#19 much better で前に進む
今月の Circular Café は、
élab さんのテイクアウト商品の
パッケージ問題(プラ)をどうするか
というトピックについて。
今回は、竹ハブラシを中心に地球に優しい選択肢を提案するブランド「MiYO Organic」の、Miyo さんが来てくれる回だった。
その中から印象的だった部分をピックアップ。
0→1 か、1→10 か。
イノベーションを起こしたければ 0→1
というイメージがあった。
創造力を働かせ、誰も思いつかない奇抜なアイディアを、
何もないところから生み出す。そういうイメージ。
0→1 を生み出すには、常識を疑う。
歯磨き粉のパッケージをプラスチックフリーにする
という課題が出てきた時、
「そもそもペースト状である必要があるのか」
という常識を疑う視点を持ったそう。
一度枠を外したことで、
一見関係のなさそうな分野の製造技術を用いることになり、
歯磨き粉が全く違う形に生まれ変わった。
これによって解決されたのは、
パッケージの問題(プラスチックフリーにしたい)だけではない。
ホテルアメニティの歯ブラシに付属されている歯磨き粉、
随分小さく作られているが1泊で使い切ることはほとんどないと思う。
それがムダに捨てられてしまう問題までをも解決してしまった。
画期的な商品が生まれるまでのプロセスをまとめると、
1. 常識を疑う
2. 既存の技術と掛け合わせる
3. 新しいものが生まれる
といったところだろうか。
つまり、既存のものの組み合わせ(1→10)で、
今まで思いつかなかった画期的なアイディア(0→1)
になるということ。
best じゃなくて much better
商品企画において、
①価格 ②環境配慮 ③物の特性
の側面で制約がかかる。
3つすべての側面でベストになる答えを求めるのは
とてもとても難しい。
その答えが出るまで待っていたら、
いつまでたっても前に進まない。
best じゃなくても、
much better で少しでも前に進む。
それが大事とのこと。
おわりに
事業の組み立て・実行に大切な考え方をたくさん学んだ回だった。