見出し画像

546 春はまだ遠かった仮殿が異彩を放つ太宰府天満宮へ

小雪の舞った太宰府へ小旅行

2月22日 福岡県でも小雪舞う寒さになりましたが、今日は電車でちょっとおでかけ。太宰府市の太宰府天満宮に来ました。福岡からだと西鉄福岡(天神)駅から大牟田線に乗って二日市で乗り換えて30分ほどでアクセスできます。また、福岡空港から太宰府駅までの高速バスが日中は毎時3~4本出ています。このアクセスの良さから外国人観光客が町に溢れかえっていています。

わたしが太宰府天満宮に来たのは5年ぶり。息子が大学受験に失敗し浪人が確定したときに学業成就祈願のためにここにきたのですが、時はコロナ真っ最中。

2020年3月19日撮影。

若干朝早い訪問ではあったもののこんな状況でした。そして今日の太宰府の様子はこちら。

人の姿が戻り町は活気にあふれていました。やはり観光地はこうでないといけません。

まずは門前町で食べ歩き

安定のうまさ。

門前町も賑わっていて、名物の梅ヶ枝餅を売る店などで多くの観光客がお餅などを買って食べ歩きを楽しんでいます。1個150円。わたしも熱々の梅ヶ枝餅を頂きました。

中でも行列が長かったのが「天山」さん。福岡県産のいちご、あまおうを使ったいちご大福最中(800円)を求めて多くの人が並んでいます。

このいちごの山に顔を突っ込みたい。

いちご大福も最中も好物なので迷わず並びます。見よ、このあまおうの大きさを!なんか大きさのバランス間違ってない?と思ってしまうような大きさです。あんこはつぶあんのほか、しろあん、抹茶あんから選べます。ぱりぱりと最中の食感を楽しみながらあまおうの甘酸っぱさ、大福のもちもち感も同時に味わえます。値段はやや高めでお昼ご飯はもうこれになりましたが、
最高です。

隈研吾氏の木組みのデザインが独特のスターバックスもあって、写真を撮る観光客の姿も多くあります。この木組みは店の中にも続いていて、店の奥には太宰府の象徴ともいうべき梅の木もあるそうなんですが、混雑していてまだ入ったことがないです。いつかゆっくり店内でこのデザインを存分に眺めてみたいですね。

仮殿が異彩を放つ本殿に参拝

門前町で随分寄り道してしまいました。いよいよ太宰府天満宮の境内に入ります。祀られているのは菅原道真公。和歌、漢詩などで秀でた才能を持っていたことから学問の神として崇められ、受験生など多くの学生が参拝に訪れます。道真公は大宰府に左遷させられた2年後、903年に亡くなっていますが、彼の亡骸を運ぶ牛がここで足を止めて動かなかったことからこの地に彼を祀る神社を建てたのが太宰府天満宮のはじまりといわれています。

右から左に向かって、過去から未来に続いてゆく。

本殿に至るまでに、心字池にかかる3つの橋・太鼓橋を渡ります。3つの橋はそれぞれ過去、現在、未来を現し仏教の三世因果の教えを具現化したものです。

橋を渡り、朱の楼門をくぐればいよいよ本殿に到着します。が、その本殿、今は2027年の式年大祭に向けて124年ぶりとなる大改修工事中。2026年までは仮本殿がその代役を務めているのですが、それがなかなか斬新な姿なのです。

屋根に木が生えてる!

目の前に現れた仮本殿。なんと屋根の上に木が生えています。これまでの神社の本殿のイメージとは全く異なるデザインです。近江八幡のクラブハリエの「ラコリーナ」を思い出してしまいました。

ラコリーナ(近江八幡市)

設計は2025年の大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーも務める藤本壮介氏が率いる藤本壮介建築設計事務所。道真公を慕う梅の木が一夜にして大宰府まで飛んできたという飛梅伝説に着想を得て具現化されたデザインです。デザインから仮本殿の建設に至る過程は宝物殿で詳しく紹介されているので興味のある方はそちらにも足を運んでみるといいと思います。

屋根の上だけで生態系できそう。
横から。よく落ちてこないなぁ、と感心。
仮本殿だけでなく、神社を囲む建物からも大木が飛び出していました。

梅の蕾は固く春まだ遠い

さて、2月となればそろそろ梅が咲き始める時期。昨年2月に梅まつりに行ったときはきれいに梅が咲き誇っていました。それを期待して太宰府天満宮を訪ねたのですが、今年は寒い日が続いたこともあって開花が遅れていました。

全体的にこんな感じ。もうすぐ3月ですが今年は春の到来が遅いようです。そんな中でも早咲きの梅はわずかにあって、花を追い求めてカメラに収めました。

撮影を始めている間にまた小雪が降り始めました。これでは梅もまだ春は感じず蕾を閉ざしたままでしょう。手がかじかんできたので撮影はここで終了。場所を変えて温まることにしました。

旅の締めは温泉で

太宰府駅から西鉄に乗って2駅、二日市駅で降りて20分ほど歩いて温泉にやってきました。時間を合わせればここまで来るバスもあります。日帰り温泉の「博多湯」。二日市温泉は開湯1300年で菅原道真公が大宰府に赴任する前からいで湯が湧いていたことになります。大規模な温泉街はないですが雰囲気のよさげな旅館がいくつか点在しています。

ビストロが魅力的な温泉旅館。

休日ということもあってか博多湯は地元の方で賑わっています。5,6人入れば満員になってしまう決して大きくはない温泉ですが、やや熱めのお湯が冷えた体を癒してくれました。2階が無料休憩所になっているのでバスの時間まで寛ぐことができました。太宰府天満宮参拝後の疲れた体を癒すにはもってこいの場所です。

なかなか攻めたキャラ。

福岡空港からのアクセスも便利な太宰府天満宮。九州旅行の第一歩としてもってこいの観光地です。特に仮殿は式年大祭前の今しか見ることができません。参拝後の温泉も合わせて、ぜひ太宰府参拝の旅を楽しんでみてください。


いいなと思ったら応援しよう!

ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
サポートいただけたら小躍りして喜びます! 今後一層フットワーク軽く旅先に向かい、情報提供に努めたいと思います。 よろしくお願いいたします!