雨に想う
雨が降ってきた
早朝から今にも降りだしそうな空模様だったが
なかなか降って来ないので
夜中のうちに沢山降ったから
昼間は持ちこたえるのかな、と
ぼんやり思っていた
しかしやはり雨は降ってきた
しとしと降っている
最近の雨はバラバラとした大粒の雨だったり
もう豪雨としか言い様がない、まさにバケツをひっくり返したような降りかたをするものだから
この静かな雨は何だか落ち着く
昨日に引き続き、
今日もいくらか過ごしやすい気温になっている
音楽を流していたら
懐かしい曲が聴こえてきた
聴いたことがあるかたも多いと思う
ベット・ミドラーの唄うFrom a distance
(とても好きな声だ)
遠く離れたところから眺めるだけだと、
世界は美しく調和がとれ平和に満ちて見えるけれども、近くに行ってみるとそうではなくて、色々なところで絶えず争い事や様々な困難なことが起こっている。
でも神様は遠くからでもちゃんとみている…
というような内容が優しく力強い調べで歌われている
解釈は色々だと思うが
私は最初にこの歌を聴いたとき、
当時の職場の人間関係に置き換えて
(そうそう、その通り!)
と心のなかで思ったものである
『お宅はスタッフみんなが仲良しで良いですね』
と他部署の方から言われる時、
必ずしもそうではない事実を知っていたので
一瞬の間をおいて
苦笑いしながらの返事をしていた私
(まるで水と油のような先輩同士がいたので)
裏を返せば何でもガンガン言い合って
お互いを知りつくし、その上でお互いに気を遣うようになった?ということもあったので
思ったことを言い合って一旦破壊する、というのも
先輩お二方には必要なことだった、と言えるのかもしれない
それでも、
ご主人の転勤だったかで
一方が退職することになった時には
もう一方の先輩も、他のみんなも
声が詰まってしまってお礼がきちんと言えないくらいに結束していた
あぁ、なつかしいな
香りは記憶を連れてくる、
と言うけれど、音楽も然り
しとしと降る雨の音と懐かしい曲を聴いて
ひと度その時代にワープして
心放たれた思いがしたが
この雨が別の場所ではひどく暴れていることを
ニュースで知っている
この雨がもたらしている大地の変化は
遠く離れた神様のところからでもよくわかるのではないか
この雨の被害が拡がらないように願うばかり
そして、コロナも然り
私たちだけでなく、神様にも全部見ていてほしい
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