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69 霧の蔵王&遠刈田温泉ドライブ

昨年の7月、梅雨も明けようかという頃。

わたしは基本的に車を運転することがなく、旅行も鉄道やバスですることが多いのですが、それだと運転の仕方を忘れてしまうのではないか、という恐怖に脅かされ1年に2、3回ほどレンタカーを借りてドライブをしています(今年2月に車を買ってからはよく運転していますので状況が変わりました)。

今回、いままで行ってみたかったけどなかなか行く機会に恵まれなかった蔵王に行ってみよう、と思い立ち蔵王のお釜までドライブしてみることにしました。

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車を借りたのは、山形新幹線の赤湯駅。駅の目の前にレンタカーのステーションがあります。赤湯の名の通り駅から少し離れたところではありますが温泉が沸いており公衆浴場が点在しています。

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余談ですが赤湯駅、横から見るとこんな感じ。登れちゃうじゃん。俺が子供だったら絶対登ってるぞ。登るなとも書かれてないとこを見るとそんなことする子はいないのか… 赤湯の子供はいい子たちばかりです。

赤湯から東へ車を走らせて蔵王方面へ。ただまっすぐ蔵王には向かわず宮城県の遠刈田温泉に寄り道をすることにしました。

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途中、七ヶ宿町で滑津大滝という滝を見ました。蒸し暑い梅雨の季節ですが滝の音ってとても涼やかで癒されますね。映画ラストレターのロケ地としても有名になりました。映画、見たんですが気づきませんでした。

遠かった?遠刈田温泉

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七ヶ宿町から少し細い山道を走ります。このころから少し雨が降ったり霧がかかったりするのが気になりだしましたが、遠刈田温泉では雨も霧もありませんでした。宮城名物「こけし」がお出迎え。この温泉がある蔵王町は刈田郡(かったぐん)にあり、お湯の出る刈田だから湯刈田(とおがった)。それが転じて遠刈田になったそうです。決して「遠かった」からではないです。

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お世話になった日帰り遊弋施設「神の湯」。お湯は食塩水及び硫酸ナトリウムを主体とするもので、 神経痛やリュウマチ、婦人病などに効用があるそうです。浴槽はあつい湯とぬるい湯の2つに分かれていて好みで選ぶことができます。神対応です。見上げると露わになった天井の木組みがいい味を出しています。

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温泉を出ようとしたら、「忘れ物は捨てます」となんともそっけない注意書きが。いや、もうちょっと書き方が…こちらは塩対応でした。

濃霧をかき分け蔵王に到着!

さて、遠刈田温泉でひとっぷろ浴びたあとはいよいよ蔵王山まで車で登ります。山道を登るにつれ霧が濃くなり、徐々に前が見えなくなってきました。しまいには前がほとんど見えない状況に…!怖い!山道で目の前が見えないのは本当に怖い!(1人で運転していたため写真が撮れていないのが残念です)

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霧をかき分けて蔵王エコーラインを進みます。ときおり霧が晴れたところで車を止めて蔵王の山々を眺めます。怖い中車を走らせた甲斐がある絶景が広がります。

再び霧の中恐怖を感じながら車を進めて何とかレストハウスのある駐車場に到着。下界は20℃ほどだったのに、ここの気温は9℃。初夏でも山は侮れない。寒い!

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レストハウスから御釜のほうに歩きますが、霧に包まれています。見れるのか、御釜… 写真を見るだけでも寒そう。寂寥感溢れる光景です。

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と、思っていたら急に霧が晴れて、見れました、蔵王名物の御釜!

ここに来たからにはやはりエメラルドグリーンの水を湛えたこの御釜を見たかった。怖い思いしながらここまで来てよかった。

御釜は五色岳の火口湖。エメラルドグリーンの水のイメージが強いですが火山活動の影響や光の加減で色が変わることから五色湖とも呼ばれます。強酸性のため生物がすんでおらず周囲も植生がありません。このことがさらに御釜の神秘性を増す理由なんだろうと思います。

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最も霧の晴れたときの御釜。この後再び霧の中に消えてゆきました。

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御釜の上、刈田岳の山頂に蔵王刈田嶺神社 奥宮があります。晴れた日はここからも御釜が見られるらしいのですが、ここまで来た時には完全に霧の中に消えてしまっていました。霧の中の神社というのはかなり神秘的。今そこに神が宿っているような感じがします。

足湯のある新幹線、とれいゆつばさ

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さて、蔵王山から降りてきた後は引退間近だった「とれいゆつばさ」に乗って赤湯から福島まで戻ってきました。

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日本唯一の足湯のある列車。ゆったり足湯に浸かりながら旅の疲れをいやしました。急ブレーキかけられて足湯のお湯が思い切り溢れて尻が濡れましたが。

トップの写真は蔵王の樹氷(拝借しました)。蔵王と言えば忘れてはいけない冬の風物詩です。今度来るときは冬。この樹氷をぜひ一度この目で見てみたいと思いながら蔵王を後にしました。

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ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
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