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Small Giants Awardの話

Forbes Japan4月号が発売された。
今月号の特集がSmall Giants Awardという企画で、小さくても世界で戦える企業を特集されている。
基準としては創業が10年以上、売上が100億円以下、従業員数が500名以下が査定基準になっている。
地域に根差す、「小さな巨人」世界へ希望を灯そう
リンク元はこんな感じ
https://forbesjapan.com/small_giants  

キャニコムはちょうど1年前のSmall Giants Awardのグランプリを受賞した。
今回はForbes Japanに登場する前の話と後の話を自分の気持ちを振り返りながら、どういう効果があったのか、どういうメリットがあったのか、自分がどう成長して変わったのかを少し出せればと思うのです。

先ずきっかけが、2021年12月に福岡ベンチャーマーケットでウェブ講演をする機会を得たことから始まった。ベンチャー関連の方々への講演なので話を聞かないだろうという気持ちで講演を受けた。
内容は「傍流が本流になるまで」というテーマで話をさせてもらった。
簡単に言うと、傍流市場(期待されていない)にて、傍流人材が突然会社の本流となり、会社の根幹となるまでの話をさせてもらった。
ここでいう傍流とは海外の話である。ベンチャーにおけるポイントは斜陽産業、不採算事業であっても、ひとつのきっかけで、直ぐにでも本流になるという話をさせてもらった。
僕はいたって真面目に話をしていたのですが、笑いのある話で終始和やかに話が進んだと記憶している。
Humor, Seriouslyなんて考えながらも、Why Humor is Secrete Weapon in Business and Life など勝手に考えていました。


それから半年後の6月に突然、福岡県庁からアポイントがあった。
「九州・山口ベンチャーマーケットが開催されるので福岡県代表として出場できないか?」という話だった。
「えっ!?」それしか声がでない。
何を話していいのか?キャニコムの事業を人に話をして何のメリットがあるのか?そもそもその開催日からドイツ出張が入っているので、受けることができないと一度断った。本当の理由としては。。。

実は全くプレゼンに自信がない。
社内でのプレゼン、事業戦略プランについても人前ではあまりうまく話ができない。そもそもプレゼンのトレーニングを一切していないのだ。
講演にしてもほとんど経験したことがない。どうしたらいいのかがわからないからのスタートでした。

九州・山口ベンチャーマーケットではスタートアップ部門と第二創業部門と2つに分けられ、キャニコムは第二創業部門として福岡県代表として登壇をしました。
主に第二創業部門ってどんなことを話せばいいのか?
キャニコムという会社は国内農業に特化した機械を製造している会社だ。2000年代から国内農業の縮小に伴い、販売チャネルの開拓として海外を選択したの現在に至る戦略だ。
私が入社した2004年から海外比率は徐々に伸びていき、現在では6割近い海外販売比率となった。(2023年時点)

九州·山口ベンチャーマーケットにて

これを振り返ると笑ってしまいますが、とんでもない緊張が襲ってくるのです。経営者は経営者になるために生まれてきたのか?というものがありますが、それは違うと思う。資質があるから経営者になるものではなく、たまたま親が経営者をやっていたから経営者なのだ。

なのでプレゼンスキルは皆無。その状態で「九州・山口ベンチャーマーケット」に出場できるのか?社内でもそういう話になった。
プレゼンの内容は「ものづくり」に特化した話にしておけばいいのか?とりあえず文章を適当に書いて作ってみた。
SDGs系でいいのかという話で、実際に国内事業の取組として行っている森林関連のプレゼンで一度提出をした。
ここの所管はデロイトさんなので、最初のプレゼンについて苦言があった。
「もう少し、きちんと作れませんか?」
最初のプレゼンはみんな大好きな森林環境問題でいいんじゃないの?というノリでした。森林について考える定義がプレゼン的に良さそうだったという選択でした。
デロイトさんからはそれにとらわれず、海外に特化した話に変更し、海外比率を伸ばした話にしようという事になった。
要は中小企業のOEM戦略や価格競争の話ではなく、海外で推進した「高付加価値戦略」に特化し、プレゼンを一から作り直した。

九州·山口ベンチャーマーケット

ここまできてもまだForbes Japanの話はでてきませんが、結果7分間のプレゼンができた。1枚1分として、動画も入れてしまえ、30秒ならいけるな。
まずは会社とは?言葉より動画だよねなど色々と試行錯誤を繰り返す。
こういったプレゼン大会は「出来レース」というのも頭によぎり、うちには関係ないという気持ちがあった。
ただちょっとキャニコムという会社を一般の人達にも爪痕を残したいという気持ちもあった。そして話が上手ではない自分を変えてみたいという気持ちがあり、終盤は真面目に作った。練習もしてみた。

事務局からプレゼンの順番が来た。
私は最終枠の17時以降になっていた。残念ながらその日にドイツ出張が入っており、17:50の飛行機で羽田、そして羽田‐ミュンヘンに行かなければならなかったのだ。
お願いをして1番目に変更をしてもらい、授賞式もうちには関係ないということでプレゼン終了後に移動という話で了承を頂いていた。
実際のプレゼンは本当に緊張した。緊張して何が何だかわからない状況になった。一体、自分は何を言っているのか?など頭が真っ白のままプレゼンを進め、残り1分でまだ3分の1しか話していませんが、、、7分のピッチは本当に難しいと実感。。。その後どうなったのか?記憶があるうちに残しておきたいと思います。次回に。。。


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