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271 長崎への新たな玄関口・武雄温泉駅
昨年秋、佐賀、長崎など西九州地方は大きな話題で観光客が増加するなど活況を呼びました。
連続テレビ小説で「舞い上がれ!」が五島列島を舞台にした作品だった、ということもあるのですが、それ以上に話題になったのが
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はい、かもめさん。西九州新幹線「かもめ」号が武雄温泉から長崎まで開業したためです。
昨年9月23日に開業後、12月には私もこれに乗ろうと長崎への旅を計画していたのですが、前日に熱を出してしまい中止。
その半年後、リベンジで無事この地を訪ねることができました。
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今回は西九州新幹線の起点となっている武雄温泉駅をご紹介したいと思います。
起点、と言っていますが計画上の起点は九州新幹線との分岐点である新鳥栖駅。
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新鳥栖から武雄温泉までは佐賀県との合意形成ができておらず、ルートはおろかそもそも新幹線を建設するかどうかさえ決まっていません。ですので当分の間はここ、武雄温泉が西九州新幹線の起点となります。
10年ほど前、この駅に来たときはまだ小さな駅でした。すっかり生まれ変わり町の玄関口として風格のある駅舎に変わっています。
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こちらは在来線のホームです。普通列車や、佐世保・ハウステンボスに向かう特急はこちらに到着します。一方「リレーかもめ」と呼ばれる列車はすべて新幹線側のホームに到着して新幹線と対面乗り換えとなります。
下り方面ではあまり混乱は生じませんが、上り方面の場合、同じ博多行きの特急でも佐世保方面から来る列車は在来線ホームに来る一方、武雄温泉発着の「リレーかもめ」は新幹線ホームから発車しますので乗り場が異なります。改札も違うので注意が必要です。
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こちらは楼門口。歩いて外湯のある楼門方面にいくときはこちらが便利です。
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在来線の改札前には肥前地域の名産品を販売するショップを兼ねた観光案内所があります。
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その脇には待合所。木の温かさに包まれ、携帯の充電をしながら読書などをして電車を待つことができる落ち着いた空間になっています。
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こちらは新幹線乗り場。博多方面の在来線特急「リレーかもめ」もここから発車するためその案内も書かれています。
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新幹線ホームに登ってきました。ちょうどリレーかもめが停車中で、左手に停まっている新幹線への対面乗り換えが行われています。対面乗り換えの時間はわずか3分で、開業前にはスムーズに乗り換えられるか実証実験も行われていました。リレーかもめは新幹線よりも自由席の少ない列車もあり、繁忙期は自由席争奪戦がありそうですが、乗り継ぎ自体には大きな影響はなさそうです。
このまま初対面の新幹線にのりたいのですが、それはまたあとの楽しみとして、武雄温泉駅の探検?を続けます。
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新幹線側にももちろんお土産品を売るお店があります。その名も武雄旅書店。
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土産物店ではジュースやお酒を買うことができ、こちらのテーブルでいただくことができます。また、旅にまつわるものを中心に待ち時間に読むことができる書籍も並べられており列車の待ち時間も苦になりません。
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店外にもソファがあります。気候のいい時期はこちらで寛ぐのもいいですね。
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というわけで私もテーブルで寛ぐことにします。佐賀のクラフトビール「のまんば」。ピルスナーとアメリカンペールエール、インディアペールエールの3種があるうちアメリカンペールエールをチョイス。苦みと深いコクがあり美味。旅の疲れが吹き飛びます。
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駅の紹介だけで1400字を超えてしまいました。なにぶん駅好きなものでつい多くのことを紹介したくて長くなってしまいます。
次回は駅から武雄の町に繰り出して歴史ある温泉のほか、全国の先駆けとしてオープンした注目あの施設もご紹介したいと思います。
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