18年の実績

18歳のころ大学入学を機に東京に来て、ちょうど18年が過ぎた。
親に守られ育てられた18年。
親から離れて東京で過ごした18年。
合わせて今の私という人間ができている。

東京の中でも、街によってその顔はまったく異なるということに最近やっと気づいた。
街の顔とは、そこに集まる人でできている面もある。

18年いても、東京で感じるあまりの欲や財というものに目眩がする。
どれほどの人・物・金が動いているのか計り知れない。
私には生涯縁のない無数の知らないことに溢れている。

この街で私にはポジションがあるのだろうかとふと考え始めてしまうと
洪水のように色々な感情が流れ込んで来て
何か捕まるものが欲しくなるのだ。
確かに私をここに留めるもの。
この街にいる理由。

流れに飲まれてしまわぬように。
今日もまた一心に打ち込めるように。