絶対負けない
絶対負けないつもりだった。でも、残念ながら戦況が変わってしまった。それでも、負けたくない思いは強い。
私の母親は母親というより、嫉妬深い1人の女。父親の顔は見た事もない。養育費も何も貰っていない。母親が請求しなかったからかもしれないけれど、私は知らない。
私がこの世に産み落とされる前後、両親が離婚して。聞いた話によると、母親のいとこたちに手伝ってもらって、実家へ出戻ったそうだ。
実家に出戻ってからスナックでバイトしていた母親は、あるお客さんに惚れ込んだ。お客さんの方も満更ではなかったようだが、子持ちと知ると子ども、つまり私、の方を気にかけた。
社長だったお客さんは、母を正社員として雇い、私に大層親切にしてくれたが、死ぬ間際まで母と結婚することはなかった。
母は大事にされる私に嫉妬して、何かとこじつけては暴力を振るった。酷い時には、ただスーパーに買い物に行くだけの時に、とっとと歩けと引っぱたかれた。
それでも親戚・知人・友人・地域の色々に助けられ、何とか生き延びた。
私は大人になって、結婚して子どもを産んだ。男の子2人。
社長さんは自分の病状が悪いことを察知して、終活を始め、私の母親と入籍した。手続きが面倒だからと、私を養子に入れることはしなかった。
今、母はまだ生きていて、相変わらず宅配便で孫たちへの贈り物とともに貧しい生活を強いられている私へ施しでもしているつもりなのであろう、残飯や不用品を送り付けてくる。
私は、虐待・嫌がらせに、負けたくない。
なお、彼女は一般的に言うと、支援が必要な何らかの疾患を抱えているので……
疾患を抱えている人間を放置しない社会を希望します。
𝑇ℎ𝑎𝑛𝑘 𝑦𝑜𝑢
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