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41 炭鉱の町・田川の駅上ホテルに泊まる

福岡県北東部はかつて筑豊炭田と呼ばれ、北海道とともに石炭の採掘が盛んな地方でした。

炭鉱は全て閉山となりましたが、遺構は随所に残り近年ではその遺構を見学する観光客も増えているそうです。

田川市の中心駅である日田彦山線の田川伊田駅。平成筑豊鉄道も乗り入れるターミナル駅です。ここは近年黒を基調にしたノスタルジックな趣ある建物に建て替えられました。

その2階に2019年開業したのが駅舎ホテル。

大きな駅では駅直結のホテルがあるのは珍しくありませんが、たいてい高層で高いところに客室があります。ここは駅から階段で上がった2階がすぐホテル。ホームとの近さが全く違うのです。

先に客室から見た駅の写真を載せてしまいますが、窓を開ければすぐホーム。寝過ごしても3分で駅に着きます。1から5号室は駅を真正面に見られます。鉄道マニアなら是非こちらの部屋に泊まりたいですね!

部屋の中はこんな感じ。新しい施設なので小綺麗で清潔感があります。ベッドと小さな机、テレビがあるだけの簡単な造りで、シャワーとトイレが共同。お風呂はありません。簡易宿泊所という感じでしょうか。長居するのはしんどいかもしれませんが、泊まるだけで朝すぐに出かけてしまう人であれば十分な設備です。

11部屋あって最大一部屋四人まで泊まれる部屋があります。二段ベッドが2台入っているようです。

洗面・シャワーはこんな感じ。それぞれ女性専用スペースもあります。

フロントには団欒スペースも。旅の仲間と語らうひとときを楽しめますが、客室と近いので大声での会話は控えないといけないですね。

朝食は簡単なパンが用意されています。朝はホテルの人がいないので完全セルフサービス。下の冷蔵庫にある飲み物は自由に飲んでいいそうで、お酒まで有りました。

かつて筑豊地方は炭鉱で栄えたこともあって、毛細血管のように鉄道が張り巡らされていました。その多くは廃止になってしまいましたが、往時を偲ぶSLの写真が掲げられ当時の繁栄を語ってくれています。

このホテル、耳栓をもらうことができます。
簡易宿泊所のような造りなので、隣の音が漏れやすいこと、また駅がもうすぐそこにありディーゼルカーの音が早朝から響くことなどから必要な人がいるようです。わたしは気になりませんでしたが、あると便利なグッズだと思います。

駅の向かいには鉄板焼き屋さんがありました。わたしは夜遅い到着だったので利用できませんでしたが、周囲は飲食店もそう多くはありませんので、食事を摂りたい方にとってはとても使い勝手がいいのではないでしょうか。

今回は泊まるだけになってしまいましたが、駅の周りには石炭歴史博物館などの施設もあります。今度は炭都田川のかつての繁栄をより深くしるためにここを訪れたいと思いました。

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ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
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