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494 ちょっと寄り道のつもりで登った千葉・鋸山だったんですが。
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千葉県を旅しています。内房線の浜金谷駅は東京湾に近く、対岸の神奈川県横須賀市久里浜に向かうフェリーの発着地。このままフェリーに乗ってもいいのですが、せっかく房総に来たんだから近くの観光地に行きたいなと思いました。探したところ、近くに日本百低山で知られる鋸山(のこぎりやま)があるそう。それならばちょっと立ち寄ろうと思い、徒歩10分ほどの場所にある鋸山ロープウェイ乗り場まで向かうことにしました。
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ロープウェイ乗り場に到着。乗り場の前には車がたくさん停まっていました。首都圏からドライブに来た人がここに押し寄せているようで、人気のほどがうかがえます。
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こちらがロープウェイ。329.5メートルの山頂まで運んでくれます。このときはちょっと登って降りてくるだけのつもりだったので、往復チケットを買って山頂まで登りました。
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ロープウェイに乗ってわずか数分。鋸山山頂に到達しました。屋上展望台に登れば浜金谷の港や対岸の三浦半島が一望できます。東京湾が一望できる絶景です。
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南を望めば南房総。館山市や州の崎まで見ることができます。今はここ一帯が千葉県ですが、古くは上総と安房に分かれており、鋸山はその国境の山でした。
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さて、本当はこのままロープウェイに乗って帰ろうと思っていました。ですが、山頂の少し先に日本寺(にほんじ)という寺があり、そこには地獄のぞきという絶景が見られる名所や大仏があるとのこと。せっかく来たのだし、という思いもありそちらも訪ねることにしました。
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ちょっと寄り道と軽い気持ちで訪ねたんですが、なかなかに高低差があったり、こんな切り立った崖の中を歩いて行ったりとハードな道のり。おまけに寺内はかなり広いです。なんでも鋸山の南山斜面10万坪を境内としており、その中に数多くの石像が点在しているとか。階段も多くて全部回っていたら大変なところです。
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ということで、広い日本寺のなかでも最低限回るべき場所を絞って回ることにします。こちらは百尺観音。その歴史は比較的新しく昭和41年に完成したものです。第二次世界大戦で亡くなった方々を慰霊するために岩から観音像を彫り出しました。
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百尺観音の左手上方に突き出た岩があります。
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見ればその岩の上に人影が…!あれが地獄のぞき。日本寺一番の絶景スポットです。かなり上方にあり階段が多そうですがそこまで登ってみることにします。
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地獄のぞきまで近づいてみました。長い階段で足が震えています。が、地獄のぞきの近くにはごらんのような行列が。この後ろもまだまだ行列が続き、地獄のぞきに到達するには1時間はかかると見込まれたので断念。地獄のぞきを望める対岸からその様子を眺めるにとどめます。それだけでもそのダイナミックさが伝わってきて私は満足でした。
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このあと、日本寺最大の仏像である日本寺大仏を観に山を下りましたが、結構距離が長い階段を下りていきます。すれ違いで登ってこられる方はみなさん息絶え絶え。ロープウェイ乗り場まで戻るためにはわたしもこの階段を登っていかないといけないとなると憂鬱になりました。そんな道中にはこのような多くの仏像をみることができます。
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20分ほど山を下り、ようやく大仏と対面することができました。多くの登山客がここで大仏に祈りを捧げています。天明3年(1783年)に大野甚五郎英令が27人の門弟とともに岩山を3年かけて彫刻したもので、東大寺の大仏などと比べるとその歴史は新しいです。
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さて、ちょっとのつもりで訪ねた日本寺ですが、大仏を見るために中腹まで鋸山を降りてきてしまっていました。ここから山頂のロープウェイ乗り場までの戻るのはかなり遠い&上りの階段がしんどいです。かといって徒歩で山を下りるのも時間がかかるうえ、復路のロープウェイ代650円が無駄になります。うーむ。
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考えた末、このまま山を下って保田駅に向かうことにしました。大仏を観に降りてきた階段を登る力が自分にはないと判断したからです。ちなみにロープウェイは浜金谷駅が最寄りですが登山道はその隣の保田駅が入り口に近いです。
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ローマ字で「弘法 ナンバーワン」と呼んでいましたが、「弘法の井」でした。
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保田駅近くの道から鋸山を望みます。山頂に見える白い建物は先ほどまでいた海を望む展望台。ちょっとのつもりでロープウェイで登ったのに、あそこからここまで下りてきたんだと思うと我ながら驚きます。
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2時間の時間をかけて鋸山を下山して保田駅に到着しました。物見遊山の気持ちで登った鋸山でしたが見どころも多く、そこに行くために階段で上り下りしないといけない場所も多くて図らずも運動不足のわたしは大いに運動を強いられることとなりました(階段の写真少ないけどたくさんあります)。ただ山頂から眺める東京湾は絶景ですし、地獄のぞきを対岸から見る景色もダイナミックなもので訪ねる価値が十分あったと思います。階段は大変ですが南房総に来た際にはぜひ立ち寄って、鋸山の名所を訪ねに来てみてください。
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