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542 着々と準備が進む万博の玄関口・「夢洲駅」の今をご紹介。

出張で大阪に来ました。会社の経費で大阪に来られるのは半年に一回。大阪での会議は午後からなのですが、これはチャンスと午前中早めに大阪入りして一度見てみたかった駅に立ち寄ることにしました。

それは大阪メトロ・中央線の夢洲駅。従来の終点だったコスモスクエア駅から夢洲駅までが延長され、2025年1月19日より営業運転が開始されました。同駅はこの4月13日から開催される大阪・関西万博の最寄り駅となります。

駅を出ると目の前に大阪・関西万博の入り口があります。夢洲駅とほぼ直結しておりアクセスはとてもいいです。

万博会場自体はまだ工事の真っ最中でした。駅から会場の様子がすべて見えるわけではないですが、万博の開始を2ヶ月後に控えながらこの状態で本当に工事が完了するのか心配になってしまいます。向こうには野党から税金の無駄遣いだとか何やら言われている噂の木製のリングが見えています。

まぁ、最後は日本の国の威信をかけて完成させるのでしょう。私は粛々とアクセス駅である夢洲駅の紹介をすることにします。駅名標は中央線のラインカラーである緑の帯が壁一面に走っていてなかなかスタイリッシュなデザインです。

大阪万博に合わせ、中央線では新型車両Osaka Merto400系電車の運行が開始されました。その姿はまるで宇宙船のよう。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする大阪・関西万博にふさわしい近未来を走る列車を意識したデザインとなっています。

中央線夢洲延伸時の工事の様子もビジョンに流れていました。

万博の来場客が多く来ることを意識して、ホームから改札までのスペースはかなり広く取られています。右手には巨大なパネルが用意されていて様々な動画を映し出すことができるようになっています。駅自体も時代の先端を行く近未来のデザインです。

万博に合わせ、大阪メトロではQRコードで改札を通れるキャッシュレス化を進めており、昨年全駅で対応を完了しました。さらに海外からの来場客もスムーズに改札を通れるようにクレジットカードで改札を通れるような対応も行われています。

改札を出るとこの広ーーーーーいスペース。左手にエレベーターがありますがその大きさからこのスペースの広さがわかると思います。とにかく広いんですが、ここも万博の来場客が多数押し寄せても対応できるように設計されたスペースです。

出口はこの1箇所だけなのでその分広いスペースが設けられています。改札右手は階段とエスカレーターが設置されています。

再び改札の中に戻って来ました。改札内もかなり広いスペース。そんな中でトイレは一番奥でやや遠いので注意が必要です。

トイレの空室状況が一目でわかるモニターも設置されています。大阪駅のうめきたホームにも同様のモニターが設置されていますが、これからの大きな駅のスタンダードとなっていきそうです。よく見てみると、男性、女性のほかに「オールジェンダー」というスペースがあります。

そう、ここは老若男女問わず誰でもが使うことができるトイレ。万博という国際イベントが行われるのに合わせて大阪メトロ初のジェンダーフリーのトイレが設置されました。完全個室でだれでも利用することが可能なトイレです。スウェーデンではジェンダーフリーのトイレが当たり前であるほか、欧米ではこのタイプのトイレが増加しています。日本でもこのタイプのトイレが増えていくのか、今後の動向が注目されます。

このほかにも授乳など乳児のケアができる部屋が設けられていたり、

感覚過敏な性格でパニックを起こしやすい方の心が鎮められるよう、カームダウンスペースが設けられるなど、万人に優しい駅づくりが行われています。カームダウンスペースは空港ではたまにみかけますが、駅に設けられるのは珍しいですね。

夢洲駅の見学を終えて帰路につきますが、この夢洲駅見学の間、1匹もみなかったものがありました。

こいつ。

大阪・関西万博のイメージキャラクター「ミャクミャク」です。東海道・山陽新幹線などではこれでもかとみるのに、夢洲駅では全く見ませんでした。存在感がなさすぎですがいいんでしょうか。まぁ、かなりインパクトあるので少しでも彼がいるとミャクミャクに目が行ってしまうんですが。

大阪・関西万博開幕まであと2ヶ月。開幕に向けて工事が着々と進んでいます。前評判がさほど高くなく来場者数も気になるところですが是非多くの方に足を運んでいただき、この舞洲駅の広いスペースが混雑でごった返すような盛況ぶりを見られたらいいなと思いました。



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ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
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