noteのデザイナーがCanvaのデザイナーに聞きたい10のコト【note×Canva中の人対談Vol.2】
大好評のnote x Canva中の人対談企画!今回はnoteのデザイナーがCanvaのデザイナーに聞きたいことを思う存分聞いてもらいました。
noteデザインチームからは川井田さんと沢登さんと井口さん。※ 記事内では敬称略
Canvaからは日本チームのリードデザイナーうふさんとうめ丸さん。※ 記事内では敬称略
川井田さん:前回は、Canva Japanカントリーマネージャーの植山さんと自分が提携をやってみて、元々思っていたことや気になっていたこと、今後やってみたいよね、ということを膨らませてみました。
noteのデザインチームとしても、Canvaさんと連携してみてCanvaさんのことをより深く知る機会があっていろんな興味も出ていたので、その辺を聞いてみる時間にできたら嬉しいなと思っています。
1. テンプレートの品質管理はどうしてる?
沢登:Canvaさんのテンプレートは種類もサイズも豊富にあると思うんですが、品質管理をどうされているのか、基準を聞きたいです。
川井田:国内とか国外の関係とかも聞きたいです!
うめ丸:そうですね。Canvaの中のデザイナーたちというのが、各国それぞれにいまして、本社にはCanvaとしてのアートディレクションしている人がいた上で、各国にリードデザイナーたちがいてテンプレートを作っています。
その中で、日本では私とうふさんがリードデザイナーをしていて、6人の日本人のデザイナーの品質管理をしているという体制です。
2. テンプレートの制作期間はどのくらい?
井口:一つのテンプレートの制作期間はどのくらいですか?
うふ:Canvaではキャンペーンごとに動いているのですが、キャンペーンのテーマは世界共通で決まっていて、例えば “celebration(お祝い事)”という大きなテーマがあったら、その先のサブカテゴリーは、リードデザイナーが各国で決めるんです。
例えば「誕生日」だったり「結婚」とか。そして、そのサブカテゴリーに対して、大体3週間くらいかけて、250種類くらいのコピーとデザインを作るというのが一つのテンプレート制作キャンペーンの流れですね。
noteチーム:えええ〜!3週間で250種類って結構大変そうな感じがしますよね〜!
うふ:そうですね(笑)でも、今私たちの他にデザイナーが6人いるんですけど、みんなとても仕事が早く引き出しも多くて、お願いしている数以上に作ってくれたりするので、すごく助かっています。
井口:へ〜!それも一個一個みんなでフィードバックしていく感じですよね?
うふ:そうですね、私とうめ丸さんが全てレビューしています。
沢登:テンプレートの数の話が出たので、ついでに聞いてみたいんですけど、Canvaさんのツール的には、ベースのテンプレートの色とかを変えて、全く新しいものを作れますよね。
クリエイターや利用者が作ったデザインをみて、そこからインスピレーションを受けて、新しいテンプレートを作ることもあるんですか?
うめ丸:やったことはないですかね〜。使われているのを見て、「あっこういうのが求められているんだな」というインスピレーションにはなります。
川井田:我々の普段の業務とは違う種類のデザインで非常に興味深いです。まだ、テンプレート作りの片鱗に触れただけという感じですが、面白いですね。noteはあくまでプラットフォームをつくろうみたいな感じなので。
これ盛り上がってどんどん追加質問になっちゃいそうなので、一旦戻りますか(笑)
3. 良いテンプレートの評価軸とは?
井口:テンプレートの「使われた頻度」は良いものという基準になると思うんですが、他に良いとされるテンプレートの評価軸があったらお聞きしたいです。
うふ:Canvaの中で、そのテンプレートにアクセスされた数、ダウンロードや公開された数、一人のユーザーがアクセスしたあたりの公開数など、色々細かく計測しているダッシュボードがあって、全体の合計が高いものが評価が良いとされています。
良いテンプレートはトップのページに表示されるので、裏を返すとトップのページに表示されているテンプレートは、多くのユーザーに使われているものということになります。
井口:すごい細かく数字をとって、それを元に作られているって感じなんですね〜。すごい。
沢登:リードデザイナーのお二人が数字も見て、その結果を受けてデザインを変えるみたいなこともやられているんですか?
うふ:そうですね。数字とテンプレートのランキンングが出るんですけど、「あっもっと写真が使われたものの方がInstagramの投稿は使いやすいんだな」とか、傾向を見るという感じですかね。
noteチーム:なるほどなるほど。
川井田:それでいうとnoteの傾向も気になりますね。
うふ:あっちょうど今日noteさんのTop10をお見せしようと思って。画面共有しますね。
noteチーム:(ワクワク)
うふ:ランキングの一番上には猫がいますね。
● note記事の見出し画像テンプレートで人気No.1の猫のテンプレート
うふ:noteさんのは、写真がメインでタイトルが読みやすいものが、みなさん使いやすいのかなってこのランキングを見て思いました。文字がはっきりしている感じですよね。
川井田:そうですね〜!イラストもね、うまく使えるものがあったらいいなと思うんですけど。
でも何より嬉しいのが、今植山さんとやりとりするようになる前(Canvaが日本に上陸したてのころ)、Canvaさんからお声がけしていただいたことが一度あって、その時にもランキングを見せてもらったんです。
その時は、海の写真とか鉛筆があるものとかで、なんとなく「エッセイ」だったり「noteを続ける秘訣」というような投稿に頻繁に使われるのかなという印象だったんです。
でも、今このランキングを見ると、noteの投稿の多様性に応じて、この見出し画像に使われるテンプレートの傾向も変わっていくんだなというのがわかって嬉しかったです。
1位はライフスタイル系かなと思いますが、2位は多分ビジネス系かな?6位は、旅とかをテーマに使われるテンプレートかなという感じがしますね。
沢登:こういう傾向ってサービスによって違うんですかね。Canvaははてなブログさんでも使えると思いますが、傾向は違うものですか?
うふ:そうですね。そもそも用意しているテンプレートもちょっと違うんです。
noteチーム:おお〜!
うめ丸:そうですね、noteさんの方が割とビジュアルを大きく見せる傾向はあったりします。
川井田:そうなんですね。
noteには、他のクリエイターがnoteに投稿した画像を、自分の記事の見出し画像として使える「みんなのフォトギャラリー」という機能があるんですけど、素敵なイラストや写真が多く、クリエイター同士を結びつける機能として多くのユーザーに使ってもらっているんですね。
その時のnoteのいいなぁと思っていた特徴として、文字なしでも見出し画像として成り立っているというのが面白いというか。一方で、今のCanvaのテンプレートランキング上位のものは、割と文字ありきでそこを修正して使うというデザインのものだったんですけど、ゆくゆくは文字なしで絵だけの組み合わせのテンプレートも、見出し画像として使われたらいいなと思っています。
4. 人気なテンプレートはノーマルなもの?とんがってるもの?
井口:テンプレートは、ノーマルのものだったり、とんがったものだったり、流行りのデザインだったりと色々あると思うんですけど、どういったデザインがより使われるのか、お聞きしたいです。
うめ丸:そうですね、今のランキングを見ると、割とノーマルというか、トレンドを押さえつつもカスタマイズしやすいものが上位にくるんだなという印象がありますね。写真が大きいと写真を差し替えるだけでオリジナルのアイキャッチになるので。
やっぱりイラストが入っていたりすると、雰囲気は素敵なんですけど、それを自分のものにするのは、ちょっとカスタマイズするのに工程が要るのかなと感じます。
あと、Canvaを使う人が増えると被ることを気にされる方も結構いらっしゃるので、「これ簡単にカスタマイズできそう」というテンプレートが好まれますね。
沢登:僕は数字系の話が好きなので、追加で聞いてもいいですか。さきほど、いろんな数値を取られているという話がありましたが、テンプレートを選んだけど、公開まで至らなかったケースなどもわかるんですか?
うふ:そうですね。アクセス数は多いけど公開数は少ない、というテンプレートもあるので、アクセスしたものの使いにくかったのかなと予想できたりはします。
面白いのが、意外と尖ったデザインの方がアクセスされたらそのまま公開されていたりするんです。
noteチーム:へー!!逆に。
うふ:めちゃくちゃ使う気満々だなっていうのが伝わってきます(笑)。
川井田:まぁ確かに、「これをちょっといじってなんかしよう、って思ったけどなんかうまくいかないからいいや」ってなる時もあれば、尖っていてイメージがしやすいからリリースまで行きやすいということもあるかもしれないですね。
みんな:あ〜なるほど、確かに。面白いですね。
5. 国によって利用されるトンマナの傾向は違う?
沢登:国によって、利用されるデザインのトンマナの傾向って違うんですかね。
うめ丸:国ごとに公開されるテンプレートは、Slackで共有しているのでみんな見られるんですが、各サムネイルがパッと並んでいるだけでも全然違う色使いだとか、好まれるフォントとかが違うなって思いますね。
パッと見て、「ロシアっぽいな」「ドイツっぽいな」っていうのとか。そういうところを見られる環境は面白いなって思います。
川井田:う〜ん、面白いですね。自分も前にドイツに住んでいたんですが、街に貼ってあるポスターとかが全然違うので。もう本当にベタ塗りにヘルベチカ!(Helvetica:世界で最も多く使われているフォントの一つ)みたいなのが多いんですよ(笑)。
で、特に市民会館みたいなのがあって、そこのポスターがめちゃめちゃかっこよくて。市民会館でこれか〜ってすごい衝撃を受けたんですよね。
みんな:(笑)
沢登:Canvaさんはデザイナーがいる国の数でいうとどのくらいなんですかね?
うめ丸:今英語圏以外だと15カ国に、それぞれデザイナーがいて、テンプレートのローカライズキャンペーンをやっています。
井口:あっ英語圏は一緒なんですかね!?
うふ:あっそうですね〜...。どうなんでしょう。でも前スポーツのデザインを何かをやったときは英語圏でも違うデザインにしてましたよね。
うめ丸:そうですね〜、してましたね。
うふ:ちょっと変えてるかもしれないですね。フォントとか色とか好まれるものに。
川井田:ローカライズも大変そうですね。
沢登:それだけの数の国のデザイナーがいると単純にその環境自体が面白そうだなって(笑)
井口:しかも言語が16個違うってことですよね。
うふ&うめ丸:そうですね。
井口:すごい〜!
川井田:楽しそう。他の国はUXデザインとかいるんですかね、本国は多そうですけど。日本にもUXデザイナーとかいるんですか?
うめ丸:日本は今のところ、テンプレートを作るグラフィックデザイナーだけですね。
井口:いろんな国で働くメンバーがいるっていうのを、前の記事で見たんですけど、こっちが朝でも向こうは夜みたいな感じでってやったりするってことですよね。
● うふさん&うめ丸さん初登場のインタビュー記事はこちら↓
うめ丸:読んでくださってありがとうございます!そうですね。今はノルウェー、アメリカ、フランス、とオーストラリアに、デザイナーさんとコピーライターさんがいて、みなさん日本人なんですけど、日本以外に住んでいる方も多くて。
なので、みんなでミーティングをしようとすると結構大変ですね。反対側のヨーロッパ圏の方に合わせるのがちょっと難しかったりするので。だから基本的にはSlackで情報共有して、何かあったらコメントして、というやり方で進めています。
井口:へ〜、コロナ前からずっとそんな感じだったってことですよね?
うめ丸:そうですね、実際にお会いしたことある方いらっしゃらないです...(笑)
川井田:じゃあ海外出張とかもまだないってことですか?
うめ丸:そうですね。始まってすぐコロナだったので。いつか行きたいですね。
noteチーム:わぁ〜そうですよね〜!
沢登:あの本社の楽しそうな写真だけは見たことがありますが...笑
川井田:ね(笑)noteのイベントに植山さんがゲストで出演してくださった時に、回線トラブルがあったんですけど、「あっじゃあ今ちょっと時間あるんだったらオフィス案内するよ〜。(屋上で)みんなBBQしてる、イェーイ!」みたいな感じで。すごいなぁって思いました(笑)
みんな:(爆笑)
● Canva本社の様子が覗ける動画はこちらの記事からどうぞ↓
井口:めちゃめちゃご機嫌でしたよね、みなさん(笑)
川井田:あれのおかげで回線のトラブルがなんとかなったんで、めちゃめちゃ助かりました(笑)
いや〜でもね、国を越えたデザインとか...。noteはまだ日本しかないから、いつか海外行けたらいいですけどね。
井口:そこ結構気になってます。
川井田:ね。他言語対応とか結構大変なので。あとは決済が国によって違うとか色々あると思うので。クリアする壁はたくさんありそうですが、いつか行けたらいいなぁって思います。
6. Canvaの中の人はみんな二カ国語以上できるの?
井口:みなさん二か国語以上できるのかなって、日本語、英語...それ以外とかも!?私は一ヶ国語だけなんですけど(笑)
うめ丸:私は日本語と英語だけですけど、フランスに住んでいる方は普段はフランス語使っているのかなって思います。
一番最初にCanvaと契約したり、世界中のデザイナーが集められてトレーニングしたりするのも全部本社が主体となってやってくれるので、そういったところは全部英語ですね。
井口:英語は基本スキル、といった感じなんですかね。
うめ丸:ローカライゼーションのデザイン業務に関しては、英語がそんなにできなくてもなんとかなる感じはあります。むしろ日本に詳しい方が強いかなと。
うふ:実はCanva社内のSlackの中に日本語部という日本語だけで喋るチャンネルがあるんですけど、前に入れてもらえたらめっちゃ喋れて嬉しかった、ということはありました(笑)私は日本語の方が上手だから(笑)
川井田:確かに、ちょっと思ったんですけど、文章のコミュニケーションだと英語は幾分楽だなって思うところはありますね。自分も住んでいたからある程度は話せるんですけど、でもドイツ人も英語ネイティブじゃないからこそ話せていたみたいなところはあるんですよね。
オーストラリアみたいな英語ネイティブの国で通用するのかは...ちょっと自信ないです。
うめ丸:それでいうとCanvaのメンバーも、本当にいろんな国から本社に来ているので、人によって英語の聞き取りやすさは全然違うなって思います(笑)。他の国のリードデザイナーの人とミーティングするときがあるんですが、その時はより感じますね、いろんな国の人の英語のなまりを。
川井田:今の話を聞いていると、勇み足で英語のトレーニングしたいですね!別に損はないですし。
うめ丸:上下関係が取っ払われていいですよね。
川井田:そうなんですよね、簡潔だし。苦手な言語だからこそシンプルな言葉になると思うので。日本語だと俺なんかつい口をついてしまって、脳みそ動かなくてもしゃべっちゃうタイプだから。英語の方がセーブできてちょうどいいかも(笑)。
みんな:(笑)
7. Canvaデザイナーの1日のルーティーンは?
沢登:お二人の一日のルーティーン聞きたいですね。一日のルーティーンってどこから聞いていいかわからないですけど、出社して(業務開始して)から終わるまでどんなことをされているかを聞きたいです。
うふ:まず出社して、いろんなSlackのチャンネルがあるのでそれを確認します。次にキャンペーンの進捗を確認して、コピーライターさんならコピー、デザイナーさんならデザイン終わってるな〜といったチェックをします。あと、キャンペーンのリードが集まって、情報共有するミーティングが2週間に1回くらいありますね。
他には、テンプレート作り以外にも日本のチームから広告のデザインやバナーのデザインをお願いしてもらうこともあるので、その打ち合わせをやったりもしますね。あとは次のキャンペーンのリサーチをしたり、レビューをしたりという感じなんですけど...でもなんかバタバタしちゃって...(笑)
みんな:(笑)あるある!
うふ:考えるとシンプルなのにいつもバタバタしている感じはあります(笑)。
川井田:まぁでもこれ(この対談企画)もバタバタのうちの一つなのかもしれないですね(笑)。
うふ&うめ丸:いえいえ(笑)そんなことないです!笑
うめ丸:でも、いつものルーティーンの他にも、こういう新しいことをぽこぽこ入れていただけているので、飽きずに毎日違うことをやっているみたいな感じはありますね。
川井田:お、なんかハートが出てきましたね(笑)
みんな:(笑)
8. リモートで働くチーム内でのコミュニケーションや交流はどうしてる?
沢登:今はリモートでみなさん働かれているということですよね。6人のデザイナーさんとのコミュニケーションや交流の時間ってどうされていますか?ランチを食べる時間を作るとか...
うめ丸:最近はあんまりやってないですね。本当にチームが出来立ての頃は、キャンペーンごとにキックオフミーティングをして、キャンペーンの概要を共有したり、前回のキャンペーンで困ったことはありませんでしたか、というような確認はしていたんですが、今は基本的に全部Slackでの共有ですね。個別にSlackでメッセージでやりとりをすることもあります。
あとは、それぞれデザイナー同士での交流があるようです、見えないところでも(笑)
うふ:みんなで使いやすい写真をフォルダに集めて、テンプレートを作るときに使おう、とかいう動きはみなさんで自主的に盛り上げてやってくださるので、私たちはただ見てる時もあります。「わ〜仲良くしてる!」って(笑)
みんな:(笑)
川井田:えーでもなんかいいなぁ。noteのデザインチームもオフィスに出社しなくなったからあれだけど、写真とか使えそうなやつ集めて使えるようにしておきたいなぁ!なんかnoteの情報発信する時の素材が、リモートになってからなかなか増えないから大変だなぁって最近思ってたんです。
そういう交流の仕方、面白いですね。やりたいなぁ。
8. 会社としてデザイナー個人が社外に向けて情報発信することを奨励している?
井口:会社として個人とかチームとかの情報発信は推奨されていたりしますか?
我々も今、noteデザイナーマガジンを、週一回の当番制で頑張って更新しているんですけど、Canvaさんも何かそういうのを推奨されているのかなと思って。
うめ丸:どうなんでしょう。日本チームでは今のところは「個々人で外に発信ていきましょう!」っていう動きはない...ですかね。
うふ:「うちの国ではこのテンプレートがTop10で、こんな使われ方してたよ」みたいな内容をプレゼンにまとめて、Slackチャンネルにぽんって投げたりしてくれるので、「じゃあ真似してシェアしてみよう」という感じで、社内のリード同士だと自然発生的な情報共有はあります。
井口:なるほど、そうしたら社内での発信という感じで、あまり社外にはないという感じなんですかね。
川井田:僕、結構Canvaさんのnote記事を楽しく読ませてもらっているんですが、デザインチームに限らずみなさん色々やられてる感じなんですかね。この間のメルカリの出品画像の背景を消してみる実験の記事も面白かったですけど。
● 好評だったメルカリ実験記事↓
黒子:外への情報発信でいうと、マーケティングチームの、アフィリエイト&パートナーシップ担当のめぐみさんという方が、自主的に立ち上げられた個人のTwitterが、今日本のCanvaの発信源としては最強説がありますね。
うふ:確かによくバズってますよね(笑)
● めぐみさんのTwitterアカウント↓ ぜひフォローしてくださいね!
(https://mobile.twitter.com/meg6317)
井口:あっインフルエンサーさんと組んでやられているんですかね。
黒子:めぐみさんは、パートナーさんの管理をする立場なんですが、彼女自身もCanvaの中の人と公表して、最新情報とかをツイートしていて。
日本の公式SNSがしばらく動かせていなかった中で、めぐみさんのTwitterで新機能のお知らせなどを発信すると、たくさんリツイートされてフォロワーがめっちゃ増えるので、彼女自身がもうちょっとしたインフルエンサーになりつつありますね(笑)。
井口さん:そもそもこの質問を聞きたかったのは、最近いろんな会社のデザインチームが外に発信してくムーブメントがあるのかな〜と思いまして。
うふ:そうなんですね!乗っかった方がいいかしら!
うめ丸:私たち二人が中の人デザイナーとしてCanvaのことを外に向けて話したのは、先ほどのnote記事がはじめてだったかもしれないです。
川井田:noteも、こんなにいろんな企業のデザインチームがnoteを使って発信してるのに、noteのデザインチームが発信してこなかったから、やらなきゃと思っていたところで、最近頑張って色々表に出るようになってきたんです。
うふ:noteさんっていつも開くと、誰かしらが「入社しました」というnote記事を書いていらして、「入社したら書く」文化なのかなと思って。すごくいいなと思っていました。
川井田:自社サービスですしね(笑)
沢登:あれも本当はまぁ、書いても書かなくてもいいってことになってるんですけど、みんなが書いているから自分も書こうと思って書いている人が多そうです。なんかそういう、ルールじゃないんだけど...空気かな。そういう空気を作っていくというのは、記事を書くこと以外でも大事だと思っているので、いいかなと。
9. 日常的なインプットはどんなことをしてる?
沢登:グラフィックよりのお仕事されている方が、日常的にインプットとして見ているものがあれば教えて欲しいです!
うめ丸:あんまり意識してこれをみようというのはないですけど。でもやっぱりインプットを自分からしようと思うことは大事だと思っているので、美術館には本当によくいきますね。自分が興味があることじゃない内容でも、誘われたら行こうとか。
逆にデザインじゃない感じの展示を見に行くことが多いですね、最近は。自分がアウトプットするときはグラフィックになっていくので、そうじゃないものの方が刺激される感じがします。だから建築とか現代美術とか、関係ないところからインプットしてるかもしれないですね。
沢登:最近見た展示はありますか?
うめ丸:隈研吾展に行きました。元々好きなんですが、今まで作っていた作品が本当にぎゅっと集まっていて、一見関係なさそうないっぱいの作品のカテゴライズがうまくされていて、その展示の作り方も面白いなって思いました。
作品数の多さに度肝を抜かれて、本当にこれ全部隈さんが関わっているのかなって疑問になるぐらい、「なにこのバイタリティ!」ってなりました。
川井田:隈研吾さん、めちゃめちゃ決定が早いって聞いたことがあります。素材とかお題が出た瞬間に答え出しちゃうみたいな。
うめ丸:そうじゃないと成り立たないくらいの数と、全然違うアウトプットが出ていますよね。
沢登:僕も平日半休取って行ったんですけど、猫の視点の展示とかもありましたね。新しいことも取り入れていてすごい勉強になります。
川井田:デザイナーが集まると、隈研吾さんの話で盛り上がっちゃいますね(笑)
みんな:(笑)
川井田:うふさんはインプット何かされていますか?
うふ:そうですね、私も展示行ったりとか。あとはCanvaのデザイナーが、デザインのトレンドをシェアしてるSlackがあるのでそこを見るのも楽しいです。おすすめのサイトのリンクも貼ってあったりして。
川井田:今何が流行ってるんですかね〜!気になる〜!
みんな:(笑)
うふ:そう言われると、わかんないんですけどね(笑)なにが流行っているんだろう(笑)
沢登:でも15カ国以上もあったらそれぞれのトレンドがキャッチできるのすごくいいな〜!
うふ:確かに「最近日本で流行っているあれ、ちょっと前に他の国でテンプレートでよく使っていたあのフォントだな〜!」「こういうデザインめちゃくちゃチャンネルに貼ってあったな〜!」ということはあります。
うめ丸:あるある!!最近あったんです!美術館行った時のポスターか何かで。「わ、このフォント見たことある!」と思って。Canvaで他の国がテンプレートでよく使ってたものだなとかも思いますね。
井口:遅れてやってきているんですかね(笑)
川井田:最近日本のトレンドはかなり韓国のカルチャーに影響を受けることが多いなと思っていて。グラフィックとかファッションとか、韓国カルチャーの盛り上がりから日本に落ちてきているという気がしていて。僕はその辺の、国と国との影響のし合いをみるのが好きですね。
Canvaデザイナーさんの、ちょっとnoteとは違うタイプの文化への触れ方が羨ましく感じますね。noteはまだ国は越えてないので、そこの楽しみまだ取ってありますから(笑)
井口:取ってあるんですね(笑)
川井田:お二人は現代美術とかも好きなんですか?
うめ丸:現代美術も割と好きです。でも見方が難しいこともあります。デザイナーなので答えを求めちゃうというか。
ちょっと前にうふさんと二人で、横浜トリエンナーレに行った時に、結構頭が混乱しちゃって(笑)
うふ:二人でこんなんなりながら(頭を抱える仕草)。
うめ丸:「キャプションからしてわからない!」みたいな(笑)
みんな:(爆笑)
川井田:現代美術って難しいですよね。
でも〜あれですね、その辺の話も面白いなって思いました。
このインタビューの時間で終えるのがもったいない、楽しい時間だったんですけど残り8分になってきたので(笑)
今度ぜひnoteのデザインチームのラジオに来てください、お二人が良ければ!
うふ&うめ丸:いいですね、ラジオ。ぜひ!
川井田:でも本当もったいないので。noteのデザインチームもこんな感じの人ばっかりなので、せっかくだから企画とか抜きに、お時間あればいろんな機会で交流できたらって思います。
うふ&うめ丸:ぜひお願いします!
川井田:コロナが落ち着いたら直接会ってお話ししたいなって思うので、横浜トリエンナーレの話もその時にぜひ詳しく教えてください!
みんな:(笑)
10. 実現可能性は一旦置いておいて、一緒にやりたいことを妄想してください!
川井田:これ、俺前回答えたから、みなさんぜひ妄想してもらって...(笑)
(みんな妄想に浸る....)
うめ丸:noteのデザイナーさんがnoteのテンプレートを作る企画とか面白そう。
川井田:やりたい!
うめ丸:自分たちのチームが作ったものが使われているとすごい嬉しいんですよね。だからその感動をぜひ一緒に。
川井田:あとは〜、例えばこの前Twitterで10文字ホラーっていうのがバズっていたんですけど、お題の企画と見出しのテンプレートを掛け合わせて、「見出しで完結するnoteお題企画」っていうのをやりたい。
みんな:おぉ〜!
沢登:「誰々が作ったテンプレート」というラベル付けができると面白いなと思います!例えばさっきのうめ丸さんのアイディアに寄せて「note社員が作ったテンプレート」みたいな。
僕もテンプレートを作るのが好きなので、作りたいなと思いました。なんだろう、共有したいのかな?noteのみんなのフォトギャラリーと似ていますけど。自分が作ったものを人に使われたい欲求。僕はあるんで、そういうのも面白いなって思います。
井口:やっぱりコンテストをやれたらいいなと思います!
黒子:どんなコンテストがいいですかね?
井口:結構文章を書くって大変なので、ハードルを下げたコンテストをやりたいですね。先程の話にも合ったような「見出し画像だけ」とか「10文字ホラー」とか。
川井田:絵文字を組み合わせてイラストを作るみたいなおふざけも楽しそう!いらすとやで歌詞説明する人とか、よくわかんない退勤の仕方をする人とか。noteの中の人で退勤の仕方が面白い職人みたいな人がいて。
● noteの退勤職人さんの記事はこちら↓
川井田:でも、一番は直接会って、ご飯を食べたいです。それが一番やりたいことです。
デザイナーとひとくくりにしても携わるブランドやサービスによって働き方も、普段どんなことを考えているかも全然違うので、今回も盛り沢山の対談になりました。楽しい雰囲気がここまで読んでくださった方にも伝わっていますように!
どうやってインプットしているかという話で意気投合される様子はさすがデザイナーさん!と感じました。隈研吾展も横浜トリエンナーレも行ってみたくなりました。なんならみなさんと一緒に行きたい(笑)
次回はついに最終回。今度はCanvaデザイナーがnoteデザイナーに聞きたいことを聞きまくります。どうぞお楽しみに!