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32歳、初産。計画無痛分娩出産体験記 vol.1 - 流産から妊娠まで

2023年5月、唯一無二な人生最高の経験とともに、娘というかけがえのない宝が増えました。

可愛すぎて毎日シャッターを切る手が止められません。

愛すべき我が子を授かることができ、自身の生活環境や人生観がガラっと変わりました。そんな自分自身の変化や、妊娠・出産、子育てに関するいろんな感情を伴う思い出、育児効率化話などを記録しておきたいなぁと思い、久しぶりにnoteをしたためています。

いつもながら非常に長いので、シリーズ化してみました。
今回は妊娠発覚までの流れをまとめています。

なお、一部産科医療や育児に関する自身の経験や個人的な意見を綴っていますが、あくまでいち個人の思い出話として穏やかな気持ちでお読みいただけますと幸いです。


まずは自己紹介

普段はFinTech SaaSのスタートアップでTechCSやBizOps業務に従事している、猫とお酒とIoTが大好きで効率化厨な30代ジョシです。現在は育児休業を満喫中。

副業で翻訳したり、DTPしたり、何でも屋さんになったりしながら、趣味の範囲でゆるく保護猫活動をしたりしています。人生のテーマは「愛」🤍
(里親募集中の猫たちがいます。ご興味ある方はぜひ てんらん保護猫寮ウェブサイト をご覧ください🐈)

2021年のはじめに流産を経験し、その後約1年半の妊活期間を経て、この度ありがたいことに第一子を授かり、無事に出産して家族に迎えることができました。
流産経験についてもnoteにまとめているので、ご興味ありましたらお読みいただけたら嬉しいです👼

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断

2021年1月に 初めての妊娠と稽留流産 を経験し、子どもを持つことについて夫婦で真剣に考え始めた中、流産手術後の検査で私が多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)であることが判明しました。

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵巣で男性ホルモンが多く作られることで排卵障害が起きる疾患です。卵子が入った卵胞の成長に時間がかかり、うまく排卵できないことが多く、私の場合は成長しきれなかった卵子がたくさん卵巣内に残る「ネックレスサイン」が顕著に確認できたため、タイミング法だけだとなかなか自然妊娠は難しいだろうと言われました。

そのため、定期的に婦人科へ通い、クロミッドやHMGなどの排卵誘発剤を服用・注射しながら内診で排卵状況を確認し、その上でタイミングを取る方法を約1年間試しましたが、なかなか妊娠には至らず。

毎月のように、生理前後になると「おや、この感じは妊娠したのでは?」と何かと理由をつけては淡い期待を抱き、妊娠検査薬の陰性のマークを見てちょっとしょんぼりすることを繰り返していました。

仕事に全振りしようと決意

毎月生理が来るたびに、「あ〜あ」と落ち込む気持ちをなんとなく消化しながらの1年間。

周りが第二子の出産を迎えていく中、少しずつ焦りと疲れが溜まってきて、年齢的にも1年頑張って自然妊娠できなければ、治療法のステップアップも視野に入れなければと悩んでいたところで、想定外のキャリアチェンジの機会をいただきました。

転職先は仕事大好き人間の多いメガベンチャー。不妊治療をしながらのキャッチアップや、ましてや子育てをしながらハードワークに全力投球するのは自分の性格的に厳しい(身を滅ぼす)だろうと想定。

単身で自由にガッツリと仕事ができるうちに、ある程度のキャリア形成をしておきたい。
まだ30代前半、ステップアップを前提にしたら、子どもを持つまでにまだあと少しの猶予はあるのかも?
など、もやもやと熟考した結果、一時不妊治療をお休みして仕事を頑張ってみることに。

そうして、2022年の夏には婦人科での積極的不妊治療を一時中断し、転職先での猛烈なキャッチアップに勤しんでいました。

転職先では、これまで経験したことがないほどの情報量でインプットの洪水を経験し、楽しみながらも自身の力不足に頭を悩ませる日々。なんとか食らいつこうと悪戦苦闘する中で、なんだかインプットを重ねてもこれまで通り頭に入らなかったり、うまく考えをアウトプットできなかったりと、なかなか環境に馴染めない自分への戸惑いと、うまくいかないことへの落ち込みが激しく襲ってくるようになりました。

実家帰省中に妊娠発覚

秋頃には精神面だけでなく、体調もなんだか優れないことが増えてきて「これはなんだかおかしいぞ、このままだと自分が自分じゃなくなりそうだ」と思い、入社直後ながら少しお休みをいただくことに。

気持ちをリフレッシュさせようと宮崎の実家へ帰省していたタイミングで、「そういえば、不妊治療辞めてから生理がまた不規則になったなあ。今回もちょっと遅れてるし、多分ないとは思うけど検査しとこう」と、何ともなしに姉の家で妊娠検査薬を使ってみました。

すると、まさかまさかの妊娠発覚!

単身で帰省していたので、夫への報告はLINEで。

驚きとともに姉に伝えると、泣いて喜んですぐに地元の産婦人科へ連れて行ってくれました。そこで内診を受け、しっかりと胎嚢を確認。5~6週くらいだろうと診断を受け、2年ぶりのエコー写真を受け取りました。

自然妊娠は難しいだろうと言われていた中、不妊治療を中断して数ヶ月後にまさかの妊娠。この時の気持ちは、戸惑い10%、不安10%、嬉しさ100%の、感情溢れる合計120%状態でした。

周囲の友人などにも話してみたところ、不妊治療を中断したタイミングでの自然妊娠は結構多いのだそうです。「我らは現在、子作りをしている」という見えないプレッシャーから少し解放されるからかなあ。(もちろん医学的な根拠などは皆無です)

まだまだ週数が浅く、何が起こるか分からない状態ではありましたが、実家の家族にはそのまま伝えることに。
両親も姉たちもとても喜んでくれて嬉しいという気持ちと、急な妊婦扱いにとても戸惑ったことを覚えています。笑

兎にも角にも、私たち夫婦の元に来てくれたこの小さな命を、今回こそはしっかりと守り抜きたいと決意を固めた2022年の秋でした。

つづく

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