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道中記
しらない町の、この小さな駅に集う人々は
顔見知りが多いのだろうか
ひとつ、ふたつ、
爽やかに言葉を交わしてすれ違っていく
はじめて訪問したこの私にも
人々はやさしい
土地の者ではないとわかると
自分の息子が関東にいて働いていること
このお正月に帰省してきたこと、
久しぶりに一緒に出掛けて楽しかったこと
などなど、、、
自分の記憶の宝箱にあるとっておきを
通りすがりの私にも、惜しみ無く語ってくれる
それは本当に惜しみ無く
その人の人生のひとこまを魅せてくれた
だから、わたしも本当になって聴いた
もしかすると、
名所といわれる観光地、建物よりも
この長い日程の道中で
そんなことが一番の思い出になるのかもしれない