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国内視察旅#1 安居さん講演

2022年3月11日 @横浜市
国内視察旅 DAY1
安居昭博さんの講演会

安居さんは
・日本におけるサーキュラーエコノミーの第一人者(たぶん)。
・もともと東京とオランダを拠点に活動していたけど、現在は京都がメイン。
・自分がサーキュラーエコノミーに興味を持つきっかけになった本の著者。


ちょうど関東に行くタイミングで講演されるとの情報をキャッチしゴー。

その講演をもとにいくつかピックアップ。

おもしろい街「京都」


京都が持つ可能性
京都はサーキュラー・エコノミー(以下CE)を実現しやすい場所。
- 古くからの付き合いを重視する風習
- 漬物文化
がその要素。


京都で行われているCEな活動例
エシカル・フードロス・アライアンス
┗ 各事業者から出る資源を別の事業者に渡すネットワーク。

他にも地域全体でアライアンス結んでるとこってあるのかなあ。


アプローチする問題は環境問題にとどまらない
安居さんが始めたお菓子屋さん「八方良菓」。
自分なりの解釈だと、効率を追求できない人がどうしても取り残されてしまうっていう資本主義のしくみに、打開策を出したような事業。
すごい。


CEのメガネ

"個人、企業、世の中で「課題」「邪魔なもの」とされているものが、CEのメガネを通して見ると「価値」になる。"

👉🏾超シンプルに大事なこと説明してる表現。
この言葉を聞いて、CEでできることの発想範囲が一気に広がった。
あれもできるこれもできるーって。感動感動。


従来のビジネスとCEのビジネスの違い

(従) 分断を生む
(CE) 繋がりを生む
  ┗ CEは、分野・業界を超えた関わり・繋がりを生み出す。


(従) 経済合理性を追求する
  ┗『人新世の「資本論」』で指摘されてた部分
(CE) 1人1人の幸福を追求する


3R≠CE

「リサイクル」「アップサイクル」は、“最後は捨てる” 構造になってて、
3R economy とか recycling economy とか言われているもの。
製造段階でもうすでに、捨てることが前提になっているという点で、CEとは一線を画す。

これはほんとに誤解されやすい部分だと思う。
説明する時にいつも使わしてもらってる分かりやすい図(↓)。

可能性を感じるCEの要素

デカップリング(decoupling)

経済成長すればするほど環境負荷も大きくなってきた。
「経済成長と環境負荷・エネルギー消費を引き離された状態」
これがCEの目指す経済システム。
また別の回で言及しよっと。

https://www.researchgate.net/figure/Decoupling-resource-use-environmental-impacts-from-economic-growth-source-UNEP-2011_fig3_338557005


リジェネラティブ(regenerative)

SDGsが掲げる2030年目標を達成するために、経営者は「持続可能性」を超えて「再生/リジェネレーション」という考え方を持つ必要がある。

https://www.sustainablebrands.jp/news/us/detail/1200098_1532.html

サステイナブル(sustainable)って言葉がいろんなとこで使われるけど、
サステイナブル(=持続可能な)って、"これ以上悪化させないように首の皮1枚繋がってる状態維持しよー" 感を個人的に感じる。

それだと、人間は自然環境にとってマイナスな存在かフラットな存在でいることはあっても、プラスな存在になることはできない、って印象。

でも、リジェネラティブの考え方は、"人間がいるからこそのプラスな影響を生み出してこ~" って感じだから、希望を持てる。
パーマカルチャー的なやつ。


感想


□ 安居さんについて

・専門的な話を分かりやすい言葉を使って説明するの上手い。すごい。
・皆スーツ来てる中、ジーパン&Tシャツっていうラフ中のラフな格好で登壇するマインドがステキ。
 ちなみにジーンズは、オランダのCEビジネスのやつ。
 https://ideasforgood.jp/2019/01/09/mud-jeans/

□ 講演内容について
上述したこと以外にも
ものが捨てられない時代がやってくるって話とか
修理をする権利と地域活性化は親和性が高いって話とか
興味深いこと盛りだくさん。

□ おわりに
こんなに前のめりで講演聞いたの初めてってぐらい興奮した。
主催の皆さん、ステキな機会ありがとうございました~!!

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