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246 昭和日常博物館で60年前の生活に浸ってみた~愛知・師勝

4月29日は昭和の日でした。
5月3日から5日までの祝日と一緒くたにされて、もはやどれが何の日かわからなくなっている人も多いかと思うんですが、昭和の日です。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と、制定趣旨が定められています。

というわけで、この日は昭和の日常にタイムスリップできる場所を訪ねてみることにしました。

やって来たのは、北名古屋市師勝地区にある北名古屋市立図書館。ちなみに北名古屋市は2006年に西春日井郡西春町と師勝町が合併して誕生した町です。名古屋の北にあるから北名古屋市。まぁわかりやすいんですが主体性が…。と思ってしまいます。

図書館にしてはなんだか度肝を抜くデザインの絵が描かれていますが、この3階及び地下に昭和30年代の日本を偲ぶ生活の様子や生活用品を展示する「昭和日常博物館」があります。

エレベーターで3階に登ると早速古いタイプのスクーターやホーロー看板が出迎えてくれます。昭和30年代は私もまだ生まれていない時代。私が生きた昭和はこれよりもう少し新しかったと記憶していますが、それでも一部は見覚えがあるものがあって懐かしい気持ちになります。

この時代を代表する広告といえばホーロー看板。昭和中期まで広告の主力として民家の壁や店舗に貼りつけられていました。金属板の看板は耐久性が高く、今も色褪せずに残っているものも多くあります。広告としてはテレビなどに押されて衰退していきましたが、今もJR北海道を中心に駅名標に残っていますね。

牛乳瓶のフタ。これ自体は今もあるんでしょうが、これを集めてメンコのようにして遊び取り合うのが流行っていました。学校給食で牛乳が出るので余った牛乳を取り合って飲んでフタ集めてたりしましたね。今の子供からしたら「何が面白いの?」と思うんでしょうね。

当時の百貨店の包み紙も展示されていました。オリエンタル中村百貨店って知ってます?名古屋三越のことですよ。昭和55年までこの名前でした。今は動いていませんが、屋上にある観覧車は昭和29年にオリエンタル中村時代に造られた日本最古の屋上観覧車です。

このあたりは今もあまりデザインを変えずに残っているものたち。歴史を越えて生き残ったものがあるとなんだかうれしい気持ちになりますね。

昭和34年の物価表。物によるけど今は5倍くらいになっているのかな。わたしの生きた昭和後半もまだ物価は上がっていた気がします。もちろんその分所得も上がっていたからよかったんだけれど。
今の日本は所得が上がらないのに物価だけ上がるから問題なんだよね。

昭和30年代のお茶の間。おばあちゃんの家とかはこんな感じだったかなぁ。ドリフのコントとかで出てくる家こんな感じだったかも。黒電話と柱時計はうちにもあったな。テレビとミシンはこれより新しかった気がします。今の家にはミシンはほとんどないし、固定電話さえないよね。テレビはブラウン管じゃないし。気づかない間に時代はどんどん変わっていることに気づかされます。

地下1階に下りてきました。ここは駐車場になっているのですが、昭和の古い車やバイクが展示されています。

結構年季の入った車が多く展示されていて、車好きの人にはたまらないんじゃないでしょうか。いろいろ語れたらいいんでしょうが、私は車に関して全く無知なので残念ながら「古い」ということしかわかりません。

昔のクラウンとかマークⅡとか見て思うのは、昔の車は相当ごつかったんだなということ。今はコンパクトでスリムな感じの車が多いですが、こういった流行りも時代時代で変わってくるものなんだなと思います。

バイクに関しては車以上に何も語れません。どなたか解説してください。

図書館の一角にある小さな資料館と思ったんですが、なかなか見ごたえのある博物館でした。これを無料でみられるというのも太っ腹。昨秋に行った某所の同様の資料館は300円必要でしたので。

祖父母が孫を連れて行くと、祖父母は懐かしさを感じて孫に昔語りをし、孫は新鮮さを感じて昔の暮らしを学ぶことができていいんじゃないかなと思います。

みなさんも昭和30年代へのタイムスリップを楽しんでみてはいかがでしょうか?

昭和日常博物館
住所:愛知県北名古屋市熊之庄御榊53(名鉄犬山線徳重・名古屋芸大駅から徒歩20分)
電話番号:0568-25-3600
入場料:無料
開館時間:午前9時~午後5時







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ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
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