【特設合唱団「祈りの芽」】新作初演曲のご紹介
先日、特設合唱団「祈りの芽」の案内を公開させていただきました。
11月13日(日)に長崎市の教会で開催される本番を目標に、8月から長崎と東京で練習を行います。
演奏曲目はコンサート全体の趣旨にも照準を合わせる形で、「平和」や「祈り」をテーマにした3曲用意しました。
「用意しました」と書きましたが、2022年4月末現在、この表現は正しくありません……といいますのも、うち1曲はこれから制作する楽曲だからです。
「祈りの芽」という名前の合唱団でこれから半年弱ほど活動させていただくわけですが、せっかくなら「祈りの芽」というテーマで曲を書いてみないか、という野蛮な思想が今回も発動してしまいました。
一緒に企画をお手伝いしてくれている長崎の旧友が詩を書けるのを私は知っていたので、ダメもとで私の腹の中を開示してみたところ、「間に合わんやろ」などと冷静なツッコミをいただきながらも、なんやかんやで一編の詩を書きおろしてくれました。
これで彼も私と同じ穴の狢です。
詩を公開します!
詩を受けて(4月29日記)
普通に大作・労作だった。
もっと短くて平易なものを予想してたんだけどな。
でも、この詩は2022年春の今にしか書けないものだと私は感じています。
今、曲にして捧げるべき詩だと思うのです。
祈りの地(長崎)、祈りの空間(教会)で演奏するのにふさわしい音楽が求められているのです。
真面目な曲も、不真面目な曲も、持ちうるものを全力投球して普段から曲作りをしている私ですが、今回のこの作品は、「全力投球」だけではなく、なんと言うべきでしょうか、「真摯に」「誠意を込めて」曲作りに向き合いたいと思っています。
完成させる前に語りすぎてしまっては、「語り」の方に私の思考が流出してしまって良くないと思うので多くは語らないのですが、すでにいい構想ができています。
このページでは、楽曲の制作過程を(お見せできる範囲で)随時更新していきたいと考えています。
私、こう見えて実は大学生という肩書があり、授業もそれなりに取っているので(あれま)、遅筆になるかと思いますが6月上旬までの完成を目指したいと思っています。
それでは、制作スタート!
曲の前提(4月30日記)
今回、この曲『祈りの芽』という楽曲を書くにあたり、私が守らないといけないことが2つあります。
1つは、私自身が自身に定めること。
それは、「とにかく平易でありながらも高い演奏効果が見込まれる」ような楽曲を目指すこと。
今回の特設合唱団企画には、経験者・熟練者だけではなく、むしろ、初心者やブランクのある方に多く参加してほしいと思っています。
他に演奏する予定である既存の2曲も、長崎の人になじみのある曲や、易しい曲を選んだ次第です。
『祈りの芽』も、誰もが口ずさめる愛唱歌のような位置づけの作品にしたいと思っています。
難しくするなよ~~~~~。
以上、抽象的でしたが1つ目の掟。
2つ目は、作詩者から要望をいただいているものです。
作詩者と私は旧知の中で、実はこれまでにもコンビを組んで作詩・作曲をしていたのですが、彼はいつも作曲に注文を付けてくるのです。
こういうのをゴーストライターとでもいうのでしょうかね。
今回の詩においては、このような注文が来ました。
この「なくてもいいけど」というのはまぁ、社交辞令ですよね。これは「ソロをつけろ」という令状なのだと私は認識しています。
色々とソロの案を検討します。語彙がとても詩書きのそれとは思えない。
なんやかんやありまして、曲の最後にソロパートを設けることが決まりました。
このような縛りがありながら曲作りがスタートします。
To be continued……
なんやかんやで完成しています(10月31日記)
いやはや……春、夏、秋と季節がめぐってしまいました。
4月30日で更新を止めてしまい、まぁ、率直に申し上げて苦心していました。
難産だったと思います。
バロックや古典派の巨匠による有名な旋律を組み合わせるだけ、という邪道な遊びをしようかと血迷ったりしたこともありましたが、最終的にオリジナルの作品に仕上"げ"ました。
「仕上"がり"ました」と書くほどの自信はなくて、もっといい作品にできたのではないかと悶々としている自分もいます。
作曲の語彙が足りないのを痛感しました。勉強が足りませんね。
……とまぁ、言いたいことはやまやまあるのですが、言い訳が過ぎないうちに公開しようと思います。こんな曲です。
この曲は、来る2022年11月13日(日)、長崎市の中町教会で初演させていただきます。
どなたでもお越し頂けますので、チケットをご希望の方はチラシに記載の事務局までお問い合わせください。
これにてこの記事は完結とします。