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霊的知識の必要性 〜高級霊からのメッセージ〜

ウィックランド博士の『迷える霊との対話』からご紹介します。

高級霊からのメッセージ

 ウィックランド夫人の招霊会が、マーシーバンドと称する高級霊の一団の要請で開かれるようになった経緯は、冒頭に述べた通りである。その下準備として、私の妻が霊媒となるべく、友人のラックマンド夫人とケース夫人との関わりの中で貴重な霊体験をさせられていたことも、今しがた紹介した記録で明らかとなった。

 これから紹介するのは、そうした一連の霊界側の計画の推進者であったルート博士が出現した時の記録(注)である。そもそもこうした記録として残して学術的資料とするように指導したのはルート博士で、三十年間に何度も出現して、我々を激励すると共に、そこに集められた『迷えるスピリット』に霊的真理を説いていた。

 (注 原典には二つの記録が掲載されているが、霊的に目覚めていないスピリット、言うなれば幼稚園児を対象とした説教を兼ねているので、内容的には平凡である。ここでは一つだけ紹介しておく。Dr.Rootとあるだけで、他には何の紹介も説明も無い。本人の要請でそうしたのかも知れない。高級霊は皆、そうした態度を取るものである)

「こうして皆さんと共に催す集会はささやかなものですが、死後の生命について未だに理解できない多くのスピリットを集めて聞かせているのです。出来ればその様子を一目お見せ出来ればと思うのですが…。

 これまで、地上には本当の意味での幸せと言えるものは皆無だったと言って良いでしょう。そして、これからも、宗教とは何かについての正しい理解が出来ないかぎり、本当の幸せと言えるものは得られないと言って良いでしょう。宗教と呼ばれるものは、いつの時代にも無数に存在していますが、いずれもその基盤にあるものは『欲』です。

 皆さんは、二十世紀の世に生きておられます。文明は大いに啓発された時代かも知れませんが、死後どうなるかについて、なぜこうも無知なのでしょうか。

 大半の人が相変わらず神よりも、黄金の子牛(富)を崇拝しております。教会はかつての機能を失い、崩壊の一途を辿りつつあります。現代人は真実の知識を求めているのです。信仰ではありません。その要請に応じて、牧師が真実の霊的知識を説くようになれば、信者も多く集まるようになるのでしょうが…。

 キリスト教の古い教義がもはや信じてもらえるものではないことは、牧師の多くが心の奥で認識しているのです。しかし、牧師もお金が欲しい…神よりも黄金の子牛の方を崇拝しているのです。そこで、説教壇に立つと、自分自ら信じていない教義を説くことになります。

 いつの日か地上人類も、金銭欲を卒業する段階まで進化することでしょう。が、悲しいかな現在のところは、大半の人間が金、金、金の毎日を送っております。その欲にはキリがないようです。なりふり構わず、富の追求に明け暮れております。

 他人への思いやりが見られません。現代の経済体系、金儲けの機構を最大限に利用することばかり考えております。が、その機構も、いずれ崩壊する時代がきっと来ます。

 この地上に生きているうちに、地上生活のことだけでなく、死後の世界について勉強しておくべきです。聖職者になりたいとか、医者になりたいとか、弁護士になりたいと思えば、誰しもその道の勉強をしなくてはなりません。それと同じで、こうして生きている自分とは何なのかについて勉強するのが当たり前ではないでしょうか。

 死後のことは、死んでからではなく、この地上にいるうちに学んでおくことが大切です。そうすれば、肉体から離れた時に迷うことなく、予め用意されている場所に落ち着き、いつまでも地上の我が家をうろつき回るようなことがなくて済みます。死後のことを知らないまま死んだ人の中には、既に肉体がなくなっていることに全く気がつかない人が意外に多いものです。そういう人は相変わらず地上の家族と一緒に暮らしているつもりでいます。そのうち家族の中の感受性の強い者に取り憑いてしまいます。

 精神科医は、それを『精神異常者』として施設へ送ります。地縛霊に取り憑かれた者は、医学ではまず手の施しようがありませんから、医者も情け容赦のない態度に出ます。

 そういう事態になるのを防ぐ為には、死後、肉体を離れたスピリットが間違った信仰に迷わされることなく自然に、落ち着くべきところに落ち着くように、正しい霊的知識を地上時代に教えておくことです。天国とか地獄というのは、そういう固定した場所があるわけではなく、各自の精神状態をいうのです。

 死後の世界は実に自然に出来ていて、地上とそっくりです。一つだけ違うのは、地上ではありとあらゆる性格と種類の人間が同じ場所、同じ平面上に存在するのに対して、こちらでは各人の理解力の成長に応じた境涯に落ち着くということです。

 地上世界も霊界も『学校』のようなものと思えば良いでしょう。一段また一段と、理解力の成長に応じて進化の階段を上っていくのです。『信仰』は何の役にも立ちません。置かれた境涯で学び、学び終えて次の境涯へ行けば、またそこで学ぶわけです。理解力の成長は時間がかかります。が、生命の進化の旅は永遠に続くのです。急ぐことはありません。

 地上人類がその霊性に目覚める日は、そう遠い先のことではありません。教会でも交霊会が開かれ、生命を霊的に理解するようになるでしょう。

 ドクター・ルートでした。皆さんの幸せとお仕事の成功を祈っております。失礼します」

『迷える霊との対話』ハート出版刊
C.A.ウィックランド著
近藤千雄訳

〝知識を得る〟という事は昨日はできなかった事が(知識を得る事で)今日はできるようになる、という事です。

たったひとつの知識を得るだけで、人生が楽になります。

例えば『死ぬということは悲しいことではない』という事を知る事ができれば、どれほど人生が楽になるでしょうか。

また、いま現在何らかのハンディを抱えながら生きている事の本当の意味が理解できれば、どれだけ心強く生きられる事でしょうか。

私たちは近視眼的に物を見る事で、世界に対して絶望感を抱いてしまいます。

ですが、物事の実相を理解してみれば苦難は喜びを得るための手段であり、病は悟りを得るための手段である事が分かります。

知識とは、正しい根拠に基づいたものでなければいけません。

スピリチュアリズムは第三者的な視点から完全に立証された知識を基盤としています。数多くの科学者達が徹底的に研究してその真実性を立証しているが故に、私自身もこのように自信を持って皆さんにご紹介できるのです。

私はそのようなものを信じない、という方に対しては無理にお勧めはしません。ですが、真理を信じる事でどれだけ人生が豊かになるかを身をもって知ったからこそ、まだその事を知らない人に伝えなければならないという義務感が生まれるのです。

私は自己顕示のために書いているつもりは毛頭ありません。私が得た知識の価値を知るが故に、私一人のものとしておく事ができないと思って、こうしてお伝えしている次第です。

受け取って頂けるひとがいるならば、それは僥倖というものだと思っています。

真理とはそのようなものだと思いますし、そもそも誰のものでもないのですから。

地上に生きているうちに、たくさん学んでください。地上にいる間でなければ成就しない物事があるのです。

皮肉な事に、他界してから地上にいる間に学んでおけば良かったと後悔する人が非常に多いのです。

Capella✝️

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