しんじられない
私には2人の息子がいる。2人とも発達障害。
息子たちの父親は、長男が6歳の頃に息子達に手を挙げた。
父親が自分の子どもに手を挙げてしまうくらい病んでいるのなら。日常的には母親の私が息子を育てようと、息子2人を連れて次男の通う幼稚園の近くに部屋を借りて昼逃げした。
生活費は元々折半だったし、息子たちの教育費は全額私持ちだったから、経済面でも心配なかった。
父親には精神的余裕を取り戻してもらい、私とは友達に戻ってもらい、息子たちと旅行などの余暇を共に楽しむだけで良いと思っていた。
どういう訳か、息子たちの父親が発狂してしまった。
次々と裁判所に送られる、あからさまな虚偽の申立。どうやら、彼のご両親も加勢しているようだった。
弁護士さんにお願いして、対応すること5年弱。申立は全て棄却され、離婚は成立した。まるで戦争のような日々だった。
裁判費用や本来こどもが受け取れるはずの各種手当と膨大な時間と気力と体力を抉り取られた。
おまけに、財産分与の分割払いなんてものまで課せられて。無利息で7年も150万円貸し付けることになってしまった。実質ドブ。
今も、彼のご両親は東京都市部の一軒家に住みJaguarの車を保有してたまに海外旅行も楽しんでいる。いわゆる多数派、日本の古き良き中流家庭。
息子の彼も、私たちが元々住んでいた、わりと立地の良い3LDKのファミリー向けマンションで、今も(多分これからも)、私の旧ママ友たちに囲まれながら独身貴族を満喫している。
昼逃げして、搾取された、その日暮らしの私たち母子は、なんだか切ない。
家庭内でも(比較的弱い)女子どもに手を挙げて、脅して制圧して我慢させる(比較的強い)人間が、より豊かになる世界。
それが裁判所から提案されて受け入れざるを得なかった和解案だから、この世界で生きていく以上、受け入れるけれど、正直、解せない。
しんじたくない。しんじられない、でも、残念ながら、これが現実。
それでも、
私は、虐待・嫌がらせに、負けたくない。
死ぬまで生きる、頑張って。
もはや意味が分からないし、多分意味なんてないけれど。
それにしても……
彼も、支援が必要な何らかの疾患を抱えているので……
疾患を抱えている人間を放置しない社会を希望します。
𝑇ℎ𝑎𝑛𝑘 𝑦𝑜𝑢