「忘れる」との向き合いかた
忘れるという行為はなかなか難しくて、自分が「よし、忘れよう」と思ったからといって、できることではありません。
誰かに習うものでもなければ、必要に迫られればなんとかなることでもありません。
だから、なかなか難しい。
昨日忘れていても、今日思い出すことだってよくあるし。
もちろん、すっかりすっぽり忘れ去るなんてこともないでしょうし。
起きてしまったできごとは、私の人生の一部となってしまいます。
そう、そうなってしまうのです。
なにごともなかったかのように、すっかりすっぽり忘れ去りたい過去なんて、そこそこ生きていれば一つや二つ誰にでもあるのでしょう。
なにも、世界にたった一人、私だけがそんな過去の持ち主なわけもないのでしょう。
そう、そんな過去とともに生きていく。
そうだ、この過去と一緒に生きていこう。
と、いってはみたものの、これがどうして簡単ではありません。
口でいうほど簡単ではないのです。
笑い事でもなんでもなくて。
どうにもこうにも簡単ではない。
「なにも感じなくなればいい...。」
そう思うことがあります。
そして、こんな自分に嫌気がさします。
もう、たくさん。
どれほど引きずるつもりですか?
あと、どれくらい苦しみたいですか?
後味の悪い寝起きの私。
夢をみたのが原因です。
忘れたい私と、忘れられない私と。
「忘れられない私がいます。」
「なにも感じたくないと思う私がいます。」
それを認めること。
「まだ忘れられない私」なんだってことを。
「なにも感じたくない私」がいるってことを。
それをわかっているだけで十分すぎるくらいなのです。
それだけわかっていれば。今の時点では100点満点なのです。