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199 中伊豆の温泉場・北條氏ゆかりの修善寺を歩く

寒いクリスマスに敢行した静岡県横断の旅。

最後に訪ねたのは中伊豆、修善寺温泉でした。

伊豆箱根鉄道駿豆線に乗って、終点で下車。バスで修善寺温泉に向かいます。大人気となったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で、平匡とみくりが「社員旅行」に出かけたことでも有名になりましたね。そのときの温泉旅館はこちらでした。「とぐろターボ」の一件の場です。


修善寺温泉に着いて、まず訪ねたのは地名のもととなった寺院、修禅寺。読み方は同じですが表記は違います。伊豆は鎌倉時代に実権を握った北條氏の地盤。ことに修禅寺は北條氏が帰依したことから隆盛を極めました。2代将軍頼家が幽閉され、のちに暗殺された場としても知られていますが、今は静かに温泉地に来た観光客を迎えています。

修善寺は桂川に沿って広がる温泉地。桂川といえば京都、嵐山。そこにもある竹林の小径がなんとここ修善寺にもあります。嵐山を意識して作ったわけではないようですが、不思議な共通点です。

竹林を渡る風を感じながらの散歩は少し寒いですが湯上りなら心地いいでしょう。

小径の中には小さなギャラリーもあり、修善寺の四季を写した写真が展示されていました。季節によってさまざまな姿を見せる修善寺。まだ2回しか来たことはないですが、もっと足を運びたいですね。


温泉場としての修善寺のシンボルと言えるのがこの独鈷(とっこ)の湯。弘法大師が、この川で病の父の体を洗う人の姿を見て気の毒に思い、ここに温泉を沸かせ、温泉療法を教え伝えると父の病も見事に治った、という謂れのある温泉です。開湯1200年の歴史ある修善寺温泉の原点です。今は入泉、足湯としての利用もできません。足湯については川の両岸に設けられておりそちらを利用することが可能です。

そんな修善寺温泉、日帰り温泉施設というのはあまりなく、ここ筥湯のみ。大規模な日帰り温泉施設ではなく内風呂が1つで洗い場も数人のみ利用可能な簡素な作りです。あとはホテルで日帰り温泉を実施しているところが数か所あります。

筥湯は町の銭湯のような庶民的な温泉で、私が訪ねたときも地元の方が何名か訪ねてきていました。番台からAKBの曲がガンガン流れてきていましたが、ファンなんでしょうかね?

隣にあるのは仰空楼という展望台で修善寺の街並みを一望することができます(それを知ったのが帰ってからだったので登りませんでした…残念)。

筥湯でひとっぷろ浴びたあとは歩いて修善寺駅まで帰りました。それでも20分余りの道のりです。修善寺から三島駅までは「踊り子」号利用。伊豆急行線に乗り入れるイメージの強い「踊り子」号ですが4往復修善寺編成があります。JR区間も利用するなら座席指定券が発行されますが、今回私は三島まで伊豆箱根鉄道内のみの利用なので200円の「座席未指定券」での利用。

席上のランプが赤いところならどこでも着席可能です。ただ、座っている間に誰かが予約するとランプが黄色になるので座席をどうしなければなりません。私は三島までの間で2回移動しました。結構落ち着かないものです笑

ちなみに座席未指定券はいまは珍しくなった硬券。特に特急券の硬券ってあまり見かけないですね。

三島からは新幹線で帰宅。夕日に染まる富士山がきれいでした。2022年の旅行はこれで終わり。いい締めくくりになったと思います。
修善寺は東京からのアクセスが便利でそちらからのお客さんが多かったように思います。週末にふらっと訪ねることができる温泉地にみなさんも気軽に出かけてみてください。

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ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
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