある。私の家の向かいに住んでて、あたしのことをローズバッドと呼んでたの。あたしは四歳よ」
 と言った。

 その男性は、その子の言っていることが一つ一つ事実であることに驚き、確かにアイオワ州の郷里にはそういう名前の子がいたが、しかし昨年死んでいると語った。さらに彼は、自分が大変子供好きで、よくその子をジプシーのキャンプへ連れて行ったこと、そして棒付きのキャンデーを買ってやり、その子が食べている時にその棒を引っ張って『歯と一緒に抜いちゃうぞ』と冗談半分に脅かしたことがあると説明した。

 この例では、愛情がその子供を男性のところへ引き寄せたこと、またその子供にとってF夫人が、その男性に自分の存在を知らせる格好の手段となったことは明らかである。

 招霊という手段によって、まずその子を除霊し、続いて他の複数の憑依霊を一人ひとり除霊していって、数ヶ月後にはF夫人は法的文書に署名する資格があると診断されるまでに回復し、裁判官および陪審員によって『正常』と宣告された。

 もう一つ例をあげると、これはレストランでコックをしていたO夫人の例であるが、同じレストランで働いているウェイトレスの中に行動がおかしく、妄想と幻覚に悩まされている女性がいるので診て欲しいと言って、私のところへ連れてきた。さっそく電気治療を施したところ、ウェイトレスはたった一回ですっかり楽になって、そのまま家に帰った。

 ところが、その夜になってO夫人の方が一種名状しがたい状態になって一睡もできず、その状態が翌朝の十時頃まで続いた。それから食事の用意でもしようと起き出て準備をしていると、突如として態度が荒々しくなり、髪をかきむしり、自分で自分を傷つける危険性が出てきた。

 家族からの依頼で往診してみると、O夫人は錯乱状態で荒れ狂っており、『どこへ逃げても追い回されて休息する場所がない』と口走るのだった。私は憑依霊の仕業と診断して夫人を椅子に腰掛けさせ、暴れないように両手を縛ってから、幾つか質問してみた。すると、自分は男性で、死んでもいないし、女性の身体に取り憑いてなんかいないと言い張るのだった。名前はジャックといい、さきのウェイトレスのおじで、放浪の生活を送ったという。

 こんこんと諭していくうちに、その霊もどうにか自分の置かれている事情を理解してくれて、もう二度と迷惑をかけないことを約束して去って行った。O夫人はそれでいっぺんに正常に復し、いつもの仕事に戻って、以来、何ら支障を来していない。

 あとでウェイトレスに確認したところでは、彼女にはジャックという名のおじがいて、放浪癖があったが、今はもう死んでいるとのことだった。このケースではO夫人が霊媒となって、ウェイトレスに憑依していたそのおじを乗り移らせたわけである。

『迷える霊との対話』ハート出版刊より抜粋
C.A.ウイックランド著
近藤千雄訳

霊媒とは、霊に対する感受性の高い人のことで、霊側からの働きかけに肉体的に反応する事ができる人です。

基本的に次元の違う存在である霊が肉体を持った人間に接触することは簡単にはできません。

しかし、霊媒となると霊にとっては憑依しやすく、本人たち(霊と霊媒)も自覚しないままオーラに融合して憑依状態になる事があります。

そのため、霊媒の資質を持った人は知らない間に憑依霊や、エレメンタルの影響を受けている事が多いのです。

実は人霊が生きている人間に取り憑くことは、滅多にはない事なのだそうです。大抵は自分自身で作り出したエレメンタルや、地球を覆っているエーテル層の低い波動のエレメンタルの影響を受けて不調に陥っているケースがほとんどです。

霊媒体質の人は、そのため普通の人と比べて自分以外の存在からの影響を受けやすく、人生において様々な苦労を味わう事が多いです。

しかし、それもコインの一面に過ぎません。

そのかわり、一旦真理に目覚めて自らの波動を高めていけば高級な霊からの導きを受ける事ができるのです。

今苦しい思いをしている方は、このような恩恵を受け取る資質を持っている可能性があります。原因不明の体調不良や、感情の起伏が激しいなどの自覚がある方は、特に真理を学ぶことをお勧めします。

正しい知識を得ると、自らの波動が上がります。波動が上がれば低層のエレメンタルからの影響を受けなくなり、様々な不調が改善されます。

自分は何のために生きているのか。
自分は何者なのか。
どこから来てどこへ行くのか。

これらの問いかけを持つことが、真理の道の始まりです。本来の自分を見つけることが、真理の探究なのです。

今日はここまでとします。
皆様に神のお導きがありますように。

Capella✝️


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